淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

ゆきのまち映画館の黄昏 22

2010年11月02日 | Weblog
 そこは、オペラ劇場と見間違えるほど大きなホールだった。贅沢な装飾品が壁一杯に張り付いている。柔らかな間接照明が大聖堂のような広い場内を優しく照らし、投光機が、様々な星座や、ぽっかりと夜空に浮かぶお月様を描いていた。
 綺麗だ。そして呆れるほどに優雅だ。
 放射状に豪華な椅子が並べられ、赤ワイン色の緞帳を施したその舞台の上には、大きなオルガンが置かれている。
 「このオルガン、確かサイレント映画に合わせて演奏するオルガンのようですね」







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