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Luce Della Vite 2004

2008-11-07 05:42:15 | イタリア

Luce Della Vite 2004

FRESCOBALDI & LUCE DELLA VITE 
フレスコバルディ&ルーチェ・デッラ・ヴィータ



フレスコバルディはイタリアの歴史において、特にトスカーナ地方の文化・芸術などの多方面において知られている一族であり、700年以上のワイン造りの歴史を持つ名家でもあります。
14世紀には、英国の王室をはじめとするヨーロッパ中の宮廷にワインを納め、15世紀には名だたる建築家や彫刻家などの芸術家も彼等の顧客でした。
トスカーナで最初に外来種の栽培に取り組み、また、醸造や熟成にステンレスタンクやフレンチオークの樽を導入し、最新の栽培法や醸造法にも積極的に着手した先駆的ワイナリーとしても広く知られています。
新たな発想と技術から伝統を守り続け、ヨーロッパでも最大規模のワイナリーのひとつに数えられ、世界の国々に上質のワインを提供し続けています。
フレスコバルディのワインは全て自社ブドウ畑のブドウから造られます。トスカーナ最高のブドウ栽培地に9つの自社ブドウ畑を所有し、それぞれの土地の個性を生かしたワインを造っています。
「カステッロ・ポミーノ」「カステッロ・ディ・ニポッツァーノ」「カステル・ジォコンド」の3つの城(カステッロ)には、ワインの醸造、および熟成のための設備が完備され、「レモーレ」「カスティリオーニ」「モンターニャーナ」「ヴァリアーノ」「コルテ」「サンタ・マリア」の6つのブドウ畑で収穫されたブドウはモンターニャーナのワイナリーでワイン造りが行われています。
畑ごとのブドウの特性を最大限に生かし、最高品質のワインを造り上げることがフレスコバルディの信念です。
1995年にはカリフォルニアワインの父と呼ばれるロバート・モンダヴィとジョイントでルーチェ・デッラ・ヴィータ社を設立し、トスカーナの最高級ワイン「ルーチェ」や「ルチェンテ」をリリースし、高い評価を得ています。

トスカーナの名門フレスコバルディと、カリフォルニアを代表するワイナリー、ロバート・モンダヴィがジョイントでリリースする、言わずと知れたトスカーナの最高級ワインです。
フレスコバルディが所有するモンタルチーノの優良地、カステル・ジオコンドのブドウを使用した、サンジョヴェーゼとメルローによるスペシャルブレンド。
口中に広がる柔らかい果実味と洗練された風味は、リリース当初から多くのワインラヴァーを魅了してきました。
毎年欠かさず購入するというお客様が多数いらっしゃる、元祖ともいうべきスーパートスカーナ。
リカーワールド より)



■ルーチェ・デッラ・ヴィーテ■

「ルーチェ」と「ルチェンテ」のワインは、カリフォルニアのナパ・ヴァレーのロバート・モンダヴィ家とイタリアはトスカーナのフレスコバルディ侯爵家とのジョイント・ベンチャー企業「ルーチェ・デッラ・ヴィーテ」社によって造られました。
「ブドウの樹の光」を意味する「ルーチェ・デッラ・ヴィーテ」は、ジョイント・ベンチャー企業の名称でもあり、ルーチェ・デッラ・ヴィーテが造り出した初のワイン「ルーチェ」のフルネームでもあります。

ロバート・モンダヴィ家の「祖先の眠るイタリアへの望郷」という一途な願いから、そのパートナーシップは、1995年結ばれました。
国際的な名高い2つのワイン醸造の家が、優れた品質と優美さを備えたイタリアワインを造るために共同で出資し、互いの醸造の専門技術や知識を結合させて造り出した、イタリアにおける初のジョイント・ベンチャー企業です。
 この新しいワイナリーでつくる 「ルーチェ」こそ、フレスコバルディ家当主の長男であるランベルト氏による、今世界で最も注目されるワインの一つです。

