70才。役に立つ話が次々現われる。

世界で最低の日本人の声を改善する方法を95%まで独自に確立しました。

究極、ボイストレーニンフ法

2005年11月28日 05時46分29秒 | ボイストレニング
隣のブースから若い俳優の卵らしき声が聞こえる。

 先生を前に生徒はみんな真剣な顔で言われるままに声を出している。

 この大きな建物にはたくさんの稽古場があり、音楽、演劇、ダンスなどのグループが借りて稽古をしている。

 私は27年間、ここを借りているので、今まで見聞きしたボイストレーニは何百を越えるだろう。

 これまで「なるほど」と理に適う声のトレーニング法を見たことがない。

 声さえ出せばボイストレーニングと多くの先生は勘違いしている。腕や足の筋肉と声帯を同じ骨格筋と思い込んでいる。だから重いものを持ち上げると声帯も強くなると大声を出させる。

 声帯だけを考えるボイストレーニングは全て落第、使い物にならない声の破壊につながる。しかし殆ど全てのトレーナーはこれである。

 出鱈目なボイストレーナーの存在は、科学的な思考、検証ができないところにある。単純に言えば「後は野となれ山となれ、悪いのは生徒なんだ、才能がないんだ」で済ませることができるのだ。

 以前、虎ノ門病院耳鼻咽喉科医長、故須永義雄医師は「日本には科学的に分析、実証されたボイストレーニング法はない、みんな勝手に適当にやっている。しかし君だけはアメリカの大学院で科学的に検証されたんだね」とお墨付きをいただいた。

 不思議と科学的な検証を受けると、その後、頭の回転は科学的に、科学的にと自然に回り始める。自分が非科学的に向かおうとすると、自動的に修正してくれる。

 昨日は私の生徒の中でもベテランに属する男性2人がたまたま、2回目のトレーニングに残った。1人はこの間のミニライブで声の調子が狂かけたらしい。この人は一番激しい声を出す歌手なので一度の声の調子を狂わせると声帯破壊、結節などになり易い。第一声が潰れて歌えない。

 そこで急遽、控え室で私の秘伝を試みて、声の調子を取り戻したらしい。

 「そうか、しばらく忘れていた奥の手を出すか」と昨日の猛特訓になったのだ。

 壊れるか、成功するか、紙一重。しかし壊してはいけない。

 一つ技を行うと「なんだこりゃ、こんな声、出た事がない」と2人とも驚喜した。声楽家の声を頭に当てろが「馬鹿たれ、自然に当たるのだ、しかも何倍の強さで」と私は心で叫んだ。

 凄いを何倍も通り越した成果が昨日起こった。

 恐らく日本にいる何千人の声楽家がこの声を聞いたら動転するだろう。

 と言うことはこの何千人に学ぶ生徒達は、可哀想の何増倍か。

 マションだけでなく酷い世界が声にもあるのだ。それは破壊と言う形で歴然と存在しているのだ。







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