おかんのネタ帳

日々の雑感や興味のあることを書いています

夏休み~~

2021-07-27 15:11:55 | 日々のつれづれ
地元中学では16日が終業式やったらしいけど、小学校は20日が終業式。
カレンダーでは海の日で休みのハズだった19日が、22日に振り替えられたからなんですね。
で、23日はオリンピック開会に伴って特別な休みになったから、22日から世間は4連休やったりして。

リタイヤ組には、どっちでもええことなんですけどね。
働く子育て世代は、ほんとにいろいろ大変なようです。
双子の男の子が中学一年生になった姪っ子曰く・・・夏休みの方が忙しい、と。
熱中症のことも考えて、部活も早朝からあるようで、朝早くにお弁当を作らねばあかんのね。
双子と言えど入っている部活が違うから、予定もバラバラ。
そこに、小学生の娘もいるし。

・・・そんな子育て時代もあったよね~~

政府、首相官邸のHPを見ると・・・

2021年の「海の日」は7月22日、「スポーツの日」は7月23日、「山の日」は8月8日に移動します。
なんて書いてありました。

なるほど、カレンダーには8月11日が「山の日」で祝日になっていたけど、今年は8日の日曜なんや~

どっちにしろ、わが家にはあんまり関係ないけどね。




さて、先日上京した時、前から行ってみたかった東京日本橋にある滋賀県のアンテナショップ、「ここ滋賀」へ行ってきました。
東京駅八重洲口から歩いて10分ほど・・・これがまた、暑くて~(汗)



ほんとに、日本橋のビル街の中に建ってました。HPは → こちら
1階には、滋賀の物産がずらり。
地元より品揃え良いんでは~?(苦笑)
2階にレストランがあるので、東京ではいつもお世話になるノブオさんのファン友だちとランチしました。
お互い、ワクチンを接種したとはいえ、透明ボードのあるレストランで静かに食事(汗)
・・・・ほんとに、アルコールの入る女子会は1年以上してません・・・涙



野菜たっぷり一汁三菜ランチプレート、1200円やったかな。



ほんとは近江牛を食べたかったけど、午後から観劇が待ってるし、せわしないので。
ほんとに軽い目で・・・



窓から、向かい側を。



これはお隣のビル。

ランチタイム、来店してる方はほぼ女性でした~~

TMRの西川くんとか、イベントでよくご登場してますが、3月24日やったか、ここで、陶芸大使の交付式がありましたね。
陶芸大使第1号は、「スカーレット」の十代田八郎さんを演じた松下洸平くん。
1年越しで、やっと、委任状を渡せたようですよ。

滋賀のこと、信楽焼のこと、気にかけてくれるといいなぁ。

人気がありすぎて、仕事のオファーもいろいろあるみたいやし、歌手活動も忙しくなるやろうけども。。。
素朴な味わいの信楽焼と同じく、素朴な?滋賀のことも、忘れやんといて欲しいもんです。

あ。滋賀と言えば、オリンピックの水泳競技、400m個人メドレーで大橋悠衣さんが金メダルを取りましたね。
娘たちの母校の後輩。
まぁ、まったく接点がないので、それだけやけども。
でも、県民はみんな元気をもらいましたよ。

コロナ感染者数も増え続けているし(オリンピック関係者からも出てるし!)
それを忘れたかのように(あれだけ報道しまくってたのに!)
連日のアスリートの戦いぶりを報道しているワイドショーに関してはいろいろ思いはあるけど、
でも、頑張ってる選手たちにはやはり、声援を送りたいです。

卓球もすごかったし、柔道も、ソフトボールも、すごいです。

政府に対する不満はぬぐえないけども、やっぱり、応援しますよ。

がんばって欲しいです~

あ、夏の甲子園を目指す球児たちもね。



祝、メジャーデビュー!