ランベルト氏は1980年代に、当時の醸造学の権威が集まるカリフォルニア大学デイヴィス校に留学し、1989年に地元トスカーナへと戻りました。

このカリフォルニア時代に、彼はぶどう畑を見る眼を磨くと共に、後にロバート・モンダヴィの醸造責任者となるティモシー・モンダヴィ氏との運命的出会いを経験し、カリフォルニアでの二人の友情が後に、ルーチェ・デッラ・ヴィータ社というフレスコバルディとモンダヴィのジョイント・ベンチャーへと発展しました。

天才二人が管理する畑は、広大なカステル・ジョコンドのモンタルチーノの畑から選ばれ、ルーチェ・デッラ・ヴィータワイナリーの設立の1995年ヴィンテージの「ルーチェ」は、有名なワインスペクテーター誌であっと言う間に年間トップ100中の41位、93ポイントの高評価を得たのです。

「ルーチェ」は、今までの「スーパー・トスカーナ」ともさらに違った特異なワインでイタリアで最も高価なワインを生むブルネッロ・ディ・モンタルチーノの畑から、さらに高品質のメルローを生み出してブレンドし、ブルネッロとメルローの両方の、最上級の個性をそなえています。

「ルーチェ」の名は、モンタルチーノに向かう途中のフィレンツェのヴィア・サント・スピリトを出発しようとしたときに、古い街並みの屋根の上に昇りはじめ朝日を見た、ロバート・モンダヴィ夫人のマルグリット・ビーヴァー女史により名づけられました。

また、ルーチェのラべルは、 15世紀末に活躍したフィレンツェの天才建築家ブルネレスキが、フレスコバルディ家が寄贈したフィレンツェの土地にサント・スピリト寺院の建造を任命され、このルネッサンスの歴史的建造物サント・スピリト寺院の「中央大祭壇」の飾りのデザインを元にデザインされました。




