ニュース斜め読み

 巷間の話題をだらだら論評。

人材が枯渇する日本…某ネットサービスのA社日本で能力で厳正審査し人材採用→結果的に東大卒だらけ

2008-08-03 18:57:21 | Weblog
某ネットサービス大手のA社。世界的に活動するA社は、日本を重要なサービス・研究開発拠
点の一つとして位置づけており、「新卒・中途を問わず積極的に採用を進めている」そうだ。

一方で、「なかなか期待する人材を採用できない」というA社の悩みも耳に入っていた。そこで
雑談ついでに今春・来春あたりの採用の状況を知人に聞いてみたところ、驚かされた。新卒
採用については、そのほとんどが東京大学の情報科学や計算機工学といった情報工学方面
の出身者ばかりになってしまったという。

彼らは別に東大卒だから採用したのではなく、彼らの求める水準だけで厳正に判断を下した
結果、「たまたま東大卒ばかり」になってしまったのだという。

確かに情報工学の分野において東大卒の学生は優秀だと言われる。分かる人に言わせると、
彼らは単にプログラミングに優れているというのではなく、コンピュータのハードウエアの仕組
みやアルゴリズムなどの理論的な理解に長けており、より深い問題解決が可能なのだそうだ。

しかし、そうした学生の数は、「1学年でせいぜい1000人ぐらいのオーダーだろう」というのが
私の感覚値だ。仮にその全員が優秀だとしても、量的にはその程度である。つまりA社の基
準を満たすような優れた人材が、日本には最大でもその程度しかいない、ということになる。

今のところ、ネットサービスやソフトウエアの分野に関し、A社以上のイノベーションを提供でき
る企業が日本国内にほとんど見られないと私は認識している(A社がどこかピンと来た勘のい
い読者には共感してもらえるだろう)。だとすると、少なくともこの分野における日本のイノベー
ションは、この程度の頭数でしか支えられていない、ということになる。これは由々しき事態だ。(一部抜粋。全文は http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/nbonline.cfm?i=2008080100892cs )

<関連>【IT】優秀な頭脳、外資へ…グーグル入社の東大生「自由な雰囲気・エネルギー魅力。後輩も志望」 HP入社の米女子学生「初年収1千万」★4
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1202030309/

結果的に東大等の人材が残るというのは聞き飽きた話。個性とかなんとか言ってないで序列化をむしろ徹底してしまったほうが潔い気がするが・・・。