淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

明日は「立春」。昨日の夜はMCアンタッチャブルとサンドウィッチマンによる「お笑い実力刃」(テレビ朝日系)を観る。ゲストは「錦鯉」だった。

2022年02月03日 | Weblog
 人生、勝てば官軍だ。
 なんでも許される。

 勝ってしまえば、それまでの許されない過去の過ちも、間違った言動も、やって来た行いも、そのすべてとは言わないまでも、ほとんどは容認され、場合によっては称賛さえされることになる。

 でも逆に、負けて賊軍にでもなったりしたら、それまでの過去の業績も、正しかった行いも、ありとあらゆる人生の歴史は否定され、笑いの種にまでされかねない。
 人生とは残酷である。滑稽である。哀れである。
 そんな勝ち負けだって、何をもって勝者で何をもって敗者なのか、誰も正確な判定基準なんてもん、持ち合わせてなんかいないのだ。

 昨日の夜11時25分から始まった、お笑いのアンタッチャブルとサンドウィッチマンがMCを務める「お笑い実力刃」(テレビ朝日系)のゲストは「錦鯉」だった。
 去年暮れのM-1王者である。
 彼らは勝者となった。

 ボケ役の長谷川の人生は悲惨そのものだった。もちろん、本人はそんなこと思っていないかもしれない。あくまでも他人として見ればの話である。
 漫才はほとんど評価されず、多額の借金をこしらえ、牛丼「松屋」での過酷なアルバイト生活を続けながらも夢を追い続け、お金が無くなると札幌に住む母親に金を無心した。
 傍から見たら人生の挫折者である。

 でもツッコミの渡辺の誘いを受けてコンビ錦鯉を結成して、バイきんぐの小峠や、後輩芸人のモグライダー芝、そしてハリウッドザコシショウらのアドバイスを受けながら、少しずつ笑いの方法論を試行錯誤しながら変化させ続け、今の形態を確立したと同時にブレイクすることになる。

 番組の中で披露された3本のネタは確かに面白かった。さすがだと感心した。勢いがあった。
 電気を消した真っ暗な部屋で蒲団に潜りながら、何度も笑った。
 勝った人間の勢いというのは、本当に凄いものだ。








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