こんぴらさんにお参りする人達の娯楽の場として栄えたものです。
金比羅宮への参道石段を少し上がったところから左に曲がって10分くらい歩いたところにあります。
江戸時代にはもっと街中にあったそうですが、火災等を避けて少し山際に移築復元されました。(昭和51年)
昭和60年から毎年4月に本格的な歌舞伎役者を迎えて、公演が行われています。
今年は4月10日~25日に開催され、中村翫雀、市川亀治郎、片岡愛之助等が演じます。
小屋の中は年中無休、入場料500円で見学することができ、詳しく説明をしてくださいます。
中に入って見てびっくり、ものすごく立派な小屋です。
廻り舞台、花道、せり、空井戸、すっぽん等本格的芝居に必要な設備が整っていて、役者が宙乗りするための「かけすじ」という装置まであります。
客席の天井上も竹で格子組みになっていて、そこから花吹雪を降らせることもできます。
前方にあるのは、「顔見世提灯」で、今年の出演役者の紋が入っていて、翌年まで掛けられています。
舞台の裏には楽屋や風呂場、舞台下の奈落には廻り舞台やせり、すっぽんの仕掛けを動かすための装置があって、すべて人力で動かされています。
こんな素敵な小屋で歌舞伎が見られるなんて、すごいです!
いつか是非実際に見てみたいと思いました。
道を聞いた地元の人にも、あそこに行くの?って珍しがられました。
観光客も他にいなくて、友達ともう一人たまたま道連れになった人と3人で入ったことを思い出しました。
なぜか自由に入れたと思います。
ものすごく古~い新聞が壁に貼ってありました。
床下にも入れた記憶があります。
一人だとたぶん怖かった。
今ではすごくきれいに修復されていて、そんな状態は想像もできません。そんな時代の金丸座を知っておられるなんて貴重ですね。