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北斎展@江戸東京博物館

2008-01-21 21:21:26 | 美術館・博物館
江戸東京博物館で開催中の特別展
「北斎-ヨーロッパを魅了した江戸の絵師-」へ行ってきた。


北斎展は2年前にも行ってかなり満足してたので
今回はどうしようか迷ったけど、やっぱり行ってよかった!

(とはいえ、作品の充実度・完成度とも
 2年前の北斎展の方が遥かに上回っていたと(私は)思う。
 だから、そのときに満足した人にはお勧めしません。)



以下、思いつくままに感想を。

北斎の肉筆風俗画
オランダやフランスにあった肉筆風俗画が里帰りした、ということで
この展覧会の目玉作品だった模様。
色合いがあまり好みじゃなかったので、
私は完全に素通りしてしまった。

富嶽三十六景
色合いや輪郭線は、2年前に見た画の方が繊細だった気がする。
でも、画の構図はいつ見ても感嘆する。
絶妙なバランスで人や風景が配置されていて、
ずっと見ていても飽きることがない。

今回面白いと思ったのが「信州諏訪湖」。


画面の真ん中に松が2本ニョキニョキ生え、
その向こうに諏訪湖、遠くに小さく富士山、という構図。
こういう構図で、何で画面が分断されないんだろう。ふしぎ。

北斎漫画
常設展の企画展示室にも北斎漫画が展示されているけど、
ここだけで十分だったかも。
「漫画」というけど、今の言葉なら「スケッチ」の方が近い。
一筆でサササと走り描きしたような軽い感じの絵は、
どれもユーモラスで微笑ましかった。

八十代に描いた肉筆画
今回はこの作品群がいちばん印象に残った。
80代とは思えない、力強い画にあらためて驚く。
ぶれない線、緊張感と伸びやかさが同居した絵。
迫力があって、ときには穏やかで、たまにユーモラスで、
被写体に対する愛情も感じられる。




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