70才。役に立つ話が次々現われる。

世界で最低の日本人の声を改善する方法を95%まで独自に確立しました。

石川遼、不調から抜け出せない

2011年07月18日 18時52分04秒 | Weblog

石川遼、稽古すれば今の絶不調から抜け出せると信じているのか。
全英オープンゴルフの前にテレビ朝日に稽古の仕方を披露していた。ホールの真ん中に細い棒を立てて、その右側半分、左側半分にパターでボールを入れるやり方だ。ホールはボール二ヶ分の大きさしかない。つまりホールとボールが全く同じ大きさだ。5mm狂っても穴には入らない。それを見事に入れていた。ドライバーもアイアンの飛距離、正確さも申し分なかった。それを見ていた松岡修三は「勝てる」と予測していた。

ところが本番では最低の状態だった。ゴルフは技だけではない。メンタルな状態が成績を左右する。石川君はある時期稽古だけで、良成績を収めていた。ところが19才にはまだまだ分からないことが多すぎる。昔、巨人軍の川上哲治さんはどんなに偉くなっても「師」と仰ぐ高僧に教えをこうていた。石川君の3倍近い年齢になっても師の前にひざまずきアドバイス求めた。
人間、勝ちすぎると傲慢、怪しげな野心などが充満する。一度この状態に陥ると自分だけでは抜け出せない。誰かの助けが絶対に必要だ。川上哲治氏はこれで9連覇を成し遂げた。
一方、石川君は深い井戸のようなバンカーに落ち込み抜け出せない。たとえば深さ1mの井戸の底にボールがあるとすれば、真上に打ち上げるしか脱出方はない。こんなアイアンはない。
つまり石川君は現在ど壺にはまっている。どんなに稽古しても抜け出さない状態と思われる。
解決策はメンタルな問題だ。全英でメロメロになったのは稽古の平常心が大狂いしたことだ。狂い始めた時の対処療法を知らないのだ。好きな音楽を聞くなどでは狂気の沙汰を正常には戻せない。スポーツ全般に言えることは、集中の状態だ。日本人は一点集中が得意だ。これは負けやすい体質だ。ゴルフに例を取れば。風、バンカー、距離など多くのものに神経、集中を分散しなければならない。
私はこれを分散集中という。ナデシコジャパンのループシュート、キーパーが体は反対の方向に飛んでいて、足だけで相手のボールを止めたなどは、分散集中のたまものだ。
俗に「頭が真っ白になる」はもっとも悪い一点集中の状態だ。今回、石川君はここへ落ち込んだ。もし一点集中し易い自分を変えるとすれば、分散集中の能力を高めるのだ。私はこの方法を独自に開発している。俳優の訓練の為だが、高度な分散集中が演技の質を左右するからだ。
もし石川君が稽古をするとすれば、この手の分散を学ぶべきだ。一度狂気の一点集中のど壷にはまったとき、ほんの2,3分分散集中のトレーニングをすればいいのだ。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