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Percarlo San Giusto a Rentennano Martini Di Cigala 2001

2013-02-22 17:55:37 | イタリア
Percarlo San Giusto a Rentennano Martini Di Cigala 2001
Percarlo San Giusto a Rentennano Martini Di Cigala 2001
ペルカルロ 2001

トスカーナI.G.T.  色:赤
ワイナートのサンジョヴェーゼ特集では表紙を飾り、一位に輝いたワイン!
6つの最上のクリュから収穫されたうち、キュヴェになってから最上のサンジョヴェーゼをこのペルカルロにあてています。1本あたりの収穫は1.2kg1.4kg。しばしば通常の収穫よりさらに遅い時期に収穫されます。100%フランス産バリックで20-22ヶ月熟成、最低6ヶ月瓶熟。

Robe:赤みがかった深みのあるガーネット
Service:18℃前後
Nez: ドライチェリー、プラム、イチジク等。スパイス、黒オリーブ、ロースト、バニラ
Garde:10~20年
Palais:
極めて凝縮した果実味、熟度の高い葡萄に由来する高いアルコールを持ち、エネルギーに満ちた、堂々たる味わい。
Cepage:100%:サンジョベーゼ
生産者の紹介
サン・ジュスト・ア・レンテンナーノ
[San giusto a rentennano]  (toscana)

オーナー:エリザベッタ、フランチェスコ、ルカ・マルティーニ・ディ ・チガラ
(Elisabetta、Francesco &Luca Martini di Cigala)
醸造責任者:Francesco&Luca Martini di Cigala, Attilio Pagli
所有畑面積:約30ha
生産ワイン:
Chianti Classico DOCG
Chianti Classico DOCG Riserva 'Le Baroncole'
Percarlo IGT
La Ricolma IGT
Vin San Giusto VdT
歴史:
「サン・ジュスト・レンテナーノ」の名前はエトルリア(イタリア西部にあった古国)を起源としています。シトー派修道院であり、不落の要塞でもあった場所で、1204年にはすでにフィレンツェとシエナとの境界の目安として記録が残されているという歴史ある土地。
城であった名残りはあちこちに見られ、例えば敷地を取り囲む壁が残されていたり、地下には木樽でワインを熟成させるセラーを持ち、 巨大な防壁、やぐらが組まれています。その後15世紀に残された建物の上に屋敷が築かれ、この農園の母屋として引き継がれているのです。
何百年という間リカーゾリ家の所有で、 1957年エンリコ マルティーニに相続され、1992年にその子供たち、エリザベッタ、フランチェスコ、ルカ・マルティーニ・ディ ・チガラの3人に委ねられます。
かつてぶどうはアンティノーリやルッフィーノなどに売られていましたが、1980~85年にワイン生産のノウハウを研究し、元詰めを開始。
現在ワイン造りは主にルカの手によるもの。

総面積は160ha、そのうち40hが森、70haが耕作地や芝、11haはオリーブ畑、そして30.5haがぶどう畑に充てられ、土壌は変化に富んでいます。カンティーナの周りは粘土が多く養分もあり、キャンティ・クラシコに充てられている区画。
畑の45%がトゥッフォ(凝灰岩)。60~70%が砂質で、アルコールのリッチなワインに仕上がります。
また砂の下にある粘土のために雨の少ない年でも多くの水分を貯えることが出来ます。標高の高い区画にはガレストロ(砕けやすい泥灰土)が入り、強さが出ない代わりにエレガントなワインが出来上がります。
いずれの区画も南東、南西向きの良い斜面だけにあるのも特徴です。
トスカーナ産メルロの最高峰のひとつ『ラ・リコルマ』、サンジョヴェーゼ100%の名品、ペルカルロ。 この2つの偉大なワインの成功によって、キャンティ・クラシコ地区のトップ生産者としてゆるぎない地位を築いています。
また、2001年から有機農法を採用し、2006年には有機認証をしています。
(鍵やより)




ペルカルロ[2001] サンジュスト・ア・レンテンナーノ

サンジュストのトップキュヴェ!
素晴らしい2001年ヴィンテージの『ペルカルロ』が入荷いたしました!!
貴重なバックヴィンテージです!

