joy - a day of my life -

日々の体験や思ったことを綴ります(by 涼風)。

ドイツ・コスタリカ戦 2006

2006年06月10日 | スポーツ
ドイツの左サイド、シュヴァインシュタイガーはいいですね。パスセンスがあるわけではないですが、突進力があるというか。あとフェイントをかけて相手DFを抜く場面も何度かありました。シュート力もある。まだかなり若かったと思うので、これからのドイツを担う存在なんでしょう。バラックの後継者として、インターナショナル・レベルの選手になるのかもしれません。

ただドイツの困ったところは、このシュヴァインシュタイガー以外には“才能”を感じさせる選手がいないこと。バラックもいつ戻ってくるのやら。

コスタリカは組織プレーがかなりゆるゆるのチームでしたから、今回の試合ではドイツの実力はまだ分かりません。ていうか、このチームに2点も取られたのはかなり不安材料かもしれません。

強豪国ならまだこの段階は慣らし運転が許されますが、今のドイツはこれから急激に伸びる保証はない気がする。決勝トーナメントでどれだけ変貌できるか。

それはともかく、さすがというか、上から見ているとなんとまぁ芝生のきれいなピッチだし、スタンドも壮観な眺めのアリアンツ・スタジアムです。

涼風

なんかヤバそう、オーストラリア戦

2006年06月06日 | スポーツ
「第1戦がその後を決める オシム監督がW杯語る 」

「2戦目となるクロアチアについて質問が出ると「初戦はオーストラリア。あんなにいいチームのことをとばして聞かないで。走れる選手、高い選手、素晴らしい監督がいる」と初戦の相手を評価した。」

「日本については攻守のバランスが大切だと強調。「誰でも技術的な選手が好きだが、サッカーには水を運ぶような役割が必要。福西(磐田)1人で水を運べるのか」との例えを使い、小野(浦和)中村(セルティック)中田英(ボルトン)ら攻撃的な選手をもてはやす報道にくぎを刺した。」

「オーストラリアの力を日本よりもやや上と見ているようだが、「日本に対し気持ちが入っている。わたしが間違っていたことになれば、うれしいことだ」と、来日4年目の同監督はエールを送った。」


うーん、僕はオランダとオーストラリアの試合を観ていないけど、なんだか相当ヤバそうな雰囲気になって来ましたね。「わたしが間違っていたことになれば、うれしいことだ」と言うことは、「オーストラリアが日本に勝つ」と言っているのと同じじゃないですか。

マルタ戦はチラっとしか見ていないけど、天気も晴れで、日本人の多いデュッセルドルフで(日本人が1万人以上住んでいる)、ドイツ戦の健闘もあって、本番でのスタメンのメンバーも決まっているし、緊張感がなかったのかな。

中田英のチームに対する苛立ちはいつもメディアで伝えられることだし、他のメンバーの本音も聞かないと実際のことはわからない。

ただ、何か一つのミッションを終えるとホッとしてしまったのはあるかもしれない。でもそれは日本人だけに限らないし、オーストラリアだってオランダに健闘してホッとしてしまっているかもしれないわけです。日本はジーコと中田英の激怒でもう一度緊張感が出てきてくれるといいのだが。


涼風

日本対ドイツ

2006年06月01日 | スポーツ
昨日の朝は6時ごろに目が覚めました。そう、まだサッカー日本対ドイツ戦がやっていた時間です。すでにスコアは2-0でした。後でダイジェストを見ると、それまでに日本は攻撃でかなりいいプレーを繰り返していたみたい。

僕が観始めた後半20分ぐらいはドイツが前がかり攻撃していた時間帯。それを見ていて感心したのは、日本がペナルティエリア付近でボールを奪ったとき、相手が二人三人と迫ってきたときも各人がボールを奪われずにちゃんとキープして針の穴を通すようにパスを回してカウンターにつなげようとしていたこと。

