ビバさんのさんぽ道

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貞奴と桃介のロマンスの跡 「文化のみち二葉館 」

2012-05-06 02:28:49 | 建物(愛知県)
中部地方のお屋敷を訪ねる旅、桑名の次は名古屋です。

名古屋城の東側、昔武家屋敷があった一帯にある川上貞奴旧宅「文化のみち二葉館 」を見に行きました。





川上貞奴は「オッペケペー節」で有名な明治の壮士、川上音二郎と結婚、川上一座が興行のため渡ったアメリカ、フランスで 女優「貞奴」として初めて舞台に立ち好評を得ました。
一方、福沢桃介は福沢諭吉の娘婿で養子となり、実業で才能を発揮して財をなしました。木曽川水系の水力発電事業で電力開発を進めました。

川上音二郎の死後女優を引退した貞奴と桃介が事業パートナーとして共に生活したのがこの家で、「二葉御殿」と呼ばれた斬新で豪華な建物でした。

竣工は1920(大正9)年。
設計施工は「あめりか屋」。

創建当時は、文化のみちエリアの北端、東二葉町にありましたが、平成12年に名古屋市に寄贈されてから平成17年にかけて現在の橦木町に移築復元され、公開されています。






ステンドグラスがふんだんに使われています。








木製でも優雅な曲線が作られているらせん階段。




電気が使い始められた時代の模範住宅として建てられたので、階段を照らす灯りにも電気が使われています。



二階にある貞奴が使っていた和室。




水まわりも当時としては斬新なものでした。




家の隅々にまで電気の配線が通されています。
屋根裏に並ぶ碍子の列。



配電盤。



貞奴は桃介と度々訪れた各務原市鵜沼の地に成田山貞照寺を建立し、死後はそこに葬られています。お寺には桃介との出会いと思い出の場面が描かれて掲げられているそうです。




名古屋市東区橦木町三丁目23番地
開館時間:午前10時~午後5時 
休館日:月曜日(祝日の場合はその翌日) 12月29日~1月3日
入館料:200円

館内には川上貞奴、福沢桃介の紹介の他、愛知県ゆかりの文学資料も展示されています。

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