ヴェロネリ2005年: ★★★
エスプレッソ誌2005年: 19/20(トスカーナで唯一選出)

サンジョベーゼ100%。セメントタンクとステンレスタンクで18日間醸造し、フレンチオークのバリックで22ヶ月熟成。瓶熟成は6ヶ月。濃いルビー色で熟成によりガーネット色がかってきている。ベリー類やサクランボ、スパイス、ミネラルの香り。温かみと豊富なタンニンがある複雑な味わい。
ゆはらより)



ペルカルロ2001 サン・ジュスト・ア・レンテンナノ
圧倒される凝縮感!サンジョベーゼの最高傑作!

「大地の声」を感じてください!




辛口ワインガイドで最高得点19点の
ペルカルロ2001




ワイナートでも大きく取り上げられたあのペルカルロが、2001ヴィンテージでもまたまたやってくれました!

エスプレッソ誌のコメント
「土地(テリトリー)の特徴をこれほどまでに正確に表現しているワインを見つけることはほとんどできないことだ。スケールが違いすぎる!」

と絶賛!

このエスプレッソ誌のコメントを読んで、オーナーでアグロノモ(栽培担当)のルカ・マルティーニ・ディ・チガラ氏が語ってくれた言葉を思い出しました。

「(ガイド本の)点数だけに頼るのではなく、ワインによってもたらされる感動や興奮を大切にしてください。それはそのワインから大地を感じることができるかどうかです。そう言うワインは年によって間違いなく違いが出てきます。私は、私たちのワインからこの「大地の声」を感じてもらえることを常に望んでいます」

ガイドの点数に頼らず、と言うけども、やっぱりその道の専門家たちにはワインの本質がしっかりと伝わっているのだと思います。
だからこそサン・ジュースト・ア・レンテンナノのワインを飲むときには思わず背筋を伸ばしてしまいます。


樹齢は1割が12年、あとは28年と40年

サンジョヴェーゼの最高の造り手として名高いサン・ジュースト・ア・レンテンナノ。
その最高傑作であるペルカルロは、選びに選び抜いた6つのクリュ(畑)のブドウの収量を落としに落とすことから生まれます。
ブドウは普通の熟し具合よりもやや超熟気味にさせて収穫。これは力強く、凝縮感のワインにするため。

22ヶ月間ものバリック熟成、6ヶ月間の瓶熟成を経て完成されたペルカルロは、果実感がいっぱいの香りの中にスパイスやシナモン、タバコなどのニュアンスがあふれ、味わいに対して否が応でも期待感がふくらみます。そしてその味は…やっぱり激しい!!

アルコール度数が14%、その熱さは十分感じますが何よりもまた見事なタンニンが素晴らしく迫ってきて、厚みとコクの深さをまざまざと思い知らされます。

また、樹齢も1割が12年で残りは28年、40年と非常に高い。

文句なく、サンジョヴェーゼの最高傑作!


100年を迎える歴史

サン・ジュースト・ア・レンテンナノは今年100年を迎えます。
1905年設立、昨年100周年を迎えたサン・ジュースト・ア・レンテンナノ。
キャンティ・クラシコの指定地域である「ガイオーレ・イン・キャンティ」にワイナリーを構えています。オーナーはマルティーニ・ディ・チガラ家。

サン・ジュースト・ア・レンテンナノと言う名称は、実は紀元前のエトルリアを起源としています。
想像できるとおり、非常に歴史のある場所。そこにシトー派修道会の「サン・ジュースト・アッレ・モナケ」と呼ばれた修道院があり、その後要塞として用途を変え、1204年の協定でシエナとフィレンツェの領土境界と定められたという、恐ろしく長い歴史を持っています。

ワイナリーの設立は1905年ですが、この場所が現在のオーナーのマルティーニ・ディ・チガラ家の所有になったのは1957年。それまでは何世紀もの間、カステッロ・ディ・ブローリオのリカーゾリ一族に帰属していたそうなんです。

現在は、マルティーニ・ディ・チガラ家の6人兄弟姉妹により経営され、ワイン造りはすべてビオロジック農法に基づいて行っています。


これ以上はない!凝縮感と高いアルコールにノックアウト

バロンコーレまでは、まだゆったりと、「極上だぁ」「うまぁ~~い」なんて言って飲むことができますが、ペルカルロにいたっては「びっ」です。

なにかというと、「豊富なエキス分を封じ込めた高いアルコールをどこまでも深く落ちていく闇のような凝縮感の奥行きがささえていて、まいったかと言わんばかりのタンニンが相乗効果を発揮して、目の覚めるようなしなやかな味わいを構成しています」

確かに無意識に背筋が伸びます。

超一級のワインを飲むのには、飲む人にも心構えを求めてしまう?そんなすごい力があるんですね~~。

サンジョベーゼファンは、もう知るしかありません!


