銀座のシャネルで荒木経惟の写真展を開催中と聞き、恐る恐る見に行ってきた。
今回展示されているのは、昨年フランス国立ギメ東洋美術館で発表された新作「東京墓情」と、ギメ東洋美術館所蔵の古写真(の中から荒木氏が選んだもの)。
いろいろな種類の写真があったけど、中でも心を掴まれたのは花の写真。
あやしくて、ものがなしくて、うつくしくて、数日間、余韻を引きずった。
もうひとつ、花の写真と同じくらい心に残ったのが、シャネルの代表取締役社長リシャール コラス氏が展覧会に寄せた文「ARAKI 絶望のおかしみ」。
それによると、ガブリエル・シャネル同様、荒木氏も「辛辣な世界観の持ち主」で、「絶望を創造力というエネルギーに変え」、「絶望に皮肉を盛り込」み、「絶望を敵対視することなく、おかしみへと軽妙に豹変させてみせ」たとのこと。
こういう視点をもち、こういう文章を書く人がシャネルの代表なのか。(このブランドに対するイメージがだいぶ変わった。)
最後に展覧会のタイトル「東京墓情」について。会場を一巡してふとタイトルに目をやった瞬間、ボジョウのボが慕じゃなくて「墓」だと気づき、花の写真がまた違って見えた。
展覧会はシャネル・ネクサス・ホールで7月23日まで。
機会があればもういちど足を運びたいと思う。
今回展示されているのは、昨年フランス国立ギメ東洋美術館で発表された新作「東京墓情」と、ギメ東洋美術館所蔵の古写真(の中から荒木氏が選んだもの)。
いろいろな種類の写真があったけど、中でも心を掴まれたのは花の写真。
あやしくて、ものがなしくて、うつくしくて、数日間、余韻を引きずった。
もうひとつ、花の写真と同じくらい心に残ったのが、シャネルの代表取締役社長リシャール コラス氏が展覧会に寄せた文「ARAKI 絶望のおかしみ」。
それによると、ガブリエル・シャネル同様、荒木氏も「辛辣な世界観の持ち主」で、「絶望を創造力というエネルギーに変え」、「絶望に皮肉を盛り込」み、「絶望を敵対視することなく、おかしみへと軽妙に豹変させてみせ」たとのこと。
こういう視点をもち、こういう文章を書く人がシャネルの代表なのか。(このブランドに対するイメージがだいぶ変わった。)
最後に展覧会のタイトル「東京墓情」について。会場を一巡してふとタイトルに目をやった瞬間、ボジョウのボが慕じゃなくて「墓」だと気づき、花の写真がまた違って見えた。
展覧会はシャネル・ネクサス・ホールで7月23日まで。
機会があればもういちど足を運びたいと思う。
いつか行きたいとぼんやり思っていた入谷の朝顔市。20年越し(!)の念願叶い、先日初めて行ってきた。
七夕前後の3日間、入谷の鬼子母神の周りに朝顔の鉢が所狭しと並ぶ。人もたくさんいたけど、朝顔を見ながら漂うように歩けば混雑はさほど気にならなかった。
今回は朝顔は買わなかったけど、「団十郎」という品種があることを初めて知った。(というか、朝顔に品種があることを初めて意識した)
団十郎は海老茶色が特徴らしく、歌舞伎役者の衣装の色が名前の由来なのだそう。なんだかとても江戸らしい名前。
実際の花もいくつか見たけど、スモーキーなバイオレットピンクといった感じの色で、いちど見たら忘れられない色。朝顔って明るくハッキリした色のイメージだったから、こんな穏やかでくすんだ色合いもあるのかと驚いた。
(あとで調べてみたところ、現在流通してる団十郎は、厳密には江戸時代に流行った団十郎とは違うものという記述が。本物は茶色味が強いらしい。私が見たものは「団十郎という名前で売られてるもの」だったのかも)
いつか種が手に入ったら育ててみてもいいな、と淡い妄想とともに家路についた七夕の夜でした。