最近、「人にはそれぞれの情報の取得の仕方がある」という話を聴きました。
つまり、本を読んで情報を得るタイプの人がいれば、運動をすることで情報を得やすくなる人もいるし、芸術をしていて沢山情報を得るタイプの人もいれば、人と会うことで情報を得る人もいるということのようです。
「情報」と言うと私たちは文字の内容をすぐに思い浮かべます。
しかし、人と会うことで、社会の動きや人間について深く学ぶ人もいるでしょう。文字では分からない、具体的な人の感情の機微を理解したりもできます。
芸術やスポーツは、それに打ち込むことで、どのようにして、またどのような時に人間はその能力を最大限発揮するようになるのかということを知ることができます。
NHKの
「プロフェッショナル 仕事の流儀」を見ていて思うのは、主に、芸術や人と会うことで多くの情報を得て、世界への理解を深めるタイプの人たちがこの番組で取り上げられているのだな、ということです。
つまり、社会に生きる多くの人々が求めているのは、人間関係の知性や芸術的知性だということです。
おそらく、多くの社会人はそのような知性が求められるということなのでしょう。
しかし、学校教育では、そのようなタイプの知性・情報の取得の仕方は、主流ではありません。学校教育では、「文字」に特化した情報が重視されます。
具体的にどうすればいいかは分かりませんが、このような「文字」への集中が教育の一つの問題なのでしょう。
あるいは、教科ごとの「文字」と現実との結びつきを生徒がイメージしにくいことが、子供が勉強嫌いになる一つの原因のように思います。