なかなか晴れ間の少ない今年の夏、やっとでかけることができました。
京都から大垣までは青春18で、そこから樽見鉄道の終点樽見まで行って帰ってきました。
8:30京都発、9:26米原着の新快速。
9:54米原発、10:34大垣着。
JR大垣駅の6番ホームが樽見鉄道になっています。
10:34大垣発の電車に乗りました。アナウンスで「レールバス」と言っていましたが、どこがバスなのかよくわかりません。
樽見鉄道一日フリー乗車とうすずみ温泉の入浴(貸しタオルつき)がセットになっている券を買いました。
席はほぼ満員、大垣駅から6駅目の「モレラ岐阜」駅までは中高校生らしき若い人達がたくさん乗っていて立っている人が多かったです。モレラ岐阜駅でたくさん降りたのは、駅の名前にもなっている「モレラ岐阜」なるショッピングモールに遊びに行くようでした。田んぼの中にできた二階建のビルにラウ○○ワンや映画館やファッションストアが入っています。
9駅目の織部駅は古田織部の生誕の地だそうで、城門風の「織部の里・もとす」という道の駅がありました。
織部を過ぎた頃から山が迫ってきて、車窓に揖斐川の支流、根尾川が見えてきました。
この辺りではまだ川幅が広いです。
11駅目の谷汲口駅。ここでも何人かの人が降りて行きました。今度は地元の人ではなく観光の人達がほとんどでした。
駅の前にバスが待っていて、約8分で谷汲山華厳寺に行くことができます。西国三十三所巡礼の満願寺で、春には桜、秋には紅葉の名所となります。
この駅でも春には桜がきれいそうです。
鍋原(なべら)駅を過ぎると、根尾谷渓谷が見えてきました。
水の色がエメラルドグリーンで澄んでいて、とてもきれいです。
眺めがいい所では電車が徐行してくれます。
川が蛇行していて、列車は何度も鉄橋を渡り、川が右に左に見えました。
お茶畑もありました。うすずみ茶の産地です。
ログハウス風の駅がいくつかありました。
これは日当(ひなた)駅。
17番目の駅、水鳥(みどり)駅のすぐ前に、根尾谷断層公園と地下観察館・地震資料館があり、1891(明治24)年 濃尾地震でできた断層の跡を見ることができます。時間がなくて今回はパス。
11:49に18番目の終点、樽見駅に着きました。
以前の駅舎が火事で焼失して、駅前広場に新しく待合室を兼ねた「うすずみふれあいプラザ」が出来ていました。木のいい香りがしました。
ここが終着駅で、駅の少し先で線路が途絶えています。
樽見駅から少し山側に歩いた所に樹齢千年を超える桜の大木、薄墨桜がありますが、それは前に花見に来たことがあるので、今回は行かず。
駅前に待っていたうすずみ温泉のシャトルバスで10分程で温泉に着きました。
新しい建物で、レストランや休憩室を備えたスーパー銭湯風の温泉でした。
宿泊施設「四季彩館」と道の駅「うすずみ桜の里・ねお」も隣接しています。
ロビーに飾ってあった「菊花石」。
根尾東谷上流の赤倉山で産出する菊花石は、約1億年前海底の噴火によってできたものと言われ、国の特別天然記念物に指定されています。福岡県北九州の「梅花石」、栃木県・群馬県の渡良瀬川の「桜花石」とともに、日本三大花紋石と言われています。
根尾の辺りにはこの他にも海の生物だったフズリナ、アンモナイト、ツノ貝、サメの歯、シカマイア(二枚貝)などの化石がたくさん出ていて、太平洋プレートが沈み込む時に海山だけが陸地の上部にせり上がってきたものと思われます。
お風呂に入る前に先ずは、腹ごしらえ。
イワナ親子丼と、
渓流セット。
イワナとアマゴは自分で焼いて食べます。
ここから中は撮影禁止なので、ここまでで。
露天風呂、五右衛門風呂(風)、ジャグジー、うたせ風呂、サウナまであります。
泉質はナトリウム塩化物泉(高張性弱アルカリ性低温泉)。成分が海水を薄めたものと酷似していることから、源は伊勢湾の太古の海水ではないかと言われています。海の生物の化石と同じ起源から来ているようで、おもしろいです。
お湯は少しぬるっとする、お肌によさそうなものでした。
帰りも無料シャトルバスで樽見駅に着き、
帰りの電車には「淡墨桜」と「ほたる」と「古田織部」、反対側は「真桑文楽」と「富有柿」のイラストが描かれています。
15:01樽見発、16:05大垣着。
16:35大垣発、17:10米原着の快速。
17:18米原発、18:12京都着の新快速。
往復とも、とりあえず全部座れました。