2021-07-25 23:15:07 | 演劇・舞台
オリンピック、始まりましたね。
いろいろ賛否はあるけれど、開会したんやから、もう応援するしかないというか。
どうかご安全に、アスリートには力いっぱい頑張っていただきたいです。

とはいえ、感染者数がすごいことになってる東京ですが・・・

先週行ってきたのでね・・・

舞台が終わってから、ホテルに戻る途中、新宿駅で撮ってきました。



西口広場の一角に、ボディメンテの広告がまだ残っていたんですよ。
大きな幅の広いものは違うものに替わってましたが、いくつか残されていて。



紀伊国屋ホールが新宿にあるので、スポンサーの大塚製薬さんが、洸平くんの出演に合わせて撤去を遅らせたみたいですね。
・・・・知らんけど(笑)

「母と暮せば」のパンフの表紙の裏にも、洸平くんがボディメンテを手にした広告が1ページ全面に載ってましたしね。
洸平くんの初日見舞いも、ボディメンテのケースでした。
楽屋にもいっぱい届いてるかと。

そんな洸平くんですが、13日の夜。14日の早朝からワイドショーに登場するというニュースが流れました。

夜の公演が終わり、コンビニであれこれ買って、ホテルでひとり酒盛りをしようとしてたら、です。

明朝、とあるお知らせがある、と。
「ZIP!」「めざましテレビ」「グッド!モーニング」「アサデス。」他、各局の情報番組にてコメントが流れる可能性があるので、是非チェックしてください、って。

事務所の公式Twitter、公式FC、テレビ各局の番組Twitter・・などなど。

関西で映るのって、「めざましテレビ」だけですやん。
・・・ZIPの、芸能ニュースの時間帯は関西では「すまたん」やからね・・

早速、ダンナにLINEを送る。

「明日の『めざましテレビ』、録画予約しといて~~」

でも、なかなか既読にならず・・・
ま、いいか、こっちでも観られるハズやから。

そんなこんなで、いつになく、早起きですよ~

目が覚めたのが、早朝4時45分。
とりあえず、手をのばしてテレビをつける。

ちょうど、芸能ニュースをやってたのでそのまま見てたら、おぉ! 映りました!

松下洸平さん、メジャー再デビュー決定!
8月25日、新曲リリース!
松尾潔さんのプロデュースで、新曲「つよがり」。

わ~~、念願のCDデビュー、決まったんやね!! ほう~~!

眠た目で iPhoneを見たら、早朝から起きてるファンの人の歓喜がTwitterにやまもり。
すごいね。皆さん、早起きされてるようで~

で、これ、なんの番組??? 
一番早い「アサデス」のような、TBS?? どこがどこのチャンネルかも知らんし~

WEBニュースも、朝の5時から解禁 → こちら
つぎつぎと、発表されて。
事務所の公式Twitterでも発表。

とにかく、歌手としてメジャーデビュー、なんですよ。
思えば、今年の3月、配信されてたライブのファイナルで、発表しましたね。。

「今年の夏をめどに、再び、メジャーデビューすることが決まりました」って。

芸能界デビューが2009年で、歌手としてデビューした洸平くん。
鳴かず飛ばずで、記念受験のつもりで受けたミュージカルのオーディションに合格。
それ以降は、俳優として活動をしつつ、年に1回、自作曲を小さなライブ会場で歌うくらい。
2017年以降は、俳優業が忙しくてライブもできてなかったんやけど。
それでも、歌うことをあきらめきれなかったんですね。

事務所の力の入れ方もすごいですよ。
洸平くん作詞作曲のオリジナルではなく、今回は、人気のプロデューサーさんと作ったんですね。
「関ジャム」に何度かご出演されてる、松尾潔さんです。

R&Bをベースにした大人の失恋ソング、らしいです。
松尾さんのラジオで流れてました → こちら
明日の夜11時50分まで聞ける、かな。最初に流れます~~

同時にアップされたのが、リアルサンドでの、松尾さんと洸平くんの対談 → こちら

この対談が、ほんとにいろんなお話が詰まっていて。
単に大人の事情で作られたのではなく、洸平くんのデビューのために、満を持して作られた曲なんやなということがよく分かります。

音楽に詳しくはないけど、筒美京平さんは知っていますよ
私らの時代の音楽をいっぱい作られてる作曲家。
「また逢う日まで」「木綿のハンカチーフ」とか。
去年亡くなられたんやけど。
松尾さんは、その筒美京平さんにめちゃくちゃ影響を受けたという方でした。

去年の11月放送された、「関ジャム」の「筒美京平特集」。
ウチの、HDDに残ってました。
松尾潔さん、ご出演してました!

