京都大学舞鶴水産実験所は、京都大学フィールド科学教育研究センターの海域ステーションで、舞鶴市長浜で舞鶴湾に面して建っています。1972年5月に京都大学農学部附属水産実験所として設置され、2003年4月に舞鶴水産実験所と改称されました。沿岸生態系の環境と生物の研究と、大学生・院生の教育および地域の社会教育に貢献することを目標とした活動をしています。
普通は公開されていませんが、特別に見学させていただく機会を得て、見せていただくことができました。
始めに二階の部屋で職員の方から魚の観察などの研究の内容を説明していただきました。映像を使っての説明では、魚を使った料理のレシピまであって、とても面白く興味深いお話でした。
敷地の横がすぐ舞鶴湾になっていて、実習用の船が係留されています。
右側の船が老朽化して長い予算要求の末、やっと左側の船が措置されましたが、大きさは一回り小型になってしまったそうです。
魚の観察のために、月2回づつ敷地の周りの海岸に沿って潜水して歩き、見える魚の種類、数、行動などを記録しています。人の目で見るほうが水中カメラなどの機械で見るよりも正確に観察できるのだそうです。
魚の飼育もしていますが、ここでは養殖の研究は行っていません。
森から海に続く生態系の間のつながりを総合的に研究しているのです。