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記録に残る5つ星ヴィンテージ2001
キャンティクラシコ・バロンコレ
サン・ジュスト・ア・レンテンナノが造る
当たり年ヴィンテージが再入荷!


ペルカルロ2001 サン・ジュスト・ア・レンテンナノ
圧倒される凝縮感!サンジョベーゼの最高傑作!
「大地の声」を感じてください!

Information
ワイナート誌にて「驚異のコク」「暴力ギリギリの強いタンニンだが気品ある姿」と、テイスターを翻弄させたスーパートスカーナ。

2001年は収量が少なく通常の50%まで房を落とした年。
22ヶ月間、バリックで熟成。まだまだ成長するワインです。

■エスプレッソで5ボッティーリエ(19点の最高得点)
■ヴェロネッリで3ステッレ
■ガンベロロッソで最終選考に残る2ビッキエリ
■ドゥエミラヴィーニで4グラッポリ
コメント:力強いワインができるエリアにあって、これにしか出せない、途方もなくエレガントなワイン。
内容量 フルボトル[750ml]
品種 サンジョヴェーゼ100%
味わい  赤・重口
カテゴリー トスカーナI.G.T.
トスカニーより)




Percalro 2001 San Giusto a Rentennano
トスカーナ州の赤 > San Giusto a Rentennano

ペルカルロ 2001 サン・ジュスト・ア・レンテンナーノ
《イタリア/トスカーナ/サンジョベーゼ/赤/フルボディ》

キャンティ・クラッシコ・リゼルヴァ1998、ペルカルロ1998の水平毒味の最終日に、勢い余って、この2001年のペルカルロも毒味をすることに。レ・バロンコーレの2001年はたった一本のみしか持っておりませんので、水平というわけにはいきませんが、1998年の記憶の新しい内に、2001年を飲んでおこうという魂胆。ご存知の通り、2000年は、ペルカルロとして醸したが、リゼルヴァとなる(リゼルヴァ表記はなかったが)レ・バロンコーレの初ビンテージにそれらのキュベは格下げされたビンテージでしたね。1999年までのキャンティ・クラッシコ・リゼルヴァと、2000年というイレギュラーなビンテージを挟んで2001年以降のレ・バロンンコーレとでは、何度も書きますがアルコール度数も違いますし、2000年が起点となり、若干のスタイル変更‥もしくは、ルカ様の思考または志向の変化があったように疑うと、それ以前と、その後を続けて飲むのは意味がある‥というこじつけです。

実は、今回の2001年も液漏れです。大量に入荷した内、弾いたのはこれを含めて二本。いずれも液漏れ疑いのあるキャップシールの回らないもの。案の定、コルク頭にも染み出ていますが、量は少ない。5.5cmのコルク側面を毛細管現象で伝っているという漏れ方は1998年と同じです。向ってラベル左側に記載される生産本数は23,398本となりますから1998年よりも約4000本増。右側に記載されるアルコール度数は14.5度となり、1998年よりも0.5度高い表記です。グラスはヴィノムのボルドー型。実は、1998年よりも色調はやや明るめで、黒よりも赤が強いですね。色の濃さも1998年の方が濃く見えます。1998年よりも三年も若いので当然ですが、エッジにオレンジは射さず、グラスから放たれる香りにも熟成感はありません。樽の木質な香りと、新樽の甘味を帯びた樽香。深いベリーの香りがとても密度を感じさせます。やや大人しく感じますが、閉じているわけではなさそう。ちょっと乳脂肪分を感じるクリーミーさは新樽と熟れた果実がクネクネしたような香り。微かにヴァルサミコや、スパイスがそれらの厚みある果実香と樽香にアクセントを与えています。香りに揮発なアルコールや、熱量を感じさせるアルコール感はありません。

口に含みますと、1998年よりもまだミネラルの硬質な部分を輪郭に感じながらも、その内側に秘めた、いや秘めているわけではない肉付きのいい果実味の厚みが大きい。スワリングすると、香りはより開いて感じられます。味わいに甘過ぎることはなく、0.5度高いアルコール感も違和感がありません。タンニンも酸も膨大な量で、これからの熟成でさらに角が取れそうな雰囲気。果実味はとてもなめらかに詰まっており、しっとりとした果実味に、スミレのドライフラワー的な香味がドライにも感じさせ複雑。1998年と比較すると、まだ若さに満ち溢れ、第一次飲み頃まで‥1998年を考えれば、あと3年我慢したいところですし、二日目、三日目と時間を追うごとにさらによくなりそうな酒質。さすがに、2001年ということもあり、酸味の量が半端ないですね。これを考えると、きっと1998年よりも長熟なのかもしれません。ふくよかさも感じながらも、まだシリアスでドライな部分や、まとまりきらない部分があるのが2001年の開けたての現状。ただし、開けたて一杯目命な性格ではありませんので、これからゆっくりと空気を含ませた後が楽しみですね。