中田英・中村という世界レベルの選手を中心にして、相手の数が多くてもボールを奪われずにキープできる技術の高さにはあらためて驚かされました。

元々日本のサッカー選手は足元でボールをコントロールするテクニックに優れていると言われています。中田が「今まで一緒にやった中で一番上手い」という元ヴェルディの財前は、イタリアにサッカー留学した際には同僚やコーチをその技術で驚かしたと言います。

もっと遡れば70年代後半からの日本代表メンバーの中心だった木村和司、風間、金田といった若手達はその技術力でアジアの遠征試合では観客を沸かせていたそうです。そのテクニック中心のメンバーを選んでいたのが現在の川渕チェアマンです(このあたりの事情については『日本サッカーの未来世紀 』(後藤建生 文春文庫)に詳しく書かれています)。

90年代前半では代表クラスですらサッカーの戦術を知らなかったと言われている日本ですが(同上)、足元でボールを操るテクニックに関しては70年代・80年代と暗黒期の中で着々と伝統が積み重ねられていたのでしょう。そこから小野や中村といった選手が現れたのでしょう。

その日本が屈強な体格ドイツクラスの相手でも1対1では簡単にボールを奪われないことを昨日は証明していました。

涼風

ロシツキー、アーセナルへ

2006年05月24日 | スポーツ
ドイツのサッカークラブチーム・ドルトムントのMFロシツキーがベンゲルのアーセナルに行くことになりました。

「ロシツキー、小さなサッカー大国から世界へ」

なあんて書くとまるで僕が海外サッカー通みたいですがもちろんそんなことはありません。

ただロシツキーのことはちょうど僕がドイツに滞在していた時期にテレビで何度か観る機会があって印象に残っています。

何が印象に残っているかというとよくボールに絡むこと。相手ボールに暗いつくし、自分でドリブル突破をするし、パスをするし、もちろんシュートもするしと、画面に良く顔を出すプレーをしていました。

テクニックが十分一流なのに、かつ泥臭いプレーをしてよく走ってボールに絡む、そんな感じです。

彼の年齢はおそらく小野や中村と同じかそれより若いはず。にもかかわらず、(当時の)小野や中村のようにきれいなプレーだけをするのではなく、ピッチ全体を走り回る姿が印象的だったのです。「本場の一流プレーヤーというのはこういうものか」と思わされました。たとえ天才的な司令塔でも、中盤で「でーん」と座っているということはないんだな、と思いました。

そのロシツキーがアーセナルに行くということで、今のアーセナルの状況はよく分からないのですが(以前はダイジェストでよく見ていて、それはまぁ華麗なサッカーをしていたけど)、ベンゲルの下で効果的なプレーを連発するんじゃないでしょうか。ベンゲルにすれば、小野や中村(や中田?)よりもロシツキーの方が眼中にやっぱりあったのかなぁ・・・


涼風

松井をW杯で見たい

2006年05月17日 | スポーツ


宇都宮徹壱さんの「23名のリストから見えるもの」を読んでいると、余計に松井大輔が落選したのが口惜しい感じがします。次のワールドカップで松井が選ばれても29歳で初出場となる。うーん、なんだか複雑な気分。

今さらチームにフィットさせる時間がないと言われればそれまでだが、しかしなぁ。

今回のメンバーで次のワールドカップに何人入るのだろうか。小野たち「黄金世代」は31歳。なかなか微妙な年齢ですね。選手によっては峠を越した人とピークを維持している人とハッキリ別れだす年齢かもしれない。

中田はどうなるかは、本人次第だと思います。彼ほどの選手なら多少運動量が落ちてもインテリジェンスでカバーできるかもしれない。ただ、本人がそこまでサッカーや代表に固執するかどうか。

いずれにしても、小野たち以下の世代がここでま少ないのも、不安ではあります。それだけ小野世代が凄すぎたのか。やむをえなかったのか。


思想家のドラッカーは、「自由」とはその社会の重要な領域で確保されてこそ有効性を発揮すると述べています。つまり、どのアイスクリームを選ぶかという自由と、どの職業を選ぶかという自由とは区別されるということです。

