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広田松繁を ゆるやかに(1)

2016-10-21 21:21:12 | 美術館・博物館
3か月くらい前、東京国立博物館の展示室を(特別展のついでに)サササと早足で歩いていたとき、ひょうたん形の徳利の前で歩みが止まった。


濃い青、流れるような形、しばし見とれたあと、「広田松繁氏寄贈」という表示に、あ、と思った。

この人の名前は安宅コレクションの定窯のうつわを持っていた古美術商として記憶していたに過ぎなかった、のに、自分の興味をひいたうつわの所有者だったことで俄かに関心が高まった。

その後、安宅コレクションの図録からゆかりのあるものを見つけたり、著書を借りてきて読んだり、創設した骨董屋「壺中居」の場所を調べたりと、ゆるやかに「松繁熱」が高まってきたところ。

集めた画像をいったん整理するために記事にしてみました。


◆東京国立博物館

◇徳利と同じ展示室にあった茶道具など








呉須赤絵


李朝のうつわ


◇東洋館の展示品


粉彩丸文椀(ふんさい まるもん わん)
19世紀前半、清時代に作られたもの。


◆安宅コレクション(図録より)
「広田松繁氏旧蔵」、「広田松繁氏扱い」などと書かれているものを抜粋


定窯のうつわ。11世紀、北宋時代につくられたもの。
広田氏が「三種の神器」と称して秘蔵していたうつわのひとつ。
安宅英一氏がこれを手に入れるまでのエピソードがもう凄まじくて、でもそんなドロドロの執念を軽く超越したところにある清雅で美しい姿とのギャップが堪らない。(エピソードなしでも十分に魅力的だけど、だからこそ見た人を虜にして執念情念を呼び起こすのだろうな)
名品揃いの安宅コレクションの中でも特に好きなうつわ。レプリカでいいから欲しいと心底思う。



釣窯のうつわ。15世紀、明時代のもの。
三種の神器のふたつめ。
実物は写真よりも赤みがかっていたと思う。これも好きなうつわ。



明時代、万暦年間に景徳鎮窯でつくられたもの。
三種の神器のみっつめ。
(これはあまり記憶に残ってない。。)



8世紀中葉、唐時代の婦女俑



8世紀前半、唐時代の騎馬鷹匠俑



13世紀、高麗時代のもの



12世紀、北宋~金時代、定窯
「広田不狐斎氏扱いと考えられる」もの











こうして旧蔵品を並べてみると、たたずまいの美しいものが多いなと思う。







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