1998年と比較すると、タンニンや酸味だけではなく、香味にミネラルも強く感じます。その分、より硬質にも感じるのかもしれません。含んだ香味にも閉じた感じはありませんが、7分咲きあたりでしょうか?もうひとつ、ふたつ‥開くと予想されます。終盤に向けて酸味がキューっと絞まってゆく感じ。余韻も酸味に吊られるように長く、その長さは1998年を上回ります。まだ若い力強さも感じますね。こうなると逆に現行の方が飲みやすかったりするから、ワインは面白い。

二杯目です。一杯目よりも良いのはいつもの事ですが、クリーミーな甘味、その0.5度差のアルコールは確かに感じますが、クドさや「ホリック」な要素は感じません。甘味のあるヴァルサミコの香りは、どこか黒糖や、ドライフルーツの皮の風味とリンクする部分がありますね。輪郭もしっとりと感じながら、ミネラルがよく溶け込んで感じられます。1998年と比較すると、ビンテージ的要素に大きな差はなく、時間の差‥どちらも遜色ない出来栄ですね。

5分の放置プレイ後‥グラスの中で良くなりますねぇ。やや強く感じたタンニンや、酸味がまとまりを見せ始め、旨味が増してきます。旨味が増すと、やわらかさや甘味も感じるようになる。昨年飲んだ2000年のペルカルロ未満としてのレ・バロンコーレが開けたてから旨かったことを考えると、ペルカルロであり、しかも2001年のそれは、もうちょっとHOLDで間違いはありませんが、グラスの中での良くなる様を見ると、まだ初日‥開けてから小一時間の話‥明日、明後日とどんどんと期待ができるのです。

三杯目は、抜栓後8時間経過しております。もちろん、コルク逆刺しのみ。2001年らしいエキスな濃さも感じますね。まだまだタンニンも酸味も熟れる手前‥この三年の差は面白いですねぇ。それにしても、タンニンと酸味の量はハンパない‥質もね。こりゃ、現時点では二日目以降に持ち越しです。

二日目です。グラスはヴィノムのボルドー型。二日目ならではの香りの馴染みは確かに。スミレだけではなく、やや酸の高い赤い果実という意味でアセロラの皮の部分にミントのヒント。香りは寸止め感は閉じてはいない。口に含みますと、初日ほど香味に甘味が感じられないシリアスが雰囲気。まだまだ酸味が元気ですね。含み香にまだ青さも感じますが、アルコール感は馴染みましたね。ヴァルサミコ、枯れたスパイス、複雑さも出て来ました。初日とは裏腹に、甘味は少なくドライですね。キャンティ・クラッシコ・リゼルヴァに似た終盤ながら、余韻はさすがにペルカルロ‥という感じでしょうか。グラスの中で、酸味がじんわりとしてきてまとまりますねぇ。

急いではイケない‥グラス一杯で何がわかると言うのだ?

そう、問いかけられるような状態。

三日目です。グラスはヴィノムのボルドー型。うん、グラスからの香りは二日目よりも良くなってきてますね。アルコールではなく果実の甘味ある香りがミネラルをまとって前面に出て来ました。口に含みますと、まだ熟れきらないタンニンも相変わらず豊富ですが、酸味はようやく馴染んできた感触。グラスの中で、まとまりを見せてくると堪えられないペルカルロの味が完成されてゆきます。うーん、三日目にしてグラスの中でやっとペルカルロ2001本来の姿が現れた模様。こうなると旨いが‥一杯分しかないのであーる。

四日目です。グラスはヴィノムのボルドー型。最後の一杯ですので、澱が混じります。基本的には、三日目のグラスの中で開いた感じが継続していますね。甘味を感じ、とても美味しい。現時点で2001年のペルカルロがオススメの状態になるのは抜栓後‥毎日飲んで三日目以降‥となると使い難いかもしれませんね。ここは、やはり‥もう数年熟成させたいところです。三年の差がある1998年のように、この2001年のペルカルロもなるはず。0.5度のアルコール度数の高さは、より時間が必要かもしれない。単純にビンテージ評価的には2001年の方が‥と考えるとなおさら。ながら、徐々に美味しくなってゆく、その過程も楽しみです。
nishino-yoshitaka +plusより)



