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ポンピドゥー・センター傑作展@東京都美術館

2016-07-07 07:07:21 | 美術館・博物館

6月11日から東京都美術館で始まった、ポンピドゥーセンター傑作展。会期は9月までだけど早めに行っておこうと思い、6月下旬の金曜夜に行ってきた。
(5月に同じ会場で開催してた若冲展、閉展直前は5時間待ちだったと聞いて「展覧会は開展直後に行く!」との思いを新たにした次第)


実はこの展覧会、早めに行った割にはさほど期待してなかった。だって現代美術だし、「わかんない」作品が多そうだし、疲れそうだし。50分あれば余裕で見て回れるな、と。


結論からいうと、50分じゃ全然足りなかったし、疲れなかったし、それどころか素直に「いいな、好きだな」と思える作品ばかりで、鮮やかに期待を裏切られた。さすが傑作展と銘打つだけある!


展示作品は約70点。(このくらいのボリュームが丁度いい)
1906年から1977年まで、1年につき1作品だけを選んで展示する、という面白い手法。制作年を前面に出すことで、時代の文脈を頭の片隅で意識しながら作品を眺めることができた。
作品の配置も考えられていて、ストレスなくスムーズに館内を巡ることができた。展示空間にも余裕があったし。
(田根剛という、パリを拠点とする建築家がこの展示空間を手がけたらしい。名前、覚えておこ。)


1937年はカンディンスキー。
たまたま見に行った日の夜間だけ写真撮影OKだったので撮ってみた。
小ぶりな絵で、洗練された家のプライベート空間に飾ったら似合いそう。寝室とか書斎とかトイレとか洗面とか。

印象に残った作品は、
◇1908年 オーギュスト・シャボー「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」
→ネオンが描かれてるのが20世紀だなぁと
◇1919年 ジャン・プーニー「赤いヴァイオリン」
色と構図が気に入った
◇1926年 ロベール・ドローネ「エッフェル塔」
→明るくクリアな色合いが好き
◇1929年 セラフィーヌ・ルイ「楽園の樹」
→極彩色で激しい筆致、にもかかわらず穏やかな気持ちになる、とても不思議な絵
◇1935年 パブロ・ピカソ「ミューズ」
→実際の作品は、写真で見ていた印象と全然違った。実物は温かみを感じる
◇1939年 アレクサンダー・カルダー「4枚の葉と3枚の花びら」
→オブジェ。部屋に置きたい
◇1969年 アガム「ダブル・メタモルフォーゼ III


展覧会を締めくくる1977年の作品は、ポンピドゥーセンター。レンゾ・ピアノとリチャード・ロジャースの設計。
模型のほかに建設中の映像も見ることができた。


かっこよかったので思わずTシャツを購入。厚手の綿でゆったり着られる部屋着を探していたところだったのでタイミング良かった。(展覧会でTシャツ買ったの初めてかも)


ポンピドゥー展、予想外に良かったから記録も予想外に長くなってしまった。。現代美術の愉しさを存分に堪能できた、素晴らしい展覧会でした。たぶん会期中にまた行くと思います。