Don't Let Me Down

日々の雑感、引用。
言葉とイメージと音から喚起されるもの。

Snapshot;10-01-22

2010-01-22 23:36:20 | 日記


★ボーっとする

ある1週間、仕事がいそがしいと、ボーっとする。
自分のブログが“ひとごと”のように見える。

極端に言えば、自分の歳をわすれ、いや、自分が誰だったかもおぼつかない。
まして、“小沢がどうした”などということは、別世界である。

自分が誰だったか思い出すために、なにか書く。


★ リアル

リアルなひとは、いつもリアルなのだろうか。

これが最近のぼくの疑問である。
サラリーマンだった頃は、毎日が同じ行動パターンなので、“なにがリアルか?”などと、反省する時間がなかっただけだ。

<パターン>があり、時々、<事件>が起きる。
あわてる。
ぐちゃぐちゃになって、やり過ごす、その繰り返し。

その間、“これは自分だ”といえるものを、でっちあげてきた。

そんな感じ。


★ 顔

前にも書いたような気がするが、ぼくでないひとは、<ぼく>をすぐ認識するのだ。

しかし、<ぼく>にとって<ぼく>は、いつまでも明瞭でない。

だから<不思議>なのだ。
なぜ、ぼくでないひとの方が、ぼくを“ただちに”認識するのだろうか!

もちろん、<この顔>とか<この名前>で認識してくださるのだ。

しかし、ぼくは<この顔>を自分で作ったおぼえもないし、この<名前>だって自分で選んだわけでは、ない。


★ 変身願望

しかし、“この顔でなかったら”とか、“もっと背が高かったら”とか、“もっと髪の毛が残っていたら”と思わないわけではないし、自分の容姿が(実は)好き、というようなナルシシズムは、あまりないが、<変身願望>というのはぜんぜんないね。

どーしてだろう?


★ 正直

結局、自分のことを正直に語る、というのは、ドーいうことなんだろう。

<ブログ>とかを読んでいると、いつもそういう疑問がわくのね。

ひょっとして、現在の“文章作法”の原則は、“自分のことを正直に書かない”ということになったんだろうか。

“いかに嘘をつくか”のテクニック競演ね(笑)

嘘つきに限って、<公共>とか<公共性>とかいう“言葉”が好きよね。


★ 若いひとと年寄りのちがい

この“テーマ”も最近よく考えるね。

この“考える”という言葉は、大げさよね。
たぶん“考えることの専門家”以外のひとというのは、一生に数回しか考えないのよ。

つまり、ぼくも“考える”のではなく、自動的にアレコレ想念が去来する、のよ。
で、なんだっけ?

ああ、若い人は、やっぱりまだ人生に飽きていないのね。
だから“自殺したい”なんて、言えるワケ。


★ 義務感

なんかぼくの人生は、ほとんど義務感でやってきたような気がするんだが、ぼくは決して“責任感の強いひと”と<評価>されたことがないね。

これは、非常に<遺憾>です。

いまだって、このブログを書くのも、本を読むのも、やっぱり<義務感>ですよ。

だから、ぼくは、“気晴らし”とか、“楽しければいい”ということが、<本当に>わかんないみたいだよ。

子供の頃から、“子供が楽しめるはずのこと”というのが、ほとんど楽しくなかったな。


★ 本を読む

このブログで死ぬほど“本を読むこと”を書いたり、<引用>したりしてきたんだが、数日本を読めないだけで、なんか、本を読むのがとても億劫になるね。

それで、さっきから<このブログ>を書いて、お茶をにごしているワケ。

つまりぼくにとって<本を読む>というのは、“楽しみ”でも、“快楽”でもないよ。

ただし“苦悩しながら”(笑)無理して読んでいると、<たまに>いいコトもあるわけ。

やっぱ人生には、“ただ楽しいこと”なんてないんじゃない?

それとも、ぼくが<イジョー>なんですか?(べつにそれでもいいし)





ロックンロールNOW!

