7月2日の読売新聞「編集手帳」がベンヤミンの言葉を集団的自衛権擁護のために引用したという(俺は読売新聞など購読していない、ネットで知った)
もはや死んでいる人の言葉を、本人の思想に反して使用するのは、死者へのはなはだしい冒涜であると考える。
俺は、ベンヤミンにかわって抗議する(笑)
その“言葉”は、第一次大戦のさなか、まだ20歳代のベンヤミンが、ある友人への手紙に記したものだ;
《 夜のなかを歩みとおすときに助けになるものは、橋でも翼でもなくて、友の足音だ 》 (野村修『ベンヤミンの生涯』平凡社ライブラリー1993)
野村修のこの本は、とてもよい本です、いまなにかをまともに考えたいひとに一読を薦める。