“Street in the sun”
今日は曇り時々雨という予報だったのに朝は見事に晴れている。昨日まで雨が降っていたので、雨に濡れたアスファルトに日光が反射してきれいかな?
昨日の読売夕刊に、ドキュメンタリーに関する一般の人の論文や写真の応募作品の中から優秀なものを紹介してありました。
写真は一点だけ紹介されていたけれど、ヴェニスの街に海の水が満潮になって町全体に水が溢れそうになり、観光客が残った狭いスペースの地面に立っているところを写したもの。
選考員のプロの写真家の人はその写真を「撮る人の観点・考えが写真に現れていて、これはいいなと思ってパチリと撮った写真とは違う」と論評しました。
うーん。ずーっと写真に携わっていると、普通の人とは違う観点をもつようになる、ということでしょうか。
でも、写真に限らず、何に携わるにしても、そのときの自分の感覚に忠実なほうが、へんに玄人ぶるよりはよほどいいでしょう。
私が撮る写真は自分の生活圏の中で撮っているけれど、最近は以前住んでいた場所や、行ったことにある場所の写真を撮りたくなってきた。
私はその地域独特の風景、例えば神戸ならメリケンパークとかポートタワーとかを撮ったことがないし、その点ではその地域の観光地などを撮っていないから、日本のどこの場所に行っても、出来上がる写真はあまり変わらないかもしれない。
ただそれとはべつに、以前住んでいた場所のどういうところを自分は写真に撮るだろうか?という興味があります。
東京には5年ほど住んでいたけど、今東京に行ったらどういう所を撮るかな?やっぱり住宅街や公園で自分の気に入る風景を撮ると思う。
東京を舞台にした写真というのは、都心部の「猥雑さ」を強調するものが多い印象がある。
それもそうだけど、東京というのは、例えば大阪に比べてとても緑が多く、街の中に緑が溢れている場所でもあります。歩いていて気持ちがいい場所もあるし、平面的で退屈な場所もある。欲望や優越感でぎらついた場所もあれば、のっぺりして寂れた場所もある。
うーん。
涼風