錦小路通室町西入ルにある北京料理の膳處漢(ぜぜかん)に行ってきました。
膳處漢(ぜぜかん)の膳所(處)とは都の御厨所が大津市にあり、「陪膳(おもの)の所」と呼ばれ、いつしか膳所(ぜぜ)と呼ばれるようになったということで、中国宮廷料理の流れを汲む北京の台所に見立てて膳處漢とお店の名前をつけたそうです。
建物は昭和8年築の呉服問屋だったということです。
変わった名前と建物の風貌に惹かれていつか行ってみたいと思っていたところ、お誘いを受けてやっと中に入る機会ができました。
外観は洋館風ですが、
表通りに面する部屋は中国風のデザイン、
通り庭だったらしい所には着物が飾られた椅子席があって、
さらに奥へ奥へと続いています。
何と、廊下はずっと靴のままであがれるのです。
中庭を隔てて二階建ての離れもあり、奥の方はすっかり和風の大きな町家でした。
あちらの和室でいただきました。
土蔵の中は
「ぽっちり」というバーになっていました。ぽっちりとはかわいいもののことで、舞妓さんの帯留めのことを指すそうです。
私は「膳處漢ぽっちり」がお店の名前かと思っていましたが、「膳處漢」と「ぽっちり」の集合体だと初めて知りました。
で、お料理の方はというと、
前菜五種
ショウロンポウ
野菜料理
魚料理
肉料理としか名前を覚えていません。
カニ入り炒飯。
ここに来て、食い気が先にたち、撮影を忘れて思わずここまで食べてしまいました。(ドヘ!)
最後にデザートのやわらか杏仁豆腐でした。
京の食材を使った薄めの味付けで、そんなに中華!という感じはしませんでした。
夜のコースのお値段と店構えからして近寄り難い印象を受けていましたが、お昼なら日替わり昼ご飯1,200円(平日のみ)、麺類1,000円程度のもあり、意外に入りやすいことに気づきました。
離れはこんなふうになっていたのですね。
まさかやはりお靴のままでお入りに?
町家の母屋でいただきましたが、不思議な中国風というかエスニックな感じに改装されていました。
東京のかたはこういうテイストがお好きなようです。
お料理も、中華街の中華料理を食べなれているもので、中華といえども、別物のようにも感じました。京風の中華風?料理かしら。
コースのお味はいかがでした?
私は少しくせのある感じでしたが。
畳には和机でおざぶに正座でした。
お料理もおいしそうなのですが、やっぱり建物に目が。。
ランチだと表通てすか。。
う~ん。 それでもいいから一度行ってみたいなぁ。
くせがありましたね。「おいしかったです」とはなかなか言いにくいです。
表はどっしりとした洋館で、目立たないけれど、味わいのある建物、中に入ると奥は京町家と日本庭園で大きな蔵もあって、その対比の意外性がおもしろいです。敷地も広くて大店のスケールの大きさに圧倒されてしまいました。
田の字地区の中の裕福な呉服商の職場兼用の住宅、こういう形でしか残すことができなかったのは残念ですが、そのお陰でこの建物の中まで入って気軽に見ることができるようになったとも言えるのでイタシカユシで・・・。
お昼でも数人のグループで予約したら、奥の部屋でゆっくりとお食事できるので、建物観察にでもどうぞ。
1食1000円以下に抑えたいものです
ほんとに、昼食は1000円以下に抑えたいですよね。
たまに街中に行くと安くて落ち着いて食べられるところを探すのに苦労します。