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文章の不思議さ

2022-11-14 20:27:57 | パソコン相撲
私は文学が好きで、小説を読んでいて思う事を書きます。
その小説の作者の声が聞こえると言うか、そのオーラが伝わって来る感じがします。
小説だけではないのですが、詩、戯曲、随筆、評論なども、作者が現れます。
およそ人の書いた文は、その人が極自然に出て来るのではないでしょうか。
たとえば、教科書なんかは、人が出て来ません。大勢で作るので無機質です。
また共著は何人かの筆が入るので、特定の個人が出てくる感じはしません。
もっと言うと、誰か別の人や、ゴーストライターが書いた本は、その人は出て来ません。
言いたい事は、文章には、その人が良かれ悪しかれ、自ずと出ます。

誰かの力を借りて書いたとすると、何人かの声がだぶって来る感じがします。
芸能人、スポーツ選手、政治家などの著書もそう、ゴーストライターが多いです。
ですので、文章から違う声が出て来て、「著者」の声は浮ついたりします。
ゴーストライターは必要です。手を借りることによって、形になり世に出ます。

それをどうのと言うのではなく、文章から現れる声についてです。
漱石を読めば漱石が現れ、ドストエフスキーを読めばしかりと、そんな感じで。
私の言いたいのは、本そのものから人が出て来ると言う、その感じのこと。

取りとめもないのですが、文章は不思議です。
またまた例えると、ゲーテについての本を読むよりは、著書にゲーテが現れる。
肉声どころか、おぼろげに見えたりすると言うか、また包まれると言うか。
文章は言霊として、そんな別次元へと誘うのでしょうか。
コメント
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