アイスクリームを選ぶ自由を確保しても職業を選ぶ自由が許されなければ、それは自由な社会とは言えません。

逆に、職業を選ぶ自由のある社会では、おそらく必然的にアイスクリームを選ぶ自由もあるでしょう。

スポーツにおける「自由」はどうでしょうか。サッカーの代表チームがどうあるべきかという議論が活発に・自由に行われることはどれだけ社会にとって重要なことでしょうか。

昔、ある社会学者が、会社を辞めてまで代表の遠征についていくサポーターを見て「どうみても幸せな人生とはいえない」と述べていました。

代表選手がどうあるべきかについての議論は、私達にとって単なる気晴らしでしょうか。それとも、そこには何か重要なものが隠されているでしょうか。

誰が代表に選ばれ、どういうチームが作られるかという議論は、娯楽の一つに過ぎないでしょうか。それとも、私たち自身と私達の社会について考える一つの契機でしょうか。

松井だめだったかぁ・・・

2006年05月15日 | スポーツ


松井大輔、ダメだったか。一番好きな選手だったんだけどなぁ。

いい選手だからといっても、ジーコにしてみれば今さらピースにはめる余地はないということかもしれない。

海外組をジーコは優遇すると言われてきたけど、松井とオランダ・リーグの彼のようにヨーロッパの一部でレギュラーを張って点も入れて活躍している選手は結局入らなかった。

海外組を優遇するというより、ジーコという人はチームをファミリーとしてとらえて、その中での序列を重視するなんでしょうね、よく言われているように。

平均年齢はおそらく20代後半で、20前後のフレッシュな選手はいない。

これは前にも書いた気がするけど、そうした若手がいないのはジーコが悪いのではなく、日本にはまだそういう天才を生むだけのサッカーの土壌がないということなのだと思う。中田英寿のような例は例外だったんでしょう。

伝統のある国では若くても才能を発揮・発掘するキャパがあるのに対し、日本ではまだまだ「経験」というものが大きくものを言うのだと思う。


マイ・チーム

2006年05月05日 | スポーツ
以前はよくJリーグを観ていました。一番観ていたのは、98年のワールドカップ後かな。99年も観ていたと思う。

でも最近はあまり観ない。なぜ観ないのかというと、90分腰を落ち着けてスポーツを観るよりも他にやりたいことがあるからか、あるいはそれだけの時間じっとスポーツを観る忍耐がないのか。

ただそれは慣れと意欲の問題であって、「観るぞ」と心に決めれば本当は観れるはずなんです。

やはり、Jリーグを観ようと心に決めないのは、マイ・チームがないからだと思う。

僕は野球だってそれほど観ない。でもチラチラと気分転換にテレビを点けるときはあります。

やはり阪神の勝敗は気になる。僕は子供の頃からの阪神ファン。しかし90年代のダメトラで完全に愛想がつきたはずだけど、最近は戦力が整い出して精神的に応援している。

試合を全部観ることはないけれど、やはり阪神が負けた次の日は、新聞のスポーツ欄を見るのが嫌だ。

こういうDNAは、やはり子供の頃から応援していないと身につかないのだろうか。

Jリーグで応援するとしたらどこだろうか。やはり地元のヴィッセル楽天だろうか。でもあまりにもオーナー色が強くて応援したくないかもしれない。

90年代に僕が阪神を嫌いになったのも、親会社のいい加減(のように思えた)な球団運営や会社内の勢力争いだった。もちろんそれはメディアや噂を通じて伝わったもので、真偽は明らかではないけれど(最近の育成の充実振りを見ると、何が変わったのだろうか?野村・星野両監督のおかげか?)

