写真家・上田義彦さんの写真集『上田義彦写真集 at Home 』を見ました。
上田さんが、妻の桐島かれんさんとの子供の成長過程を写真に撮りためたものが収められています。お子さんは、女の子三人に末っ子の男の一人。
まず思ったのは、とても素敵な家に住んでいるということ。最初は葉山(葉山ってどこ?逗子や横須賀の近くなのね)で、次に麻布なのですが、(おそらく)木造の広い家で、落ち着きが漂っている感じです。
写真は、撮る人の家族への愛情がつまっているというより、家族の間の愛情が写真の中に浮き上がっているという感じです。見ていくと、撮っている人が夫でありお父さんである上田さんであることを忘れています?これはどういうことだろう?
おそらく上田さんは、自分の家族を撮るときでも、限りなく客観的になれる人なのじゃないだろうか?自分の愛情を写真や被写体に押し付けることはせず、カメラをもった途端に、被写体である家族の人たちが感じている愛情をつかまえることができているみたいです。家族の人たちがお互いの家族や上田さんに対して感じている喜びや愛が収められているのです。
写真集としてもすごく分厚い本ですが、最初から最後まであっと言う間に見てしまいます。一つ一つの写真が、見ていてとてもほっとします。
とても素晴らしい写真集だと思います。
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