筒美京平チルドレンって、言われてましたね。
その回は、音楽プロデューサーとしては有名な武部聡志さん、洸平くんとご縁のある本間昭光さんもご出演。
亡くなった筒美京平さんを偲び、その音楽の作り方などを紹介していました。

武部さん(私らと同世代)が、筒美さんのことを「ヴォーカルファースト」とおっしゃってました。
松尾さんによれば、歌い手が練習しないと歌えない曲を作るのは職業作曲家としてはどうか、っておっしゃてたとか。歌い手が歌いにくいというと、曲を作り直すこともあったとか。
「歌い手が歌えない曲をかいたら作曲家失格」って。
筒美さんは、「歌い手がいるから、作曲家という職業が成り立つ」ともおっしゃってたようです。

ジャニーズの少年隊にいくつも曲を提供されてるけど、
デビュー曲の「仮面舞踏会」について少年隊の東山さんがおっしゃってました。
「筒美さんに、一生歌える曲をいただいた」と。

筒美チルドレンとまで言われてる松尾さんは、筒美さんの「すべてが学びだった」って。
対談で、洸平くんに「この曲は君が一生大切に歌っていく曲だからね」っておっしゃったことに、つながってますよね。

配信で1曲、買うと、260円ほど?なんやけど、サブスクで何度も聴く方が順位が上がって多くの人に知ってもらえるらしい。

サブスク、って、なに???

サブスクリプション(subscription)の略で、語源は雑誌の予約講読や年間購読という意味。
ある商品やサービスを一定期間、一定額で利用できるような仕組みのことで、定額で音楽が聴き放題になるサービスって。

ちなみに、こちらで聴けます → こちら

音楽を聴くってことがあまりないしな~~(汗)

CDすら、最近買ったことないんですけど・・・

CDも、デビュー記念セットに、初回限定盤、通常盤、とかがあるし、発売元のビクターだけやなく、楽天、Amazon、タワーレコード・・各社から販売されるみたい。
しかも、それぞれ特典が違うらしく、メッセージカード、ポストカード、デカジャケ・・・。

デビュー曲のCDって、こんなんなんですか?
何が何やら、どれを買えばええのんやら・・・

なんて思ってたら、昨日、すんごいお知らせが来ました!

洸平くんのCDを買うと、「封入プレゼント」があるらしい。
封入されているアクセスコードに応募すると、豪華特典があるらしい。
例えば、「感謝賞」として、応募者全員、オンラインのミニライブに参加できる!

ほう~~! 

それだけやなく、サイン入りポスター、サイン入りデジタルジャケットが各25名・・
そして、50名を、ZOOM部屋にご招待!
えっ、洸平くんと、1対1でZOOMでお話しできる「ミート&グリート」・・

え・・・え・・・え・・・もう、新しい言葉多すぎる!!

ミート&グリートって、なんや???

著名人と(その著名人のファンである)一般人が直に接することのできる、交流会のイベントのこと。
タレント、俳優、ミュージシャン、あるいは政治家などが催すことがある。

ZOOMで1対1で、一人1分ほどお話ができる、らしい。
1分て・・・アワワいうてるまに終わってしまうやん。

っていうか、当たらへんて。
っていうか、まだエントリーもしてないし、CDを買ってもないけども~~

ということは、CDを何枚も買うと、何度も当たるチャンスがあるってこと??
あの、アイドルたちとの「握手券」をゲットするために、何枚もCDを買うファンがいてるという・・・あれですか?

うわっ、うまいこというて、何枚も買わせようという作戦??(苦笑)

ええ曲やけどね。

ライブで洸平くんが言うてましたね。

2009年にデビューして、実質活動してたのは2年でした。
2年、やったんすよ・・(涙)

・・・・あ・・泣いちゃった。
今年、夏をめどに、松下洸平として再びメジャーデビューします。
皆さん、CD出たら買ってくださいね~

あの涙にヤラレましたしね。
だから、買いますって。

まさか、還暦過ぎて、いや、高齢者になって、CDを大人買いするかもしれない日が来るなんて~~
(まだ、何枚も買うとは決めてないから!)

ところで、東京からダンナに送ったLINE。

既読になったのは翌朝の8時過ぎ。

「めざましテレビ」終わってるやん~~~て思って帰宅したら、8時から始まる「めざまし8」が録画されてた・・・

ありがとうというべき、かな???

「めざましテレビ」やなくて、「めざまし」って、私が書いてたん?(汗)



確認したけど、ちゃんと、「めざましテレビ」って書いてたで~~~ 

もう~~!!