パナソニック・ガンバ大阪はどうだろう?でも、枚方は精神的にちょっと遠いかもしれない。セレッソになると、長居はとても遠い。じつは僕は2年ほど長居の近くに住んでいたことがあるので、縁がないとは言えないが、あまり応援したいとは思わない。

最近では、試合をそれほど観ていないにもかかわらずシンパシーを感じるのは、やはりオシムのジェフになります。

しかし、やはり重要なのは、マイ・チームの試合がいつも観れることじゃないだろうか。その点タイガースはサン・テレビという地方局がかつては殆んどの試合を中継していました。最近では人気が出て放送権料を阪神が上げたのか、民放で放送されることが多いけれど、かつてはサン・テレビでしか阪神戦は見れなかったし、でも殆んどの試合をテレビで見ることができたのです。

こういうように、殆んどの試合を観ることで、気分がチームと一体化していくものかもしれない。

ヴィッセル楽天は、ソフトバンクのように、全試合をネット中継すればいいのに。後、チーム・カラーをまた前の白と黒のストライプに戻せばいいのに。今の赤のチーム・カラーはマーケティング重視の親会社の意向が反映されていて、イマイチ地元の人気が出にくいのではないだろうか。

僕は企業名がチームに入ることも必ずしも否定しないけれど、企業色を反映させる以上は、利己的に球団経営していないことを示すことが大事です。

オリックスにしても楽天にしても、なにか私(たち)から遠い感じの企業なんですよねぇ。

強いジャイアンツ

2006年05月04日 | スポーツ

巨人は強いなぁ。

大砲を軒並み放出して安定感のある“仕事人”をトレードで取ったのはホントに大きいみたい。彼らはシーズンを通しての活躍が計算できる。

若手も含め中距離バッターが並ぶので、自然に選手達につなぐ意識ができているんでしょう。選手達が大振りをしない。ちゃんと若手が結果を出しているのも、原さんの眼力の賜物か。

“大スター”“大物”がいないことで、逆にチームがまとまっている。

抑えや繋げるバッターという、巨人に足りなかった選手をトレードで取れたのは大きい。トレードは本来自分達に足りないものを補うためにあるのに、そうした当たり前のことができていなかった90年以降の巨人だった。

これでダブル高橋や木佐貫が帰ってきたら、本当に強い。打って走って守れるチームですね。さらに毎年のようにアマNo.1のピッチャーを獲っているので、その芽が今年ぐらいからどんどん出てきている。

若手の投手や野手がシーズン通して働けるか分からないので、このまま突っ走れるかは分からないけど、観ていて敵ながら魅力的なチームだ。

来年はもっと強いのでないだろうか。

どうして巨人ファンはこういうチームを応援しないんですか?ナイター中継の視聴率が史上最低とは。


涼風

「日本ハム新庄の襟付きシャツが思わぬ波紋」

2006年05月01日 | スポーツ
日本ハム新庄の襟付きシャツが思わぬ波紋

「日本ハム新庄剛志外野手(34=SHINJO)が4月30日のソフトバンク戦で着用した襟付きシャツが思わぬ波紋を呼んだ。試合前に審判団に着用の許可を取り付けていたが、ソフトバンク側は「少年たちに悪影響を与える」とご立腹。」(北海道ニュース)

これがどうして「少年たちに悪影響を与える」んですか?????

プロ野球でよくない影響を与えることはもっともっとたくさんあります。ユニフォームにおしゃれをしているだけじゃん。

なんだか学校の制服に少しアクセントをつけておしゃれにしようとした生徒を叱りつけているみたい。叱るために叱っているというか。

おかしいおかしい。

涼風

スポーツあれこれ

2006年04月10日 | スポーツ


昨日の夜のサッカー番組で中村俊輔の“スーパー・プレー集”を見たけれど、本当に中村はすごい。ボールを持っている場面では世界でも超一流なんだと思う。

後ろからゲーム・メイクできるという点では往年のストイコビッチのようであり、ゴール前でクリエイティビティを発揮できるという点ではバッジョのようですらありました。


阪神はヤクルトに2連敗したけれど、広島に2-2で引き分けたのと、横浜を8回で逆転した試合が大きかったかな。

野球では強いチームは接戦をものにでき、弱いチームは大量点でしか試合に勝てないとある人が言っていたけど、ホントそんな感じがする。優勝できるチームというのは接戦をものにできるチームだし、そうしなければ連勝というのは難しい。


涼風

代表チームの年齢

2006年04月07日 | スポーツ
ジーコ監督への批判の一つに「若手を起用しないので、ポスト・ジーコの代表チーム作りは困難になる」というものがあります。でもそれってそんなに大きな問題なのかな。

