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田舎暮らしの大誤算

2006年12月05日 09時56分27秒 | 住・環境
弾劾の世代が、大量に停年退職を迎える。各地の別荘地を見学する中高年が増えてきた。

 友人の別荘、小淵沢も空き地がどんどんなくなるとメールがきた。

 テレビの報道では退職者の40%が地方暮らしを望んでいるという。

 私は今年の4月から静岡県の伊豆の入り口あたりの3,000戸ぐらいの大別荘郡のなかに永住した。周りで何故か永住を決めて4,5千万円かけた家から東京に逃げ出す人が多い。都下の介護付き老人ホームへ引っ越すのだ。

 毎日自宅の温泉に入り、庭の自家栽培の無農薬の野菜を食べて、日光にたっぷりあたり、新鮮な空気を吸い、柿田川の水を飲み、最高の生活を送っている。

 しかし一度、病気になれば事態は一変する。新しい医療を受けられない。殆どの開業医が20年、30年前の知識、技術である。例えば前立腺肥大で造影剤注入の検査。これは20年も前に衰退している。しかし平気でこれを採用する医師がいる。ここでは何でもかんでも、検査する。膨大な医療費を尋ねてきた患者からら・・・。に
 70過ぎと思われるアルバイトの医師もいる。耳鼻咽喉科に行くと「毎日、通へ」という。2時間、3時間待ちなのに。治療は鼻の膿を吸入するぐらいだ。何しろ医療費膨大へ、各医師は貢献している。町の医療財政は破綻しつつある。

 近くの大学病院は外来が1日、1、200名以上だ。5時間も待たされたこともある。大腸カメラの検査は1ヶ月待ち、何か大きな検査は20日、30日待ちがざらだ。医師がたびたび変わる科もある。少し腕を磨くと東京の本院に移動すのだ。週一、週2の同じ先生でも、突然、予定が変わる。

 内科医なのに肝臓に石がたまるを知らない。私にはこの石がある。「胆石、胆石」と思い込み、肝臓にも石が溜まるなんて知らない。但し肝臓の石は100年ぐらい先しか人体を破壊しない。声帯ポリープの手術しても声が元に戻れらない。医師の腕が未熟なのだ。

 私の近くでは奥さんが庭の階段から落ちて肩の骨を折る。その治療に不満が溜まり、都心の娘さんの所は逃げ出す。一人暮らしのご主人は毎日の食事が乱れ、挙句の果てに倒れて半身不随になる。そこで別荘暮らしを諦め、都下の大手の介護付き老人ホームへ引っ越した。恐らく7千万円ぐらいここの家に出費したと思われる。こんな老人が非常にたくさん増えている。7,000万円捨てに来たようなものだ。

奥さんがここでの生活を嫌い都心の子供の所へ逃げ出す。残る男は単身赴任同様で田舎暮らしだ。男ばかりで釣りやマジャン卓を囲み、合間に食事で、常にいいかげんだ。そこで胃がんになり摘出した人もいる。

 哀れなのはご主人に先立たれ、自動車免許のない未亡人だ。町へ行くバスは1日4本しかない。病院へはタクシーだ。毎回往復で5,6千円以上かかる。医療も買い物もママならない。ひつそりと家の奥で死を待つような暮らしだ。そんな家がたくさんある。子供や孫は山の別荘には嫌がり、来ない。

 売りに出すとニ足三文の値段だ。

 別荘の管理会社が倒産していなくなる所も少なくない。近くにもスラム化、それに似た別荘地がたくさんある。

 医療レベルが低い、患者が多すぎて対応できないなど・・・助かる命も落とす、あるいは悪くする地方で老後を暮らすのは相当の覚悟が要る。

 多くの人は永遠に健康であると思いがちだ、これが大誤算である。

 
 


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