母と暮せば 2021

2021-07-22 18:48:26 | 演劇・舞台
ご無沙汰です。
書きかけていた日記を残さずに閉じてしまっても復元してくれたのに、さすがに、時間が経過してたら残ってなかった・・・(涙)

相変わらず、きままな更新ですいません。

この状況ではありますが、先週、上京してきまして。
こまつ座の舞台「母と暮せば」を、観に行ってきました~~
なんせ、今回は東京でしか観られないですから。
地方公演は、九州の演劇鑑賞会の17か所で約1か月の巡演、その後、神奈川で2か所、のみ。
演鑑の公演なので、会員しか観られません。

そんなこんなで、だいぶん前からチケットを購入。
今回も、女子会をすることなく夜はホテルで一人宴会という。



場所は新宿紀伊国屋書店のビル。



古い建物ですが、4階の紀伊国屋ホールはリニューアルして、この作品がこけら落とし公演になります。
キャパは400人ちょっと。
舞台も狭い空間の中につくられているので、びわ湖ホールで観た初演のイメージとだいぶん異なっていましたね。→ こちら



初演の東京公演中に再演の話があったようなのですが、もう一度観たいとずっと思ってました。
なんせ、この作品で演出の栗山民也さんは読売演劇大賞で大賞・最優秀演出家賞を受賞。
松下洸平くんは、この作品で文化庁芸術祭演劇部門新人賞、「スリル・ミー」と合わせて読売演劇大賞の優秀男優賞と杉村春子賞を受賞したんですから。→ こちら

先月観た、こまつ座「父と暮せば」とは対になって作られています。
「父と・・」は、井上ひさしさんの脚本ですが、「母と・・」はタイトルのみ遺されていて。
井上さんの意を継いだ山田洋次さんが、映画作品として描き、それを原作に、
若い脚本家であり演出家の畑澤聖悟さんが二人芝居として書かれた作品です。

「父と・・」は、広島を舞台に、原爆で亡くなった父が、生き残ってしまったことを負い目に感じて、生き辛くなっている娘を励ますために、時空を超えて現れるお話。

「母と・・」は、長崎の原爆で息子を亡くし、生きる力を無くした母を生かすために息子が現れるというお話。
同じような物語に思えるけど、違ってました。
演出も、「父・・」は鵜山仁さんで、「母・・」は栗山民也さんやしね。
原爆や戦争への怒りとお互いを思いやる親子の愛、という根底の部分は同じやけども。



観に行く前に、畑澤さんの本を購入。
脚本と、井上麻矢さん、山田洋次監督との対談なども載っています。
原作映画では、母は最後に原爆症が悪化して亡くなるのですが、
舞台では、母は息子に生きることを託されます。

今回の舞台、セットだけやなく、印象も違っていました。
井上麻矢さんによると、台本は全く同じだそうですが・・。
栗山さんが演出を変えてはるようですね。

舞台が始まる前、舞台には薄い幕がおろされてます。
タイトルがそこに書かれていて、こまつ座さんではおなじみの幕。
スタッフが、遺影の飾られた香台にあるろうそくに灯をともします。
この灯は、舞台が終わるまで灯ってるんですよ。1時間20分以上あるろうそくのようです。

セットも確かにちょっと違っていたし(ちょっと八百屋舞台=ナナメ)
幽霊である息子の浩二の登場の仕方も違っていました。
階段の上から降りてくるところは同じなんやけど。
・・・・階段の上から、あんな顔して母を見下ろしてるのね~~

あの優しくいう「ぼくだよ」は、何度聴いても泣きそうになります。

舞台が小さめやからか、浩二が大きく見えましたね。
でも、もっと、違うなと思ったのは、母の伸子を演じる富田靖子さんの印象でした。

初演は、洸平くんの浩二が衝撃的で、もう圧倒されて。
そのせいか? 母を演じた富田さんの印象が薄いんですね・・・(汗)

けれど、今回は富田さん演じる母の怒りを、とても強く感じました。
原爆で大切な息子を失っただけでなく、原爆による差別や偏見から生きる気力さえも失ったんですね。
・・・・改めて、そうなんやと思いました。

「こんなむごいこと、運命じゃなか。神様はなぜお止めなされんかった? 神様はアメリカの味方ね?
あの日の長崎に、神様はおらんかった。最初からどこにもおいでにならんかったとよ」

富田さんの台詞量がとにかくすごくて。
終戦後3年経って、「原爆障害調査委員会」が協力を求めた話は本当なんでしょうか。
人類の未来のために、新生児が生まれたら報告するようにと言われた話。
被爆者は貴重な標本といわんばかりの扱いで。
「奇形児ならさらに興味深い」なんて!!