そういう批判には大抵「他の国は10代、20前後の若手もすでに代表チームで活躍している」というものも含まれます。

でもそういう「他の国」はブラジルやアルゼンチンだったり、要するにサッカー先進国です。

やはりそれは伝統の差なんじゃないでしょうか。

伝統のある国ほど「若き天才」というものが生まれる土壌があるだろうし、サッカーリテラシーが浸透しているので若くてもチームプレーというものを理解しているのでしょう。

そういう国では、持って生まれた才能は同じでも、サッカー後進国よりも「天才」が実力をつけやすい環境にあり、早くプロに馴染むことができるんじゃないでしょうか。

やはり日本では中田のような存在は例外で、小野・中村ほどの才能でも代表チームで中核になったのは20代の半ばになってから。

まだまだ日本では、もって生まれた才能が成熟するまでには時間がかかり、それゆえ20代の半ばから後半の選手が代表に集中するのだと思う。

トルシエ監督は若手を好んだので必然的に若手中心になったけれど、実はその頃に藤田・相馬・福西・名波といった中堅選手は代表レベルにあったといわれています。

たしかに次の代表にはアテネ世代がごそっと入ってくるのでしょう。でも彼らだって次のW杯予選まで3年あるし、準備期間は十分だと思うのだけれど。


涼風

代表チーム

2006年04月04日 | スポーツ

中田 ドイツW杯で代表引退も (スポーツニッポン) - goo ニュース

「ボルトンのMF中田英寿(29)が6月のW杯ドイツ大会を最後に日本代表を引退する考えを示唆した。」


今回松井がWBCに参加しなかったことに関して、松井に対する怒りが僕の中で沸々と湧き上がりつつある。

WBCは今回が一回目。しかも投球制限があるという、おそよ本来の野球からかけ離れたルール。時期もオープン戦の時期だから出場選手のコンディションも万全ではない。主催もあくまでメジャー・リーグ。

総合的に考えれば、とても真剣勝負と言える状況じゃなかったし、松井もワールド・シリーズ優勝という目標の方が大事だったのでしょう。万全の状態でシーズンに挑むには、WBCに気をとられたくなかった。

にもかかわらず、自分のチームだけのプレーに専念して、代表チームに参加しないことに関して、「松井はとても自分勝手」という印象が僕の中で出来上がりつつあります。

もちろんそれは正当とは言えない松井に対する評価。代表チームという考えって怖ろしいですね。

涼風

チャンピオンズ・リーグ

2006年04月02日 | スポーツ
下にサッカー日本代表・エクアドル戦のことを書きましたが、その深夜にヨーロッパ・チャンピオンズ・リーグのダイジェストが放送されていました。

比較するのが間違っているとは思いつつも、ミランのコンビネーションの迫力にびっくり。やはり本場の一流は一人一人の選手の身体も大きく、その大きな身体がものすごいスピードで動き、しかもとっさの判断で本当に細かいテクニックを使い、周りとの連繋を築きます。

身体の小ささを考えれば、日本はテクニックとスピード、そして組織的連繋を高めことが必要なことは、誰もが知っていることでしょう。しかし、これだけサッカーが普及してもまだ到達していない。

例えばバレーボールで日本が頂点を極めたのは、テクニックと組織の精度を高めたからと言われている。

しかしバレーは相手の選手と直接接触しない競技なので、身体の大きいチーム・国がパワー重視に切り替わったとき、それにテクニックで対抗するには限界があったのかもしれない。

しかしサッカーはこれからも永遠に身体的接触が続く、“計算できない”スポーツであり続けます。このことは組織的連繋精度次第では身体の小さい人からなる国でもいずれは(それが何十年後かは分からないけど)世界のトップと伍して戦える可能性を秘めているように思える。

よく日本がサッカーで強くなれないのはハングリー精神がないからとか言われるけど、それはどうなのかな?

