Don't Let Me Down

日々の雑感、引用。
言葉とイメージと音から喚起されるもの。

さびたナイフ

2009-05-12 21:05:12 | 日記
やあ、みなさん早くも蒸し暑い日となりましたが、いかがおすごしでしょうか。

ぼくは今朝、ちゃんと天声人語などを見たのですが、仕事に行く日なので、感想を書けませんでした。

今日の話題は、小沢というひとが辞任したということのようです。

いやはや、“みなさん”は、政治の話題が好きですねー。
ぼくは親戚の叔父さんでもないひとが、やめようがやめまいが、あまり興味がございません。

ぼくはひところ吉本隆明という詩人-評論家の本をよく読んでいたのですが、そのひとが書いていたことを、ほとんど忘れてしまいました。
しかし、おぼえていることもあります。
たとえば、あらゆる組織の“長”を選ぶときは“ゴミ当番”のようにやるべきだ(というような)発言でした。
つまり、“イヤイヤやる”ってことですね。
つまり、“俺はやりたい”というようなひとを、“長”にしては、いけない。

あるいは、“長”になりたくなるような、“長の特権(利得)”はあってはならない、という意味ではないでしょうか。

みんなが、いやいや交代でゴミ当番のように責任を引き受ける、というのが、“民主主義”なんですね。
なかなか、“核心をついた”意見であると、記憶に残っています。
ぼくにはそれだけが“民主主義”であるかどうかは、わかりませんが。

ぼくはけっこうミーハーなんで、“かっこいいこと”が、わりあい好きなんですが、政治や政治家がかっこいい(ように見える)というのは、危険なんじゃないかと思います。
あるいは、自分を“かっこよく見せる”ような政治家は、センスがないんじゃないかと思う。
つまり“ヒットラー”という人の演説を、多くのひとが“かっこいい”と思ったんだから。
いま、あの“ちょびひげ叔父さん”を見る、われわれは、なんであんなのがかっこいいんだろう?“と思うわけですが、現在ぼくたちが”かっこいい“と思っている人々も50年後には、”なんであのひとが?“ということになるわけです。

もちろん、麻生や小沢は、ちっともかっこよくないですから、まだ安全です。

今日の天声人語氏は、かっこいい“きめぜりふ”で、決めて見せたようです;

▼ 「挙党一致をより強固にするために、あえて身をなげうち」と、昨日の表明会見の冒頭に述べた。その後も「身を捨てて」「身を引くことで」を連発した。己を虚(むな)しくして勝負する相手を「腐りきった政権」と切り捨てた▼だが、3月以降、敵に塩を送るばかりだった事態への説明はない。送られた麻生首相も、人気はやや持ち直したが低空飛行が続く。「小沢辞任」に国民から高値がつくか、買いたたかれるかは、大きな関心事に違いない▼相場では「夜明け前が一番暗い」の格言もよく口にされるそうだ。自民と民主。きたる選挙で、暗さの中からどちらが夜明けを仰ぐのか。凪(なぎ)から一転動き出す気配の政局に、わがポケットの一票を研ぎ澄ます(今朝天声人語)

つまり、“わがポケットの一票を研ぎ澄ます”というセリフですよ。

ぼくも疲れてきたので、こういうセリフには、以下のようにご返答いたします。

味噌が腐っているから、糞を選択するのか?
糞を選択するわけにいかないから、腐った味噌に投票するのか?

ぼくたちは、“相場”の話など、していない。
“味噌と糞をごっちゃにする”というのは、日本の伝統的な“言いまわし”ですよ。

“夜明け前が一番暗い”

天声人語氏のようなひとは、人類が絶滅する朝にも、“夜明け前が一番暗い”などと言っているんだろうな。

ぼくは”潔癖症”ではございませんが、糞溜めでウロウロするだけの”人生”は御免です。

寝て、いい夢を見ます。