2001 Percarlo
San Giusto a Rentennano


1983年に誕生したペルカルロは、6つの畑から特別選別されたサンジョヴェーゼ100%で造られます。熟成はフレンチオークのバリックで22ヶ月、その後ノンフィルターで瓶詰され6ヶ月熟成されます。

「サンジョヴェーゼ最強ワイン」としての名を欲しいままにしている印象すらあるペルカルロですが、やはり同じヴィンテージのバロンコーレとはひと味違った世界観となっています。まさに「素直に美味しいサンジョヴェーゼ」と言える表情が印象的なので、バロンコーレのような外向的スタイルにやや軟弱さを感じる人には持ってこいだと思います。

キュートな赤系果実の魅力が遺憾なく発揮され、洗練系サンジョヴェーゼにみられる「ブルゴーニュ的ピノ・ノワール資質」も持ち合わせていますが、奥底に居座る強靭なタンニンと軋む程の強固なボディとの融和がまだなされていないので、現状でも素直に楽しめるものの、本質的な世界観構築&ポテンシャルの昇華という意味においてはまだまだ時間が必要です。

凝縮一辺倒ではなく、果実味も豊富にあり、酸もあり、2001年らしくバランスの良い体躯を持っていますが、逆に複雑性はあまりなく、美味しさの指向性もやや単調な傾向にあるので、いわゆる「普通に美味しいワイン」という範疇におさまっている印象を受けます(シンプルだが質実で丁寧なワイン)。価格帯や世間的な評価からくるイメージからして、もっと圧倒するような世界観を持っているのではないかと想像していましたが、実際にはいたって通常レベルだったので、期待が高かった分だけやや残念でした。

個人的には、もっとストイックで古代建築的圧倒感を兼ね備えたようなスタイルをより評価したいので、そういう意味ではテヌータ・ディ・ヴァルジャーノのような心眼系要素の追加を期待しますが、ことペルカルロに関しても1999年はかなり高い評価を得ているようなので、今回の結果は単純にヴィンテージスタイルによる影響が強かったのかもしれません。少なくとも現状ではまだまだ幼少期だと思うので、次回は5年後、そして10年後と、更なる成長過程を垣間みてみたい気分です。
SPREAD WINEより)




ゆはらよりオークションで落札。6916円。
抜栓日:2013年4月12日
コルク:しっかりとしたコルク。53mm。SANGIUSTO等が刻印されていました。
液漏れ:染みは1/7程度にありました。液漏れなし。結構堅かったな~
グラス:リーデル・ボルドータイプを使用。
 
色:濃いルビーガーネット。
エッジ:エッジまでしっかりと色づいています。
脚:結構な粘調度。すぅーーーーーっと脚が落ちていきます。脚自体は結構太い。
ディスク:さほど厚くないです。
 
香り:抜栓中から果実の香りがしていました。グラスに注いだすぐは、ちょっと木の香りだったので、すこし時間をおきました。30分くらいすると、ブラックチェリー、黒スグリの香り。そのなかにグスベリの香りがしてきます。すこし赤肉の香りもあり、スワリングではなめし革っぽいニュアンスが感じられました。娘さんはチョコの匂いと言っていました。そんな感じのビター感もありますね。いい香りです。時間とともにグスベリ感が前面に出てきました。
 
タンニン:タンニン自体はしっかりとして、歯茎での渋さもしっかりです。このタンニンの感じからするとあと3~5年後の方がよかったかな?
 
味:一口目、ほどよい酸を感じ、しっかりとしたタンニンによるビターな味わいがあって、ほのかにカカオの甘さを感じます。まだまだ若い、と言う印象の味わい。でも果実味はたっぷりとあり、喉ごしがスムーズです。しかし、時間とともに、重厚感がでてきます。このワイン、やるな~。実は、キャステロ ホワイトが特売で売っていて、これに合うワインをとママちゃんに言われてセレクトしたんですが、ちょっと塩分の多いチーズに合わせると、めっちゃビターな甘さのワインに大変身。ミルキーなチーズをちゃんと受け止めてくれます。まだまだ熟成させても美味しくいただけるポテンシャルの高いワインだと思います。