おかんのネタ帳

日々の雑感や興味のあることを書いています

映画館の終演

2006-01-31 23:53:58 | 舞台・映画・ドラマ
今日、なにげにTVを見てたら、「京都宝塚閉館」のニュース。え~! ついこの間、ここで書いたとこやん。上にスカラ座があって、下が京都宝塚。東宝がやってる映画館よね。洋画はスカラ座で、邦画は京宝。学生時代はよく見たもんです。いわゆるシネコンばやりで、このような単館の映画館がなくなるのは、時代の流れで仕方ないことかもわかりません。「しゃあないよな~ 映画を見に行くヤツが減ってんから」・・ダンナも淋しそうに言ってます。学生時代、1週間に1本は見にいったという人なんで、思いもひとしおです。
最近、映画を見る人ってやっぱり減ってるんかな? 娘らも、年に数回ぐらいしかいってないみたいやし。ましてや、私らなんて、それこそWOWOWで見たらええし~と、見にいくことがありません。
娘らにきいても、やっぱりシネコンで見るみたいで、(それもレディースディーとか)スカラ座とか、知らんのとちゃうかな。

京都宝塚で見た邦画で覚えてるのは、先日書いた「宿無し」もそうやけど、「恋は緑の風の中」という、めちゃ、かわいい青春映画。
なんでそれを見に行ったのか記憶があいまいやけど、もう、なんかしょっちゅう行ってた頃で、友だちと何となく行ったような・・・確か、原田美枝子が出てて、中学生の役かな。とにかく、あお~い映画(笑)でした。
あと、「蔵王絶唱」っていうのも見たな。あれは高橋洋子が女教師の役で、男子生徒との禁断の恋(きゃ~?)がえがかれてて、クラス全員で登った蔵王で遭難するねんな、確か。
ウチのダンナに言わせれば、
「映画にするような話か~!」
「ええやん、ほっといて~」 みたいな・・・(笑)

そうそう、ここで「ああ、野麦峠」も見たんや。これは、お姉ちゃんと見に行ったはず。
この映画は有名よね。大竹しのぶ、古手川裕子、それに原田美枝子も出てたけど、明治中期の製糸工場ではたらく女工の悲しい話。泣いたわ~ ホンマに。

そんなこんなの映画館。他にもここで見たような気がするけど・・河原町の一角にあるこの映画館がなくなって、ナニが建つんかな。

ちなみに、ここ数日は「さよなら」上映会があったようで、懐かしい作品が上映されてたみたい。ラストは、「七人の侍」やて・・・

スカラ座、京都宝塚についてはここで

12人のやさしい日本人

2006-01-29 22:51:35 | 舞台・映画・ドラマ
昨夜、WOWOWで舞台「12人の優しい日本人」を放送してました。以前の私なら、気にもしなかった番組なんやけど、ちょっぴり舞台の魅力を味わってしまったこともあって、録画しました。三谷幸喜の作・演出の舞台です。あのヘンリー・フォンダ主演の名作「12人の怒れる男」をパロったような作品。しかも、昨夜はライブなんですよ。10時半ぐらいから再生してみてました。2時間強の舞台。おもしろかったですね。

大阪ドラマシティ。最初に、三谷さんがマイクを持って登場。相変わらず、面白いことを言ってました。そして、いよいよ12人の役者さんたちが登場して、舞台が始まります。ドラマと違って、セリフがけっこう早いですね。ストーリー自体は、シンプルです。最初、全員一致で無罪になった評決を、あまりのあっけなさから、陪審員2号の生瀬さんが「話し合いましょう」と言ったところから、審議が混迷するのです。
セットもそのままで、音楽もなく、役者さんが語り、わめくというような展開。
個性的な役者さんばっかりなんで、ホントに息つく間もないんですよ。目まぐるしくてスピーディ。無罪から有罪、有罪から無罪、二転三転する個々の心理が、スリリングで、可笑しくて、ホントに引き込まれるんです。笑いどころ満載で、さすが三谷作品らしい。(って、古畑任三郎ぐらいしか知らんけど・・笑)
引き込まれて観てしまう後半、笑いどころは「ジンジャエール!」、かな?
前半、沈着冷静やった生瀬さんの真逆な結末。もっと冷静で理論的かと思えた小日向さんがけっこうコミカルやったり、筒井くんが良い味出してたね。それに堀内敬子さんもおもしろかったし。そうそう、かつて「いいとも・・」にも出てた堀部くんが、役者してるからビックリしたわ・・
後半活躍する江口洋介さん。初舞台らしいんやけど、なかなか堂々としてました。っていうか、江口さん、ちょっと太ってない? 

三谷作品といえば、映画「THE 有頂天ホテル」。豪華キャストでヒットしてるみたいやね。
ツッコミのダンナ曰く、「これもあの映画パロってるで~」

ちなみに、テレビで見ると、あのドラマシティの舞台って、そんなに広くないって感じですね。ここで、あの「彼」も見たし、今度の舞台も観るんやけど。
そうそう、この放送の最後に、次回やる舞台中継の紹介がありました。
そう、あの「ダブリンの鐘つきカビ人間」が紹介されてたんですよ。
2月8日。東京公演の様子が放送されます。楽しみやね~

WOWOW 「12人の優しい日本人」はこちらから

おでんの具は?