母の怒りは収まらない。
あの時代の、理不尽な出来事、浩二のうめき、母の涙・・・

序盤の、ほほえましい母と息子の会話は、ほんとに楽しいんです。
会場の笑い声もありました。
2人の丁々発止のやりとりも息ぴったりで。
(思えば富田さんと洸平くん、一昨年は、「スカーレット」で娘の婿、妻の母、という関係やったんですよね!)

でも、2人の楽しいいやり取りのあとに、ふと静寂があるんです。
一瞬の緊張感。

「笑っとらんとやっとられん」

「もう終わったことやけん」

「幸せは生きてるもんのためにあるんやけん」

・・・そうか、この息子はもう死んでるんやった(涙)
涙もろい私だけでなく、会場全体に涙をすする音が響きます。
2人のやりとりが微笑ましいだけに、あの一瞬の静寂にドキッとするんですね。

狭い空間の中の二人芝居、でも、二人の会話の中に登場する上海のオジサンやおばあちゃん、シンおじさん、そして恋人の町子さんが、ちゃんと存在してました。
そのシーンがイメージできるんです。

特に町子さんが、婚約者を連れてきたシーン。
映画で描かれたシーンを、浩二が見てた(上から??)と言って話すんですが、婚約者の黒田さん。
戦争で片足をなくしてて、残った片足の靴の紐を町子さんがほどく・・・
脚本の畑澤さんが映画を見て印象に残ったというそのシーンを、浩二が、ちょっと嫉妬しながら話すんです。
その様子も、ちょっと微笑ましいくらいの会話で、でも、母が、「あんたも、つからとね」て言って。
そこでまたいうんですね。

「幸せは生きとる人間のためにあるとかやけん」

狭い家の中の会話劇ながら、ちゃんと動きがあって(当たり前やけど)
浩二は、部屋を歩き、寝転び、うつぶせになり、笑ったり踊ったり歌ったり。
架空の、母のつくるおにぎりとみそ汁をおいしそうに飲んで。

そして、あの日を再現するシーン。
一瞬、照明が変わり、二人が並んで、掛け合いのように語り始めます。
母の後悔。
「なして、うちはあんたば止めんかったとやろう」

浩二は、赤い光線を浴びながら、悶え、苦しみ、「熱か、熱か、熱か・・・」と何度も叫ぶんです。
「母さんはどうしいてるやろ、ごめんね、ぼくはもうこれまで、熱か熱か、母さんに会いたか、熱か熱か・・」

何度観てもここは、壮絶で、息もつけない。
こぼれる涙が一瞬止まるくらいです。

富田さんも洸平くんも、毎回、細かい動きまでちゃんと演じてるんやなぁと。

産婆としての仕事をしなくなった母に、
「どうして産婆になろうと思ったの?」
「続きを話してよ」
「防空壕の中でもお産があったね」など、
何度も、「産ましめる」母の役割に気づかせようとする息子。

自分の前に息子が現れたのは、「迎えに来たとやろ?」「連れて行ってよ」という母。
「今じゃない」「母さんには助産婦を続けて欲しか」と浩二は言います。

それは無理・・・原爆症にむしばまれつつある自分が、産ましめる仕事をすることができない理由を話し始めます。

自分の心のフタを取り払い、心の中にあった怒りを息子に吐露することで、母は前を向くんですよね。
息子が作った塩水を飲み、「僕のかわりに生きて」という言葉を素直にきくんです。

身体は原爆症にむしばまれてるかもしれないけど、可能性があるなら何でもしようと。
そして、医者に行く代わりに、ずっとここに居て、母さんを笑わせてという母。
見えなくてもずっとそばに居る、僕だけやなく、亡くなった人はみんな母さんのそばに居いると息子は言います。

「町子の子どもは男の子ばい。母さんが取り上げると。はよう元気にならんば」

最後に母に声をかけるとき、もう、浩二は階段を上がってましたね。

暗転して外が明るくなり、居眠りから覚めた母は、ちゃぶ台にあるコップを見てにこっとします。
息子の存在を感じたんですね。
そして、香台に手を合わせて、しまってあった産婆のカバンを取りに行きます。
階段の上からその姿を眺める浩二。
浩二が好きだったとう母の姿。
カバンから産婆の七つ道具を出して畳に上に並べ始めて、幕・・・

