おかんのネタ帳

日々の雑感や興味のあることを書いています

英国王室関連の本

2020-06-20 17:56:14 | 演劇・舞台
今月初め、Facebookで、ブックカバーのバトンが回ってきて、
1週間、毎日1冊ずつ7冊を紹介しました。
読書家ではないというのがバレバレですけど(苦笑)
読むきっかけが、演劇であったり、ドラマであったり、仕事であったり。
私らしいと言えば、私らしい・・・・(苦笑)

7冊を選ぶために、改めて本棚を眺めたのですけど、
思い入れ?のある本がいろいろあって。
紹介したかったけど、しきれなかった本を、紹介してみます。



桐生操著『ジェーン・グレイ 悲劇の9日女王』。
表紙に描かれているこの絵は有名ですね。
2017年、美術展「怖い絵展」で、日本に来た絵です。
「怖い絵展」は、ベストセラー『怖い絵』シリーズの著者である中野京子氏監修の美術展。
目玉ともいえるポール・ドラローシュの大作「レディ・ジェーン・グレイの処刑」の絵です。

エリザベス1世が即位する5年前の1553年。
権力闘争と宗教対立という時代の荒波に翻弄され、
突如女王にまつりあげられたのが弱冠15歳のジェーン・グレイ。
在位わずか9日間で処刑されてしまう、実在の人なんですね。
「怖い絵展」を、兵庫県立美術館に観に行ったのですが、
そもそも、この本を手にするきっかけは、そう、やはり、舞台なんです~!

2014年、堀北真希さん主演の「9days Queen 9日間の女王」 → こちら
この作品に、応援する大好きな俳優さんがご出演、なので観に行きました~!

観に行く前に、当時の英国王室のことをいろいろ調べました。
図書館で、ぶ厚い本も借りたのですが、
イギリス王室って、同じ名前がいっぱいでてきて・・・ややこしい。

ジェーン・グレイは、在位わずか9日間でメアリー1世により廃位され、
その7か月後に大逆罪で斬首刑に処されています。

ジェーンはヘンリー8世の妹の孫。
この血統に着目したのは、ヘンリー8世の息子エドワード6世の摂政となるノーサンバランド公。
自分の息子ギルフォード・ダドリーとジェーンを結婚させます。
ヘンリー8世の長女メアリーがカソリック信者だったことを利用して、
熱烈なプロテスタントのエドワード6世を説き伏せて、
彼の死後、ジェーンを即位させることを指示する勅令を得て、
病弱なエドワード6世が死去すると、ノーサンバランド公はジェーンの即位を宣言。
しかし、陰謀を察知したメアリーが逃亡し、即位を宣言。
ノーサンバランド公は失脚、ジェーンと夫ギルフォードらは逮捕されます。

メアリーはこの時、30代後半。ジョーンの処刑をためらったようですが、
スぺインの王室と姻戚関係にあり、ジェーンを処刑したようです。

そもそも、この不幸の始まりは、ヘンリー8世が原因なんですね。
王位継承者となる嫡男が欲しいために6回も結婚するヘンリー8世。
女性を、子産み道具のように考えているんか~~?



渡辺みどり著『怖くて読めない英国王室残酷物語』。
この本も読みました‥‥残酷、って!!(汗)

ヘンリー8世の6人の妃のうち2人は、ロンドン塔で処刑されてるんです。
有名なのは、二人目の妃、アン・ブーリンですね。映画?にもなったとか。

最初の妃キャサリンは、6回妊娠したのですが、育ったのはメアリーだけ。
男の子ができないことにいら立ち、やがて気持ちが妃から離れ離婚することに。
宗教上許されないので、結局、「英国国教会」を新たにつくってまでして離婚するんです。

その時、すでに、キャサリンの侍女だったアン・ブーリンに目をつけていて。
しかし、アンが産んだのは、女の子(のちの、エリザベス1世)でした。
やがて、新しい愛人ができたヘンリー8世は、アンを不貞の罪で陥れ、
ロンドン塔に送るのです → つまり処刑!

その10日後、3番目の妃となるジェイン ・シーモアと結婚。
世間をあっと驚かせますが、彼女は、待望の男子(のちのエドワード6世)を産みます。
ゆえにヘンリー8世がもっとも愛した女性だといわれるのですが・・
彼女は出産後、12日目に急死してしまいます。
・・・・国民は、アンのたたりだと噂しあったとか・・・

4番目の妃はアン・オブ・クレーヴス。
ドイツから嫁いできたのですが、見合い用の肖像画と本人の顔が違い過ぎると、
(肖像画の顔は気に入ったのに、実物は不細工だったと言って)
ヘンリー8世は彼女を拒み、半年後に離婚してしまいます。
・・・ひどすぎる~~ けど、だから? 彼女は安泰に人生を全うするのですが(汗)

49歳のヘンリー8世の5番目の妻は、30歳年下のキャサリン・ハワード。
お腹の出たヘンリーがいやだったのか、若い花嫁は、かつての恋人に手紙を送り、
不貞をはたらいたとして、ロンドン塔で処刑されます。
(どういうこと~~~汗)

6番目の妃となったのが、キャサリン・パー。
二度の結婚歴がある、三十路の知的な女性。
王の娘たち、メアリー、エリザベスを呼び戻してプリンセスとして教育。
皇位継承権のあるジェーン・グレイも、手元で教育します。
ヘンリー8世を看取り、のちに、王によって引き離された元恋人のトーマス・シーモアと結婚。
女の子を産むのですが・・・産褥熱で亡くなってしまいます。

ちなみに、大好きな俳優さんが演じたのは、トーマス・シーモア。
イケメンの役ですが、愛する女性と、ヘンリー8世の死後結婚するんです。
でも、野心があって、摂政となった兄に嫉妬して、自分も政権に力を得ようと画策。
妻が可愛がっていたエリザベスを手なずけようとします。
妊婦のキャサリンは、夫とエリザベスが抱き合うところを見て精神不安定に。
出産後、産褥熱でうなされながら、二人への罵詈雑言を叫び・・・亡くなるんですね。

トーマス・シーモアも、後に失脚、ロンドン塔で処刑されます・・・
けど、ほんま、イケメン俳優らしく、カッコ良かったんですけどねぇ。

当時、産褥期の女性が亡くなるのが多いのですが・・・出産は命がけですね。
王室なのに、そもそも、女性が出産をする環境も良くないみたい。
暗いし、衛生的にも。出産は不浄と思われていたんですかね?
そして、出産後は子どもを乳母に任せます。
王室の妃は、子産み道具のように、次の出産に備えさせられてるんですかね。

この時代、16世紀ごろの日本は安土桃山・・・戦国時代です。
群雄割拠、国盗りの時代ですが・・・
ヘンリー8世の妃たちのような、不幸な女性たちがいたんでしょうか・・・

あ・・・2冊紹介しただけで、長くなってしまった~~(汗)

舞台を観るということがないと、絶対手にしない本ですね。
でも、面白かったです。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