生産者 ルーチェ・デッラ・ヴィーテ
生産地 イタリア中部のトスカーナ州モンタルチーノ地区カステル・ジョコンド
グレード I.G.T.トスカーナ
年間生産量 2004ヴィンテージ:5,000ケース(約60,000本)
ブドウ品種 2004ヴィンテージ:サンジョベーゼ40% メルロ60%
 (※モンタルチーノの優良地カステル・ジォコンド産のブドウのみ)
平均樹齢 25年(メルロ32年)以上
収 穫 手摘み
醗 酵 ステンレス・スティール・タンクで、28日間の長期間のマセラシオン
熟 成 フランスのオークのバリック=小樽(1999ヴィンテージ:新樽60%と1年樽40%)を用い12ヶ月間、さらにスロヴェニア産オークのバリックで6ヶ月間熟成。
諸処理 軽いろ過処理後、瓶詰し、さらに12ヶ月の瓶熟成を経て出荷。
タイプ 赤のフルボディ
特 徴 豊かな香りとはっきりとした輪郭でありながらとても優雅なスタイル。
ダークチェリー、プラムなどのふくよかな果実味とコーヒーやタールの重量感のある複雑な香りを備え、酸味とタンニンのバランスが絶妙に良く、心地良い長い余韻をもつ。
料 理 仔羊のロ-スト、フィレンツェ風ステーキ(Tボーン)等に向き、スパイシーな風味を加えた肉料理全般に合う。
セカンド ルチェンテ
2004ヴィンテージ情報 アドヴォケイト・ヴィンテージガイド(トスカーナ):96点
WSヴィンテージチャート:92~97点
 2004年のトスカーナからは、薫り高く、バランスも良い、洗練された赤ワインが誕生。
アドヴォケイト誌評価/アントニオ・ガッローニ氏(2008.6):86点
 ルーチェ2004(サンジョヴェーゼ、メルロ)は気さくな不可解なワインです。
ダークフルーツ、チョコレートやベーキングスパイスのいくつかの魅力的な芳香があり、それでいてタンニンは極端に堅く収れん性があり、過度の抽出の問題を示し、それらの品質が比較的容易に得られた2004ヴィンテージの中でも注目に値する少しのフィネス、あるいはエレガンスを擁しています。
予想飲み頃は、2008年から2014年あたり。
スペクテーター誌評価(2007.10.15):91点
 バランスも良く、洗練されており、甘草やラヴェンダー、完熟果実の風味を持ち、中くらいから重量級の重さとコクがあり、見事なタンニンとバランスの良いシルクのような滑らかな質感の余韻があります。
予想飲み頃は、2008年あたり以降にピークへ。
ワイナリーコメント:
*2004ヴィンテージ:
 ルーチェにとって2004ヴィンテージは品質と量のどちらの面においても傑出して素晴らしい年でした。
 冷たく、雨の多かった春は、地下水路の補給を考慮しましたが、植物の成長を遅れさせたので、発芽は例年よりも1週間遅れで起こり、5月と6月は夜間が寒く、日中と夜間の気温の著しい差がブドウに秀でた素晴らしい風味をもたらしまし、続く、夏の間の気温は標準以下で安定し、7月の最後の2週間だけはより一層暑くなり、8月と9月の猛暑は、植物の成長周期の初期段階の遅れをいくらか取り戻し、 9月の初旬の太陽と北風は、冷涼な夜間とともに、生育シーズンの過程でじっくりと徐々に成熟したタンニンを備えたエレガントで非常に凝縮したワインとを造ることを助けました。
そして、サンジョヴェーゼの収穫期間中は理想的な天気に恵まれ、収穫したブドウは素晴らしいコンディションのままにワイナリーへ搬入しました。
*テイスティングコメント:
 ルーチェ2004は魅力的な紫が強めなルビーの深い色合いで、最初に香ばしいオークの微妙な風味が、ワインの素養にしみ込んだようなブルーベリーやブラックベリーの芳しい香り以上に感じられ、次に花やミントの複雑性に富んだ趣が現れ、ヴァニラとシナモンの滑らかな印象へ続きます。
口当たりは継ぎ目なく滑らかで、キビキビとした爽やかな酸味によって補われているヴェルヴェットのようなタンニンと温かなアルコールの美しさを伴い、余韻は広大で豪快です。
アーベンワインショップ より)



これもオークションで1万円ちょっとで落札。送られてきたときにルーチェの包装紙でくるまれてきました。
2011年5月29日抜栓。コルクは54mm、MONTALCINO ITALIA 2004と刻印あり。液漏れはありません。グラスはリーデルのボルドータイプを使用。色は結構濃いガーネット。若干ルビーが入った感じで、フレッシュさはあまり感じませんでした。脚は結構しっかりとしています。抜栓したときに葡萄の甘い香りがちょっとしていました。グラスに注ぐとチョコレート、コーヒー、ココア、アメリカンチェリーと言った感じの濃い香りがします。スワリングによってハーブ系のアロマが加わりますが、基本路線はあまり変わらない。樽系の香りも漂ってきます。結構重たい印象の香り。時間が立ってくると目にしみるくらいになってきて、アロニアのような酸味を感じる香りが混ざってきます。口に含むと、あれ? 香りからは、ズシンと重たい印象を予想していましたが、反して最初は比較的軽くすっと喉に流れていきました。タンニンはしっかりとしていますが重たくはなくワインに馴染んでいる感じです。やや薬臭さがあって(これはサンジョベーゼに由来すると思われます)、さらに果実の甘さも舌に感じる(メルローかな?これは)そんな味わいです。飲みやすいですが、それだけではなくアフタも長くはありませんが心地良さを醸し出しています。時間と共に甘さがまして来ますがややタンニンが表に出てくるのか苦味を感じるようになります。しかし、決して味わいは重くなく飲みやすい、とてもおいしいワインだと思います。