セットの後ろに窓があります。
時間の経過が、照明で示されます。
浩二が登場したのは午後5時。
そこから、陽がだんだん傾き、窓ガラスがオレンジ色になるんですね。

ここから見る夕日がキレイ。浩二の好きな景色。
目の前に広がる長崎湾、正面に稲佐山、西に東シナ海。
坂を降りて路面電車に乗って大学へ。

思わず、浩二の家は長崎のどこやろうって、調べましたわ。
長崎原爆被爆地図 → こちら
浩二が被爆した学び舎の長崎医大は爆心地に近いんですね。→ こちら

山に挟まれたところに投下されたので、焼けた地域は細長いんですね。



それにしても会話劇で、これほど、観ている人を惹きつけていくって・・・あっという間の1時間20分でした。

カーテンコールでは、富田さんのお顔がこわばっていましたが、何度も起こる拍手で最後は和らいでましたね。
洸平くんは登場するたびに何度も多方面に頷き、ありがとうございましたと(声は聞こえないけど、口元が)。
素の洸平くんに切り変わって、笑顔を見せてくれます。

千穐楽のカテコは、カテコ2回目からスタオベ状態やったかと。
にっこり顔を見合わせていた二人が、3回目か4回目には、洸平くんが手を伸ばし、手つなぎしておじぎ。
5回目?で、セットにぶつかりそうになりながら登場した洸平くんに客席が和みました。
そして、顔を見合わせてニッコリ笑うと、二人がハグ~~
顔を右、左と、2回(というてええのか?)客席が喜びました!
手繋ぎもですがハグも、リードするのは洸平くんです。
常に、観客のことを考えてますよね。

そしてまだまだ拍手。
カテコのラストでは、洸平くんは登場しながら客席に向かって自ら拍手をしてくれましたね。
いつもそうです。私たちの方に手をたたいてくれるんです。
そして、ハケるときに、足元にある産婆の七つ道具にけつまづきそうになった富田さんを、思わす支える息子!

東京大千穐楽が終わって、「母と暮せば」は、今、九州ぐるっとツアー中です。
九州の演劇鑑賞会17地域で、約40公演も上演するようです。すごいね。
(間で、ちょこちょこ帰京するようですが・・・お仕事もたいへん!)

でも、14日の東京千穐楽の日、洸平くんファンにはさらにすごい?ニュースが飛び込みました。
この日はまさに洸平祭りになったんですよ。
これはまた、のちほど(苦笑)



紀伊国屋ホール。
千穐楽は山田洋次監督の姿もありました。
栗山さんも来られてたようですね。



井上ひさしさんとつかこうへいさんの写真が飾られてました。



初日祝いがたくさん。
洸平くんからは「ボディメンテ」でしたね!

「父と暮せば」の山崎一さん、伊勢佳世さんからも。
衛星劇場さんからも届いてて・・・秋に放送されるようです!! 

そして、「母と暮せば」、13日にはカメラが入ってました。
8月6日から9日まで、くしくも広島に原爆投下された日から長崎に投下された日まで、有料配信されるそうです。
多くの人に観ていただきたい作品なので、良ろしかったら、ぜひに。
カンフェティ配信 → こちら

栗山さんは、今、この作品を上演する意味をパンフでおっしゃてます。
この作品で語られていることは、オリンピックを巡る今の状況とあまりに似てる、と。
演劇には、エンタティメントな側面とともに、人間の声や時代の音、その周辺にへばりつく風景といったいくつもの記憶を再体験する場としての側面があると。

いろいろ考えさせられます。



紀伊国屋ホールはエレベーターで4階。
地下には、レストランなどが入ってました。



ハピバ! おめでとう!

2021-07-06 16:29:06 | My Family
チケット代と交通費を稼ぐため、と言いながら仕事を増やしたものの、ほんと疲れてます~(汗)
今日は、腰が痛くて~~
その仕事だけなら何とかなるんやろうけど、元々のお仕事もあるわけで。

時間ができたら断捨離をして、花を植えて、自然を愛でる・・・なんて、理想に終わりそう。
・・・そんなことをほんとにしようと思ってたかどうか・・・?

