おかんのネタ帳

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明けない夜明け

2023-08-12 11:17:03 | 演劇・舞台
台風の進路を見てたら、近畿直撃ちゃいます??
滋賀県、どまんなかちゃいます??
皆様、どうかお気を付けて~

先月の観劇の感想、続きです。



池袋西口にある東京芸術劇場。
2階のプレイハウスでは、NODAMAPの「兎、波をはしる」を上演してるようで、たくさんの人の行列。
地下1階にある、シアターイーストでも、小劇場系の舞台を上演。
その隣、シアターウエストが、この日の目的の舞台です。



Jr.5(ジュニアファイブ)。
ノブオさんが所属するスタジオライフという劇団の5期生でつくる演劇ユニットです。
2010年、入団10年目に始動して、こんなに続くとは思ってなかったけど(すいません~)
演劇集団として、毎年上演し続けてきました。
最初は、劇団のスタジオ、中野ウエストエンドでの上演でしたが、2020年には下北沢に進出。
そして今年は、なんと東京芸術劇場に。
10数年来のノブオさんのファン友だちが、数年前から制作のお手伝いに加わって(ボランティアよ~)
それもあって、ほぼ、毎年、観に行っています。



今年の作品「明けない夜明け」は、2019年の秋に初演した作品の再演。
出演者も一新しています。
作・演出は、Jr.5の小野健太郎くん。ノブオさんの同期。
役者もやってるけど、脚本、演出もやってる人。

物語のモチーフとなったのが、「久留米看護師連続保険金殺人」事件。
看護師の女性4人組が、グループ内の女性の夫を殺害した保険金事件。
昨年、Jr.5が上演した「白に染まる」は、主人公の看護師が夫を殺害してしまうまでの心理劇。
今回はその後、彼女の3人の娘の物語になっています。
被害者であり加害者でもある子どもらが、どう生きていくかの物語。

小野くんが描く話は、家族の物語が多くて。
細かい笑いを入れながらも、時々ドキッとするシーンが描かれたり。

今回、ヒロインになるのは次女で、小島藤子さんが演じてます。
ドラマでも時々拝見している女優さん。透明感のある人ですね。
弱そうながら芯を持ってる次女を演じてます。

長女役が、なんと漫才師、尼神インターの誠子ちゃん。
「白に染まる」には、南海キャンディースのしずちゃんが出演してたけど、誠子ちゃんは初の舞台出演って。
なので、ちょっと不安やったけど・・・
観てビックリ。
ほぼ、怒ってるし! 
しかも、関西弁もない。(標準語の誠子って! やっぱりちょっとこそばいで!)

関西が舞台ではないけど、関西から逃げてきたような設定のようで、亡き父を演じる奥田くんは関西弁やった。
最後に、ちらっと関西弁で叫んでたけどね、誠子ちゃん。

初演の、中野ウエストエンドではラストのシーンが印象的でした。
壁をよじ登って、3人の娘が高いところのドアを開けて、外に飛び出していくんですけどね。
それを、シアターウエストでどう描くんやろうと。

ひも状になってる後ろ幕の向こうに箱を積み上げて(箱を積み上げるのは初演も一緒ですよね?)
やはりドアを開けて、光り輝く未来へ、3姉妹が向かってました。

最初からヒリヒリが続くのに、ラストはふんわり。
小野くんの作品らしいなと思いますね。

初演よりスマートに、ライトになってた気もしますが、同じように犯罪者の子どもである男と姉妹のシーンでは涙が溢れましたね。
SNSが刃にもなる今の時代、犯罪者であり被害者である子どもたちはどうやって生きていくんやろ。
人の心の痛みが想像できる、優しい人ばかりやないからね。
逃げなくてもいいやん、なんてキレイごとは言えないし。
それでも人は、人によって救われるはず。
そう信じたいね。

というか、昨年の「白が染まる」より、こちらの作品の方が先に作られたんやなと、改めて。

初日祝いをお友だち4人で贈りました(ビールやけどね)



ちゃんと、のしが張り出されてました。ありがとうございます。

間に合えば、お花も贈ったのにね。(お花も贈れるようになったらしい!)

来年も、行けるといいな~




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