私の恩人は、守り育ててくれたタケ婆である。
生母に3才で捨てられ、父の後妻による10年で泥を喰らった。
人の醜さは反吐が出るほどに見て来た。勿論、私も醜かった。
あの10年がなければ、まったくの別人生だった。確かにそう言える。
だから私は育ちが悪いと思ってきた、だけど、はたしてそうなのか。
私は、あの生母や、あの後妻に育てられた訳ではない。
タケ婆である。本当に素晴らしい人に見守られて生きて来たのではないか。
だったら、育ちはピカ一にいいのではないか。自信を持っていいのでは。
そのタケ婆を見捨てて家を出てしまった。自身を救うために。
老衰の身でタケ婆は言った「あんげに、面倒みたんに・・・・」
私は何も言わずに、父の後妻の呪縛から逃げた・・・・
罰が当たったのだろう、現在、満身創痍、毎日毎日を生きている。
心が重過ぎて、思いを吐き出したくて、しがない文を書いている。
澱の様に溜まったのを、どうにかしなければならないのです。
その反面、また私はユーモアを好みます。諧謔の妙味が面白いからです。
かのルノワールは言いました「現実世界は醜い、せめて絵の中に美を」と。
私は声なき声を拾い集めて、代わりに形にしたい。埋もれている声の味方。
20代の時に書いた詩の一節にあるのですが、帝政ロシアの場末のこと。
・・・・「今もネリーの声が聞こえます、私は救おうとするのでした」・・・・
私は、耳を傾けられる人になりたいのです。
生母に3才で捨てられ、父の後妻による10年で泥を喰らった。
人の醜さは反吐が出るほどに見て来た。勿論、私も醜かった。
あの10年がなければ、まったくの別人生だった。確かにそう言える。
だから私は育ちが悪いと思ってきた、だけど、はたしてそうなのか。
私は、あの生母や、あの後妻に育てられた訳ではない。
タケ婆である。本当に素晴らしい人に見守られて生きて来たのではないか。
だったら、育ちはピカ一にいいのではないか。自信を持っていいのでは。
そのタケ婆を見捨てて家を出てしまった。自身を救うために。
老衰の身でタケ婆は言った「あんげに、面倒みたんに・・・・」
私は何も言わずに、父の後妻の呪縛から逃げた・・・・
罰が当たったのだろう、現在、満身創痍、毎日毎日を生きている。
心が重過ぎて、思いを吐き出したくて、しがない文を書いている。
澱の様に溜まったのを、どうにかしなければならないのです。
その反面、また私はユーモアを好みます。諧謔の妙味が面白いからです。
かのルノワールは言いました「現実世界は醜い、せめて絵の中に美を」と。
私は声なき声を拾い集めて、代わりに形にしたい。埋もれている声の味方。
20代の時に書いた詩の一節にあるのですが、帝政ロシアの場末のこと。
・・・・「今もネリーの声が聞こえます、私は救おうとするのでした」・・・・
私は、耳を傾けられる人になりたいのです。