湖岸の駐車場も開いたし(大阪・京都のコロナ自粛も終わったので)ドライブがてら風景のハンティング・・もできず。
今年はバラもあじさいの花の写真も撮ってないし~~(汗)

そんな中、お孫が無事に満1歳になりました。

おめでとう~~ パチパチ!!

「お誕生会を自宅でするし」、という娘からのお誘い。

・・・・えっ、自宅以外でやりたかったの~?

「最初の子やから、家族を招いてホテルで食事もええな~って思ってんけど」

・・・・たいそうな・・・誰に似たんや~?

「記念写真は写真館に撮りに行くよ」

・・・・コスプレ好き・・・誰に似たんやら~

とはいえ、予定した日は、パパがRS(風邪みたいな?)に感染してダウンしたらしく中止。
聞いたら、6月は、お孫も体調不良で半月ぐらい保育園を休んでたらしい。
子どもとともに親も体調不良になり、仕事も休んで・・・という1か月やったとか。

保育園でいろなことを学ぶけど、いろんなものももらうしね~~
お孫もパパも元気になって、やっとバースディ。

お孫ちゃんは、ハイハイ、つかまり立ちはできるけど、まだ歩けないらしい。



パパからのプレゼントは、すべり台。
すべり台の上にお気に入りのおもちゃを置いてもらって、ハイハイして上り、そのままズルっと滑る、感じ。
でも、楽しそうみたい。



ママが作った離乳食時のバースディケーキ。
こういうケーキの素が売ってるんやね。
レンジでチンする蒸しパンのようなものに、添付の粉末に牛乳を入れて作るホイップクリームでデコレーション。

すごい勢いで食べてましたよ。
美味しいらしい~~



「お寿司を注文したし、他に食べたいもんがあったら持ってきてくれたらいいし」

娘からの連絡。

・・・なので、から揚げとフライドポテト、枝豆と、肉入りゴボウのきんぴら。
それに、自家製のローストビーフを持参。
もちろん、ジイジのお酒とバアバのノンアルビールも。
・・・どっちがごちそうになったんやら???

ジイジとバアバからのプレゼントは、ファーストシューズ。



13㎝が一番長く履くらしいと聞いたので、口コミを参考にスポーツ系のスニーカーを。

「うぁ~ ニューバランスやん! かっわいい~~」

開けるなりママがそう言うたので、まぁ、良かった。



本人は、「なんやこれ?」って感じでしたけどね。



ちなみに、その前の週に、一升餅を担がせた?写真が送られてきました。



・・・だから、娘の、こういう儀式(イベント?)が好きなところって、誰に似たんですかね?

一升餅の風習は地域によって多少違いはあるんでしょうけど、全国的にあるみたいですね。

一生、食べ物に困らないように、
一生、粘り強く生きられるように、
一生、まあるく健康で平和に過ごせますように。

わらじをはかせて餅を踏ませるとか、風呂敷に包んで担がせて転ばせる(ふりをさせる)とか。
これは、早く起き上った子は将来家を出て行ってしまうからそれを防ぐため、らしい~~~
・・・早く自立した方が良いのではなくて?? 

いずれにしろ、どうか、健やかに育ってちょーだいね!!



あの震災の記憶

2021-07-03 14:38:14 | 演劇・舞台
蒸し暑いですね~~
そして、今日も、雨が降るそうな~(涙)

先月29日、ひこね市文化プラザで、ひこね演劇鑑賞会の例会、関西芸術座「ブンヤ、走れ!」を上演しました。



文化プラザ。
JR南彦根駅からバスで行くか、車でいくしかない、ちょっと不便な場所にあるんですよね。
湖岸よりではあるけどれど・・・毎回、車で行くようにしています。



グランドホールの入り口。
二階から入ります。
どこの劇場も、大ホールはそんな感じになってますかね~



今回の作品。

阪神淡路大震災の時の、神戸新聞社の記者たちの姿を描きますが、公演の前に、会報係として恒例のインタビューをしました。

当時の神戸新聞社の論説委員だった鈴木役の梅田千絵さん。
新米記者だった原知加役の、菊池彩香さん。
26年後、現在の原知加役の川瀬真理さん。

関西芸術座の若手から中堅の女優さんです。
梅田さんは、震災当時、すでに入団していたそうです。
川瀬さんも当時大阪在住。
菊池さんは、1995年生まれで、お母さんのお腹の中にいたそうです。

