名古屋から東京の私の教室に通う、Vigilante のボーカル丹羽君は、頻繁には参加できない。だから少ない回数で、短い時間で好調に戻さなければならない。
今日は30分以上遅れてきた。
声だしの第一回め、瞬間で絶好調の状態に戻す。
はっきり言って神業だ。
エイベックスの浜崎さん、持田さんに聞かせてやりたい。
同じ歌手として数段もレベルの高い声が生み出されるのだ。
私の教室在籍、浜崎あゆみさんは3回、持田香織さんは1年。片や丹羽君は15年。彼と共に私の今のレベルの高い方法は出来上がった。
あまり広くない稽古場は割れんばかりの音響だ。
丹羽君の声出し5分後「もう名古屋に帰ってもいいよ」 と私は笑いながら負けじと大きな声で。
78才と言えども私の声も大きいのだ。
なにしろ荻野目洋子さんが末娘の幼稚園児を教室に連れて来る時「先生の声は大きいので驚かないで」と事前に予備知識を与えたぐらいだ。
傍にいた中年の女性は「先生は何でも生み出す天才だ」と関心する。
彼女は突発性難聴で医師から絶対安静を言い渡されていたが、その10日あまり後に「万里の長城杯コンクール」で5位を獲得した。
本来ならば歌うことも出来ない状態だ。このときも私は対策を即座に考え出した。
「先生、100才まで教えていて」と言われた。この言葉は何人からも言われた。
80才、後2年かな現役としてお役に立てるのは。
今は立ちすぎていますかな?