たしかに南米や中米、欧米の国の多くは治安も悪く、経済水準も低く、人々のメンタリティも日本の人よりは攻撃的かもしれない。しかしそれは日本がサッカーが強くないことの証明にはならない気がする。

やっぱり歴史の差にすぎず、結局は時間が埋めてくれる差に過ぎないと僕は思うのだけど。だって日本が柔道であれだけ強いことを説明できないじゃないですか、メンタリティとか社会状況でスポーツの強さを説明していたら。

涼風

W杯まで2ヶ月

2006年04月01日 | スポーツ
昨日のサッカー日本代表・エクアドル戦の収穫は、解説の相馬直樹の論理的なコメントだったと思います。

昨日の中継をしたTBSは、これまでもアナウンサー・解説者共に冷静に実況してくれます。金田さんや水沼さんは論理的にコメントを出します。

民放で僕のお気に入りはフジの風間さん。彼も非常に丁寧に状況を分析してくれます。

昨日の相馬さんは解説デビューだったと思うけど、多くの解説者が実況者の問いかけに「そうですねぇ」と答えて相槌で済ませてしまうことが多いのに対し、つねに自分のその場の考えを述べてくれました。

私はサッカーの素人だし、またその場に居合わせている解説者たちの解説を100パーセント理解するには無理がある。しかしそれでも相馬さんの解説は、漫然とピッチを見ているときに、彼の解説によって何が問題なのかをつねに意識させられました。

肝心のサッカーのほうはどうだったのか。目立ったのは玉田の動きの良さかな。しかしボスニア・ヘルツェゴビナ戦を見て分かったのは、中村と中田がいるといないでは代表チームの動きはホントに全く違うということ。二人がいるだけでピッチ全体を効果的に使う動きができる。

評論家の見た目では、もう代表チームのメンバーに大きなサプライズは期待できしないし、この時期にそういうものを期待するのもおかしいのかもしれない。

FWについては、柳沢が間に合うか、間に合わなければ誰がFWに入るのか。個人的には巻が好みだけど、しかし彼なら絶対に点が取れると僕が確言できるわけではありません。

MFには松井を組み入れたチームを作って欲しいのだが、ジーコの眼中にはもう今のチームを確立することしかないのかな。チームに動きをつけるという点では、パサーを3人も4人も並べるよりは松井を入れて欲しいのだけど。松井は自分で走るしパス・センスはあるしキープ力もあるし。

結局、サイドの加地とサントスはほとんど不動のレギュラーという感じでここまで来ました。これもFWと同じで、外野からどれだけ文句を言おうと、じゃあかれらに完全に取って代わるメンバーがいるのかと聞かれると答えられない以上、ジーコの選択は正しいのかもしれません。しかしバック・アップを揃えなくてよかったのだろうか。
オフトの時には都波が直前で怪我をしてサイドが足りなくなってしまったのだけど。

私たち外野はどうしてもフレッシュなメンバーを見たくなり、それに飽きるとまた別の選手を見たくなります。しかしそういうのにジーコは付き合う気はさらさらないのかもしれない。


涼風

WBCの重要性

2006年03月14日 | スポーツ
野球の世界大会が盛り上がっているそうです。誤審で日本がアメリカに負けたとか。

こうして続けていくと、大会の意義が認識されて、シーズン前ではなく、シーズン期間中に一ヶ月ぐらいリーグのオフを取って選手が万全の状態で挑めるような体制を整えたほうがいいのでしょう。

どこまでアメリカの人たちのプライドを刺激して、「やっぱり万全な準備をして世界一になろう」と思わせるかがアメリカ以外の国に課された使命です。そう考えると、選手を出し渋る日本のプロ野球チームの姿勢は、野球の発展を自分達で妨げている。もっとも、今回日本が健闘すれば、それも改められて「完全な代表チームを作ろう」という雰囲気が出るかもしれない。

代表チームができるといい点は、各チームの選手が「自分は代表に価する選手か」と考えるようになること。とりあえず打てるけど走塁判断の鈍い選手、守備の下手な選手は絶対に代表チームには選ばれない。そんな選手は国際大会では通用しないからです。

すると野球の質もスピード重視になり、リーグの試合も面白くなると思います。


涼風