印象的なお話としては、梅田さんも川瀬さんもおっしゃってたけど、神戸と大阪の違い、です。
神戸の人と同じ気持ちにはなれないのじゃないか、神戸の人たちに受け入れてもらえるだろうか。

川瀬さんは、この作品をするにあたって、神戸の友人たちに話を聞いたそうなのですが、
初めて知ることがたくさんあったとか。
「なんで、当時、そんな話をしなかったんやろうと思って、友人にそういったら、
『どうぜ、大阪の人にはわかってもらえへんて思ったし』という返事やった」そうです。
いかに自分のこととして演じるか、ですね。

梅田さんは、鈴木さんが女性でありながら論説委員をしていて、あの時編集の全権を任されました。
「この人のバックボーンやどう生きてきたかもいろいろ考えました。母親と同居してる設定で、台詞足してます(笑)」
ご自分が祖母と一緒にいて被災したという経験を踏まえてるそうです。
あ~~、なるほど。

「バックボーンを考えるのは、どの作品でも、どの役が来てもしてますけどね」
・・・そうなんですね!!

菊池さんの言葉も印象的です。
「私は震災を知らない。戦争もそうですが、知らないからこそ、しっかり向き合わないといけないと思いました。演出からは、君たちがこれを追体験して伝えていかないといけないんだ、と何度も言われたので、神戸にも何度も足を運び、防災センター(人と防災未来センター)にも行って、まず、知ることから始めました」

先週末に聞いた、NHKラジオ深夜便での松下洸平くんも、同じようなことを言うてましたね。
→ こちら (24分ごろから話してます!)

戦争を知らない世代の僕らが、役を演じることの難しさを感じたこと。
うわべだけの想像だけでは演じてはいけない、とことんまで向き合うこことが大切だと思った。
当時のそこにいた人たちの気持ちにはなれないにしろ、その努力はして行かないといけないと。
戦争も、原爆も知らない。
大切なことは、体験したことがないことを、ウソのないように演じないといけない。
真摯にしっかりと作品に向かわないといけない。

「ブンヤ、走れ!」
原作となったのは「神戸新聞社の100日」。
演出は、関西劇術座の門田裕さん。
先日、彦根の事前学習会にこられて(私は参加してないのですが~)
「関西の劇団として、いつかは取り組まないとと思っていた」と話されていたそうです。

劇中で何度も出てくる「被災した人々に正確な情報を伝えないと」という思いが、記者たちにあったこと。
女優さんたちもおっしゃってたけど、これは、今のコロナ禍にも通じることやなと。
ほんとに。情報が錯綜しますもんね。
演劇は、歴史を語り継ぐ作業で、私たちは「語り部」ともおっしゃってました。

今回、彦根が千穐楽でした。
終演後の交流会に、菊池さんと、記者を演じた大沢拓也さん(4年前の公演で彦根に来られた!)、社長役の最高齢、亀井賢二さん(80歳やって!)運転手役の前田英利さん(4年前に彦根に来られた!)が参加。



制作の方が、挨拶の中で、おっしゃってました。
2年前から取り組んで、昨年はコロナで上演できず、今年も、6月の地元大阪公演は中止で、演鑑が呼んでくれたから上演できたこと、本当に嬉しかったです。
コロナ後は、稽古場も密になるというので、体育館をお借りして練習したりしてきました。
舞台で、上演できること、本当に幸せです!

ひこね演劇鑑賞会の代表理事が言いました。
「この作品が、関西芸術座の財産演目となりますように」

ちなみに、関西芸術座の座員さんは60人ぐらいいるようですが、けっこう、「おちょやん」とか「歴史探偵」とか在阪の番組に出てはりますよ~~ → こちら


ラジオでも話してましたが、洸平くんの舞台「母と暮せば」が今日、初日ですね。
私の観劇は、10日後です。
今回は、九州演劇鑑賞会r連盟で巡演されるようで、7月末から9月初めまで、舞台が続きます。
すごいね~~ 長崎でも上演されるんですよ。
(その間に、テレビの出演もあるようで、もう予定びっしりですね!)

そして、私は・・・先月観た「父と暮せば」の紹介記事を書きます。
6年前?も書いたけど、今回はキャストが変わってます。

こまつ座の舞台、というか井上ひさしさんの脚本が好きって感じですね。
さぁ、書かねば・・・