北川村温泉ゆずの宿を出発して、向かったのが「北川村モネの庭マルモッタン」。
村営バスの時間では早すぎてもう少しゆっくりしたかったので、お願いしたら、親切にも宿の車で10時にモネの庭まで送っていただきました。車で20分はありそうな距離なのに、ありがたかったです。
さて、高知県になぜ「モネの庭」があるのでしょうか。
高知県東部の過疎山間地、北川村は工業団地の誘致に挫折した後180度の方向転換を計って、本家フランス・ジヴェルニーに似た気候(?)、地の利を利用して応募し、世界で初めて「モネの庭」を称する事を許されて作ったのだそうです。
ここで初めて咲かせることに成功した青いスイレンだそうです。
モネの庭に似せた「水の庭」の他に、「花の庭」「光の庭」があり、モネの家の様子を紹介するギャラリーやショップ、レストランもある中で、
おおっ!このトイレのタイルは、モネの住んでいた家の台所の壁に貼られていたのと同じタイルではありませんか。
同じタイルを1枚お土産に買ってかえりました。
700円の入場券の半券を持って本家フランスの「モネの庭」に行くと、共通券として無料で入れるそうです(ただし、期限あり)。なかなかフランスまでは行けないなあ。
高知で宿泊したのは、県東部北川村にある「北川村温泉ゆずの宿」。
JR高知駅から土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線に乗車、終点なはり駅まで約80分。なはり駅から北川村村営バスで北川村温泉まで約40分。
はるばると来た感じです。
温泉のお湯はぬるぬるで、お肌にとってもいい感じ、夜の露天風呂からは真っ暗な峡谷の空に星が見えて大自然の懐に包まれているようでした。
宿のすぐ前を流れる奈半利川にかかる赤い鉄橋は、旧魚梁瀬(やなせ)森林鉄道の小島鉄橋。
魚梁瀬森林鉄道は明治44年から昭和38年まで北川村・馬路村・安田町・奈半利町・田野町に跨って走っていた鉄道で、日本三大美林の一つと言われた魚梁瀬杉を運ぶために作られました。最初はトロッコで、下りは木材を積んで山の傾斜を利用して下り、帰りは犬に引かせて上っていました。大正8年からは蒸気機関車が走りだしましたが、人間は命の保障はしませんというただし書きを了解の上で、乗せてもらっていたそうです。
林業の衰退と、魚梁瀬ダムの建設によって一部が水没し、ついに廃線となりました。
2009年に林業技術史上重要な遺産としてトンネルや橋などの施設が「旧魚梁瀬森林鉄道施設」として、経済産業省の近代化産業遺産群に認定され、さらに重要文化財に指定されました。森林鉄道の重文指定は初めてのことでした。
その一つ、小島鉄橋は1932(昭和7)年に建設され、幅1.9m、長さ143mで、魚梁瀬森林鉄道施設の中では一番長い橋です。
現在は線路は撤去され、橋の上を歩いて渡ることができます。
小島橋の横に続くガーダー橋。
一つ川下の橋も水面に赤い橋の影が映ってきれいでした。
周辺の山にはこんな百合の花がたくさん咲いていました。
7月末に高知に行ってきました。
高知の街の中心にある高知城。
その大手門前から東へ追手筋通りに日曜日ごとに市がたちます。
主に近郊農家の人達が作った野菜・果物、山で採ってきた山菜や植物、魚、手作りのお菓子や、お茶、衣類、小物、骨董から刃物、植木、鶏等々いろいろなものが売られています。
しかし、この日はあまりにも暑かったので、
喫茶店に逃げ込んでウィンナーコーヒーを頼むと龍馬さんに出会えました。