2010-01-22 22:29:30 | 日記


ぼくはかつて、ロックの詩を訳すことをこころみた。
そのいくつかの<断片>を;


★ U2;MOFO

探している、ぼくの魂の保存方法
花の育たない土地で
“神”の穴を埋めるものを探している

母さん、母さん、ロックンロールに吸いつきながら


★ C,S,N&Y;CARRY ON

あなたはどこへ行くの?ぼくの愛とともに
あなたがもたらすのは幸福?
それとも悲しみ?
千の夢の問いが散乱する
あなたがなにをしても、なにを見ても
恋人よ、ぼくに話してくれるかい
ぼくはぼくであるために、あなたを追った
きみが去った理由がなんであれ
きみのベストをつくせ


★ Niel Young;Like A Hurricane

いつかきみをみたのは
ごったがえしたけむたいバーでだった
きみは星のライトからライトへと踊っていた
遠い月明かりを通して
きみが誰だかわかった
きみの茶色の瞳が炎をうつすのを見た

ぼくはドリーマー
きみは夢


★ PINK FLOYD ;Shin On Your Crazy Diamond

君はあまりに早く秘密にたどり着いた
月に向かって泣く
輝け狂気のダイヤモンド
夜の影にさらされ
むきだしの光にさらされ
輝け狂気のダイヤモンド
鋼の風に乗って
気まぐれで正確な善意を使い果たした君
来たれ、
君の遊蕩者、千里眼、ペンキ屋、笛吹き、囚人
輝け!


★ PINK FLOYD:WISH YOU WERE HERE

なんども、なんども思った、君がここに居てくれたらと
ぼくたちは何年も何年も金魚鉢のなかの二つの失われた魂だった
いっしょにあの古いグラウンドを走った
ぼくらは何を見出した?
あの同じ古くからある恐怖さ
君がここにいてほしい


★Paul Simon;THE BOXER

冬服を用意しながら
この街から消えたくなる
故郷へ帰りたい
ニューヨーク・シティの冬は
身を切るように来る
俺を誘う、俺を誘う
故郷へと

開拓地にボクサーはひとり立つ
闘いは彼の職業
そしてかれは督促状を受け取る
かれを打ちのめす打撃のたびに
かれが叫びだすまでに切り刻まれる時に
怒りと恥のなかで
“俺はやってられない、こんなことはやってられらない”と思う
しかしこのファイターは戦い続ける


★Simon & Garfunkel ;April Come She Will

4月になれば彼女は来る
雨で流れの水かさが増すころ
5月、彼女はとどまる
ぼくの腕のなかで安らぐ

6月、彼女は気分を変える
落ち着かず夜をさまよう
7月、彼女は飛んでいく
なんの警告もなしに

8月、彼女は死ななければならない
秋風が冷たく吹きはじめて
9月、ぼくはおもいだす
新しかった恋が、古びてしまったと


★Paul Simon;My Little Town

雨があがると
虹がでた
でもそれは真っ黒だった
その虹に色がなかったからじゃなく
その町のみんなにイマジネーションが欠けていたから
すべてが同じものだった
ぼくの小さな町では

ぼくの小さな町では
ぼくは何者でもなかった
父さんの子である以外は
カネをためて
栄光を夢見ていた
引き金にかけた指みたいにひきつって
死者と死んでいく人しかいない町を離れる
ぼくの生まれた小さな町を

死者と死んでいく人しかいない
ぼくの小さな町
死者と死んでいく人しかいない
ぼくの小さな町を


★T.REX;Seagull Woman

ある日彼女は来た、カモメのような女
彼女は来た
ある日彼女は来た、カモメのような女
彼女は来た
ある日、ぼくたちは子供から大人へ変った
ある日変った
ある日、彼女は去ったカモメのように
ある日


★Peter Gabriel;Here comes the flood

夜は見せる
ラジオの信号が育ち
すべての奇妙なものたちが
行ったり来たりする時に
前触れがある
打ち上げられたヒトデ
隠れる場所はない
じっと潮が満ちるのを待つ
どこに行ったらいいかわからない
展望を得ることもできない

