joy - a day of my life -

日々の体験や思ったことを綴ります(by 涼風)。

ドラマ 『吾輩は主婦である』

2007年05月15日 | 映画・ドラマ
ドラマ『吾輩は主婦である』を見ました。DVDで。

面白かった。内容は、とにかく面白い。

お話は、家計のやりくりでノイローゼ気味になった主婦に、千円札の夏目漱石がのりうつるというもの。37歳の主婦みどりの体に、37歳の夏目漱石がのりうつります。

宮藤官九郎の脚本は、才能のある俳優の才能を最大限に発揮させることができるのでしょう。

元々才能があっても凡庸な脚本のドラマでは光ることのなかった俳優の人たちが、
宮藤官九郎の脚本ではホントにいきいきとしているのです。

竹下景子さんがこんなにノリのいい女優さんだったなんて知らなかったよ。

それに斎藤由貴。その演技はまさに渾身のもの。

及川光博という人は、このドラマを見ていると、とても頭のいい人なんだな、と思います。自分のしていることがどういう効果を持ち、まわりからどう見られているかを、ひじょうに客観的に見つめることができる人なのです。このドラマは、そういう彼の頭の良さがとても発揮されている。

そして、池津祥子。上の三人と同じ存在感を醸し出している。すごい。

忘れていけないのが、本田博太郎。夏目漱石の内面の声を演じているのですが、表に出ない分、このドラマを影でコントロールしているのは、この人なのです。


脚本の奇想天外さと、あっと驚く各エピソードのつながりは、まさに宮藤官九郎の頭の柔らかさが発揮されたもの。もうこれは、彼にとっては勝手に発想が湧いてくるのでしょう。こんなお話、計算していたらできないもの。

脚本家と俳優の才能が爆発している、そんな作品です。



参考:『やな家 - 家庭内デートPV』

“Mind Mapping” Michale J. Gelb(著) 2

2007年05月15日 | Audiobook
“Mind Mapping” (Michale J. Gelb)というオーディオブックを聴きました。と言っても、これは二年ほど前に買ってそのときにも聴いていたのですが、思うところあって再聴。

英語は以前よりも聞き取れましたが、内容はどれほど理解しているのだろう?マインド・マップとは魅力的なツールにたしかに見えますが、どこか私には難しく感じられます。

マインド・マップはご存知神田昌典さんが広め、今では多くの人が思考整理のためのメモとして活用している方法です。公立の中学でも教えられ始めているそうです。

ここで私がマインド・マップの特徴を説明できればいいのですが、私自身はCDを聴いても本を読んでもイマイチ理解していません。

その上で印象を話すと、マインド・マップとは、思考を整理する際に、キーワードを用い、色々な項目のキーワードのつながりを線で表現します。その際には、中心に核となるキーワードを用い、そのキーワードと他の項目との関連がどのように結びつくのかを、線で結ぶことによって、頭の中を整理します。

これは、キーワードとキーワードを「てにおは」でつなげるよりも、見取り図で各項目間との関連を示すので、話の内容を早く頭で整理できるということです。

少し長い話をメモしようとすると、これまで私たちは、項目を一つ一つ並べて、その関連を言葉で説明しようとしました。

 A
 B
 C
 D
 E

のように。しかしこれでは、AとBのつながりは分かっても、AとCのつながりは分かり難いし、BとDのつながりも分かり難いし、A とEのつながりも分かりにくい。

これらの項目のつながりが分かりにくいということは、このABCDEと続く話は、全体として何が言いたかったのか?ということも分かりにくいということです。

そこでマインドマップは、これらの内容(項目)のつながりを、一目でイメージできるように図で示します。

GH
|
M-A-B-C
N   E-IJ
F-KL

こういう感じで(と言っても分かりづらいと思います。ここに理想的なマインドマップの図があります)、キーワードのつながりを描き、話の内容の一つ一つがどのように関連し合っているのかを表現します。

ただ、元々ぼくがメモを取らない人間だということもありますが、と言うよりそれが大きな原因だと思いますが、僕自身がマインドマップを描こうとしても、なかなかうまく書けない。書いていても自分で「なるほど」と思えないのです。

おそらくマインドマップは、自分の理解した話の根本的なテーマをはっきりさせ、そのテーマに沿って全体の話の流れを再整理するツールなのだと思います。

このオーディオブックで挙げられている例で、ビジネス上で対立していた二人の人が、自分たちの考えをマインドマップで表してきました。

マインドマップを書く際には、中心に自分にとってコアとなる価値・ゴールを設定し、そのゴールにとって一つ一つの問題がどう関連するかを線で結びます。

ふたりがそのマップを付き合わせると、一つ一つの言葉では対立していても、相手が本来目標としているゴールが何かが図によってすぐに分かり、自分たちの意見対立は何が原因で、お互いが有している意見のどこか同じなのかがより分かるようになるということです。

これはありうる話だと思う。「意見」の対立というのは、続けていると、お互いの言葉尻の対立を延々と続けています。

しかし自分たちの考えを図で表すことで、そもそも二人の価値は何であり、諸々の項目はその価値とどう関連するかを示してくれると、相手の意見の背景がより分かりやすくなるのです。

この例ではマインドマップの活用例が分かりやすいのですが、それでもいざ自分でマップを作ろうとしてもうまくいかないのです。書いていてもしっくりこないというか。納得感がないというか。

まぁ、ちゃんとまだ理解していないだけなんでしょうけど。

ちなみに、精神科医の中井久夫さんは、1980年に出した彼の著書『分裂病と人類』の中で、このマインドマップとほぼ同様のメモを、読者が理解しやすいように付けています。おそらく、大量の知識を瞬時に整理できる天才型の人たちは、マインドマップ(とフォトリーディング)と同様の思考方法を身につけているのでしょう。

マインド・マップというツールがビジネスとして喧伝されることの意味は、このような天才だけが知っていた方法が私たちにも知ることができるようになったということなのでしょう。

それが、天才だから活用できた方法なのか?あるいは本当は誰でも使える方法なのか?私にはまだ分かりません。

なぜ私がマインドマップに馴染めないかというと、元々図形に弱いからだと思う。言葉と言葉を線で結び付けられても、そのつながりにある関連が頭にすぐに入ってこないのです。

でも、もう一度このマインドマップについては、少しずつでも勉強してみたい(勉強法の勉強だ)。

マインドマップが描く図には馴染めない私ですが、このCDを聴いていても、その発想は分かる気がします。何かを考えるときは、一つ一つの文章で考えるのではなく、イメージとイメージのつながりを意識することで、物事の関連を早く整理するのです。

また、自分が物事を考える際の価値・究極のゴールは何かをはっきりさせるというのも、思考においては有効だと思う。