昨日(も)
「オルセー美術館展」に行き、全部の展示品を観ることができました(
「オルセー美術館展」10・15)。
この展覧会は I 親密な時間、II 特別な場所、III はるか彼方へ、IV 芸術家の生活、V 幻想の世界へ という五部構成なのですが、昨日私が観たのは「III はるか彼方へ」の一部から最後まで。
私はふだん美術館には行かないのですが、展覧会というものに接した感想としては、絵と工芸品や彫刻とが同時に置かれていると、なかなか鑑賞モードのスイッチの切り替えが難しいと言うこと。
さっきまで絵を堪能してその世界に入っていて、いきなり工芸品を観ても、どう鑑賞すればいいのか戸惑ってしまうのです。
まぁ、でも絵や彫刻・工芸品が同時に置かれているのは美術館では普通だろうから、これはこちらの問題なんですけど。
僕は美術史について全然知らないのですが、たぶん
印象派と言われている画風に自分の感覚は合うのだと思います。今回の展示会でも、I 親密な時間 II 特別な場所などのコーナーにはその印象派の作品が飾られていたんじゃないかと思います。
それは、現実を描きながら、かつ現実を見た自分の感情を描くというもの、かな。
それらの作品に比べれば、絵全体をきっちり計算して人為的に完璧な図を作り上げようとする意図が見える作品は苦手です。これは観る側の感性の問題ですね。
ただ、ゴッホという人の絵は、その人為的な完璧さへの追求が人並みはずれていて、その執着の強烈さに観る人はハッとさせられるのかな?
涼風