みんな、洪水は来た
肉と血にさよならを言うときが
もし再び海が静まるなら
彼はまだ生き延びる
だが生き残る者は少ないだろう
飲め、飲むんだ
きみたちは乾いている


★Free;Be My Friend

だれでも友だちが必要だ
手を差しのべてくれるヤツが
ぼくは夜のなかで怖い
ぼくをぎゅっと抱きしめて大丈夫といってくれるヤツ

ぼくはくよくよ悩んだ
ぼくは手に入れた全部を投げ出す気持ちがある
だから誰かに信じてほしい
ぼくに友情を示してほしい
公平であってほしい

友だちになってほしい
友だちでいてほしい
友だちでいてくれ


★George Harrison;While My Guitar Gently Weeps

きみたちが愛し合って眠っているすべてを見て
ぼくのギターは優しくむせび泣いた
この部屋は汚れていて掃除が必要なんだ
ぼくのギターは優しくむせび泣いている
どうして誰もきみにどうやって愛を育てるかを言わなかったのか、ぼくは知らない
どうやって誰かがきみをあやつり、きみを売り買いしたのか知らない


★John Lennon;Happiness is a warm gun

ハッピネスは撃ったばかりの熱い銃
幸福はまだあたたかい銃

きみを抱くとき
ぼくは感じる、ぼくの指がきみのトリガーにかかるのを
だれもぼくを犯せない
なぜなら、ハッピネスは撃ったばかりの熱い銃
そうさ


★Beatles;Because

愛、それは古い、愛、それは新しい
愛、すべて、愛、それはあなた

空が青いから
泣ける
空がいつも青いから


★John Lennon;JEALOUS GUY

むかしのことを思い出すと
心臓がはやく打ちはじめる
自分をコントロールできなくなる
自分をコントロールできない


★U2;Love is Blindness

恋は盲目
ぼくは見たくない
夜をラップしたいか
ぼくのまわりに
ぼくのハートをもっていけ
恋は盲目


★BOB DYLAN ;MR. TAMBOURINE MAN

だから連れてってくれ俺の心の煙の輪をくぐりぬけて
霧深い時間の廃墟をくだって凍った葉っぱを通り過ぎて
恐ろしいおびやかす木々の風強い海岸を過ぎて
狂った悲しみのひねくれた領域から遠く離れて
そうさ、ダイヤモンドの空の下で片手を自由に降りまわし踊ろう
海を背景にサーカスの砂で輪になって
すべての思い出と運命を波に深く沈めて
今日のことは忘れよう明日までは

ヘイ! ミスター・タンブリンマン歌ってくれ
俺は眠くないが、行くところがない
ヘイ! ミスター・タンブリンマン歌ってくれ
このゴチャゴチャの朝に、あんたについて行こう


★BOB DYLAN;ONE MORE CUP OF COFFEE

コーヒーをもう一杯道を行くために
コーヒーをもう一杯ここから出て行くために
あの下の谷に向かって


★S&G;スカボロー・フェア/詠唱

スカボローの市へ行くのかい
パセリ、セージ、ローズマリー、そしてタイム
そこに住むひとに、ぼくを思い出させてくれ
彼女はかつてぼくの真実の恋人だった

彼女に告げてくれ、ぼくに綿のシャツをつくるように
(深い森の緑の丘の斜面で)
パセリ、セージ、ローズマリー、そしてタイム
(雪の上に残る小鳥の茶色い羽飾りの跡をおいかけて)
縫い目も針のあともないように
(山の子の毛布と寝具)
そうすれば彼女はぼくの真実の恋人になる
(喇叭の響きにも気づかず眠る)


★T.REX ;COSMIC DANCER

ぼくは12歳のとき踊った
ぼくは踊った、ああー
ぼくは子宮から躍り出た
そんなにはやく踊れるなんて不思議だね
ぼくは子宮から躍り出た