おかんのネタ帳

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観劇忘備録 その1

2024-01-04 10:57:38 | 演劇・舞台
記録がなかなかできていなかったので、昨年の観劇作品を整理してみました。



2月、南座「歌うシャイロック」
岸谷五朗さん出演。
あのベニスの商人を鄭義信さんが演出。
全編関西弁のべたべたな?シェークスピア劇場です → 予告動画は こちら
シャイロック演じる岸谷さんが、昭和な金貸しのおじさん。
全編関西弁なのでよしもと新喜劇風の笑いがあるんやけど・・ちょっとうわすべり気味なのが・・(汗)
・・・・東京ではどうやったんでしょうねぇ。

元ヅカの真琴つばささんも濃~い感じで。
でも、物語は喜劇というよりは、マイノリティの、様々な差別を描いてましたね。
そこが鄭さんらしい感じ。
場所はベニスやけど、大阪な感じで。
ラストシーンは、あの、鄭さんの名作「焼肉ドラゴン」や、「GS近松商店」みたいで涙を誘います。
気がふれた娘のジェシカ(中村ゆりさん)を乗せた荷車を、岸谷シャイロックが引いていくんです。
全然、悪い奴やなかった! 
愛にあふれるシャイロックでした。



2月、ひこね演劇鑑賞会の例会「評決」。
前年の9月に、東京でも拝見しました。 紹介記事は → こちら

事前学習会で主演の宮本さんが彦根に来てくださって、法廷での台詞をすこしやってくださいました。
めちゃ、盛り上りましたよ~~
劇団昴らしい、シリアスな法廷劇です。



4月、大阪近鉄アート館。
ナイロン100°C 「Don’t freak out」
ケラさん演出の舞台。
もう、ほんとにホラー。キャストの皆さんが白塗りやしね。 
詳しい内容などは、→ こちら

ケラさんのこういう舞台は、ほんとに感想が書きにくいんやけど(語彙力が~)深いな~って思いますね。
役者さんは皆さん上手いし。
アート館で観たけど、東京公演は、あの狭いスズナリでやったそうで、そちらで観たかったですね。
で、松本まりかさんが客演なんですよ。舞台で拝見するのは初めて。
やはり、白塗りですけどね~~可愛いかったです!
可笑しいし、怖い。上質のホラー、って感じの作品でした。



4月、梅田芸術劇場「太平洋序曲」
オケピ(チケット救済サイト)に、救済チケットが出てたので拝見。
ミュージカル。ダブルキャストの山本耕史出演回。予告動画は → こちら
幕末の黒船来航あたりの、「鎖国していた日本が、開国されていく話」ですね。
上演時間が105分、えっって思うくらい短かった!
脚本も演出も海外の方なので、海外の方から見たら、日本てこういう風に見えるのねって感じ。
和のイメージがコテコテというか~~(語彙力~~汗)
山本さんの説得力はすごいなというのが印象。



ひこね市文化プラザ「森は生きている」。
ひこね演劇鑑賞会の4月例会。
マルシャークの児童文学。
これをオペラシアターこんにゃく座が上演。紹介動画は → こちら
開演前の劇団との対面式で「十二月の歌」を運営担当メンバーが演奏&歌唱してお迎えしました。
子どもっぽいという感想もあるけど、普遍的なテーマだし、演劇的だし、何より歌が良かった。
衣装もセットも素敵だし。
ミュージカル、音楽の力はすごいなと思いますね。



5月、神戸文化ホール「バリモア」。
神戸演劇鑑賞会さんが上演されるので、観せていただきました。
ひこねでは上演されないので。
仲代達也さんが90歳を超えてのぞむ一人芝居。 2014年版の紹介動画 → こちら
(声だけ出演のマネージャー役はいますけどね)
バリモアという実在の俳優。
加齢とアル中で公私ともに行き詰まり、それを打開するために、舞台でシェークスピアの「リチャードIII世」を演じようと、そのもがき苦しむ様を軽妙に描いています。
仲代ファンが見守る中での上演。
セットの組み立てから見せる様も楽しく、バリモアだか仲代さんだかわからないような芝居も楽しかったですね。
ちょっぴり、切なさもあって。
91歳、舞台のご出演はこれが最後なのかな~



6月 ひこね市文化プラザ、トムプロジェクト「風を打つ」
ひこねの6月例会作品。
音無美紀子、太川陽介出演。

知名度のある俳優さんの出演なので例会作品に選ばれました。
水俣病で苦しむ家族の再生物語。
会報係として、音無さんをインタビューしましたが、素敵な女優さんですよ。
ルイルイな太川さんとはドラマで共演経験があるのですが、今回は夫婦役。
陽気な太川さん、カーテンコールで
「彦根へはバス旅で来たけど、つながらなくて目的地に行けなかった思い出が~」とおっしゃってました。
よく覚えてますよ! おひげは自前。ナイスガイでした!

長くなったので、ひとまず、今回はここまで。

演劇で教えられることはたくさんあるなと、しみじみ。
本を読む機会が減ってきたので(視力と根気が~~)演劇を観て学ぶことが多くなりましたね。
1人で行くことも多いけど、友だちや、鑑賞会の仲間と行くと、感想などを言い合って、より楽しいですね。

ひこね演劇鑑賞会では、仲間を募集しています。
東京でしか見られないような作品を地元で観ることができる、全国的な組織です。
近畿ブロックは7団体。滋賀では彦根だけ。
演劇に興味のある方はぜひ!!

今年も、素敵な作品を上演します~~


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