関駅を過ぎてうだつの上がる街並みで有名な美濃市駅の辺りまでは広い田んぼの中を走っていた線路も木々の茂る山の中に入り、やがて車窓に長良川の流れが見えるようになってきました。
上流どこまで上っても結構川幅が広くて、大きな川です。
いくつも鉄橋を渡って、そのたびに清流の流れを真近に見ることができます。
この近くで円空が産まれたということで、美並苅安駅、みなみ子宝温泉駅等には愛好家によって彫られた円空彫りの仏像が飾られていました。
郡上八幡駅は飾り付けにも夏祭りの名残が感じられ、風格のある駅でした。
行き違い列車を待ってしばらく停車。
郡上大和(ぐじょうやまと)駅。
昭和7年の国鉄越美南線開業当時は美濃弥富(ぐじょうやとみ)駅と言われていましたが、昭和61年長良川鉄道の駅になる時に郡上大和駅と改称されました。
終点近くになっても川幅は広く、川の両側には田畑が広がっていて、濃尾平野の奥深くまで穀倉地帯が広がっているのがわかりました。