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日本のデジタル家電は、なぜ使いにくいのか--「1機能に1ボタン」がわかりにくさ

2008-08-07 00:04:15 | Weblog
◎ソース http://ascii.jp/elem/000/000/157/157796/

■ホイール付きリモコンの憂鬱

家電のインターフェイスを語る際、リモコンやボタン類といったハードウェアと、
画面に表示されるインターフェイス(以下GUI)の2つの観点がある。

操作しやすい家電は、これらが相互に良く作り込まれていることが重要なポイントとなるのだが、
大手メーカーではこれらの設計者が異なることが多く、連携がうまくいかないケースが多々ある。

あるメーカーが、DVDレコーダのリモコンにジョグダイヤル的なロータリーボタンを付けたことが
ある。山ほどある録画済み番組リストの中から素早く目的の番組を選ぶための新機能だったはず
だが、画面側のGUIは従来機種と同じまま。

ダイヤルを高速に回しても、従来のカーソルキーでカチカチとひとつずつスクロールしていた
のと同じ、ゆっくりでしか画面が進まないのだ。

これでは何のために新しいハードウェアを開発したのかわからない。

もちろん、ダイヤルの回転速度に合わせてカーソルが加速するのがベストだ。しかしGUIの表示
能力がそこまで高くない場合は、例えば録画日時だけをスクロール表示させ、ダイヤルを止める
と選択した日時の録画済み番組の上でカーソルが合った状態の画面に切り替わる、などの工夫が
できたはずだ。

●一見便利そうに見えるホイール付きリモコン。しかし、実際に利用してみるとメニューの
 動きがホイールの動きに連動せず極めて使いにくい。こういったソフトウェアとハードウェア
 の不整合が日本のデジタル家電ではしばしば起こる
http://ascii.jp/elem/000/000/157/157797/waren01_c_800x500.jpg

■1ボタン1機能主義と現代的GUIの葛藤

もうひとつ、家電のインターフェイスが使いにくい要因として、旧態依然とした「1ボタン1機能」
主義と現代的なGUIが複雑に組み合わさっていることが挙げられる。

昔のカメラにGUIなんてものは存在しなかったため、ズームするには「ズーム」ボタンが、フラッ
シュをオンにするには「フラッシュ」ボタンが存在した。

今のデジカメでは、あるボタンが時にはズーム、時には再生画像の拡大と縮小に用いられるように
なったが、それでもボタンの数は多い。

そもそも、液晶画面でGUIが使えるのなら、ボタンはカーソルキーのほかにあと2つもあれば済む
はずだ。

しかし、メーカーは総じてGUI設計に不慣れなのか、カーソルキーに7ボタンぐらいを駆使する
GUIになってしまっている。

あなたのデジカメにもゴミ箱ボタンが独立して存在しており、カーソルキーと決定ボタンだけで
操作できていたGUI体系の中で突然「削除には[ゴミ箱]を押せ」なんて指示をされたことは
ないだろうか?

これはパソコンでファイルを削除するのに、キーボード上にある「ごみ箱」ボタンを押させる
ようなものなのだが、デジカメの操作体系はなぜかこのパターンが多いのが現状だ。

●1ボタン1機能主義と現代的なGUIが複雑に絡み合い、操作体系が完結しない点も問題のひとつ。
 その最たる例のひとつにデジタルカメラが上げられる
http://ascii.jp/elem/000/000/157/157799/waren03_c_636x459.jpg

最新のDVDレコーダーなど半端でない多機能半端でない操作性の複雑さ・・・。保険の不払いもある意味内容の複雑さが原因であるが、これもわかりにくさが先立っているところは同じような問題がある気がする・・・。