2006-01-27 23:52:08 | 日々のつれづれ
昨日のおでん、残ったので、今夜も食べました。今日の方が味がしみ込んでたりして、お酒が進みますね。おでんて、大阪生まれの私にとっては「関東炊き」ですよね。昔は親がそう言ってました。関東風に炊くってことなんやろか。じゃあ、大阪風の炊き方ってどんなんやろ? TVのグルメ番組でおでんの美味しいお店の紹介とかあるけど、大阪風のおでんはダシが効いてて、見た目も薄い色で、味も薄味というイメージかな。
おでんは、田楽からきたという説もあるけど、これは具をダシで煮て味噌付けて食べるという食べ方よね。
そうそう、その具、コンビニのおでんもそうやけど、関西と関東ではかなり入ってるもんが違うらしいね。
今でこそ、スーパーに「ちくわぶ」というもんが売ってるけど、関西人には、「ナニよそれ~!」ってもんやね。練りモンにはちがいないと思うけど、なると巻きみたいな、ちくわみたいな形。生麩みたいなもんかな?
それと、同じ練りモンのはんぺん。これも、関西では入れないと思うな。
関東になくて関西にあるモノは・・牛スジ。これは必ずいれます! ダシにコクが出て、スジ肉も柔らかくなっておいしいし。
くじらのコロ。これは、わが家では入れません。入れたこともないです。クジラはコロでも高いからね~。
あとは、どこでも一緒かな。
昨日のウチのおでんは、じゃがいも、大根、こんやく、タマゴ、タコ、ちくわ、厚揚げ、モチ入り巾着、薩摩揚げ、ごぼう天、ひろうす、牛スジ、昆布・・・かな。

寒い毎日、車の車検をすっかり忘れてて、車やさんから電話。
あぁ、またお金が・・・

役者さんとネットで会話!?

2006-01-26 23:49:56 | マイブーム イケメン
毎日寒いが続きます。大寒は過ぎたとはいえ、お日様が出てても寒いです。毎朝、震える手で洗濯もんを干してます。ひぇ~!! 主婦は辛い~。さてさて、仕事の合間、寸暇をみはからって、私は、パソコンに向かってます。仕事もさることながら、相変わらずのネットサーフィン。ダンナは早々と寝てますし、(笑) バイト娘の帰宅は遅いし・・・私の「男前」ブーム(笑)もいつまでつづくのやら~

ごひいきの「彼」が所属している劇団の役者さんで、ブログを書いてる人がいます。一人は、シニアクラスの男前Kさん。もう一人が、湖国出身の若い役者Aくんです。
私の書いてる、別ブログ(笑)とたまたまKさんのブログが同じサイトで、そこでは同じサイト同志やとブログをのぞきにいったら履歴が残るんですね。
ある日、私のブログにKさんの訪問履歴があったんです。私がKさんのを見にいってるんで、私の履歴が残ったんでしょうね。うれしくなって、舞台報告の日記にコメントしたりなんかして・・
そうこうしてたら、あの「彼」のファン仲間のお友だち、彼女も同じところでブログを書き始めてはったんやけど、そのKさんにブログの装飾のことで質問メールを送ったみたいで、彼女のところに、Kさんのお答えコメントが書かれてたんですね。
他のことでコメントしようと彼女のブログにいったら、Kさんの足跡があってビックリ。思わず、「いいな~ うらやまし~」なんてコメントしてた私。
そしたら・・・私の別ブログにも、Kさんがコメントしに来てくれはったんですよ~
「○○さんのところから飛んできました。リンクはっときますね~」やて~!
ホンマに、リンクはってもらってて・・・私も、お礼メールを送りましたよ。うふっ!

でも、Kさんのブログは日に1000~1500ぐらいのアクセスがあるんですよ。
ど、どうしよう~って焦ってしまいました・・・ヘンなこと書けへんし・・・
あ、ちなみに、その別ブログは、あこがれの「彼」のことや、他の役者さん、お芝居やドラマ、映画とかについて自分勝手な感想を書いてるブログです・・・・Kさん、あれをホンマに読まはったんかどうか・・・Kさんの後輩である「彼」のファンってことがバレバレやん・・・

もう一人、役者のAくん。25才というから娘と同世代。あのあこがれの「彼」と劇団では同期で、ちょっとユニークな不思議っ子。自作の歌を歌って音楽活動もしてはるんやけど、Aくんのブログも、去年の初夏ぐらいからのぞきに行ってます。
正直、Aくんの文章は散文的で、ことば遊びが多く、私らおかんにとっては、ナニが言いたいのかわかりにくいものです。(笑) でも、湖国出身っていうだけで応援したくなるし、母の気持ちでいつも読みに行ってました。
ある日のぞきにいったら、Aくんが歌い手として活動を始めた1年目の記念日ということで、彼の新曲が聴けました。その日だけの特典やったんです。ちょっと感激しながら聴いたら、意外にも、難解な(笑)歌詞ながら素朴でキレイな旋律やったんです。かわいい声で、切々と語るように歌うんやけど、何度も聴いてたらメロディの一節を覚えてしまいました。へぇ~、なんやろ~この曲は・・・
その数日後、彼の文章の中に、私は彼の「弱音」を発見しました。
私がわかるくらいやから、読んだ人はみんな気付いたと思うんやけど、その時、な~んかすごく身近な人に思えたんですね。応援してあげやな! 励ましてあげやな! 
なんて、ついつい、私は書き込んでたんですね・・・母の気持ちで~
(と言っても、ごくフツウの、シンプルな応援メッセージですよ。ただ、一言、最後に、「故郷の湖の近所に暮らす、おかんでした」と書いたんやけど)
不思議っ子のAくんのブログは、個性的過ぎる?のか、それまでコメントはほとんど書かれてなかったし、彼がそのコメントに返事することもなかったんですね。でも、私が書き込んだこの時、彼は、初めて返事を書いてくれたんですよ~

初めまして。
コメントありがとうございます。
皆様からのコメントに対して、
初めてこうやって返事をさせて頂きます。
落ち込んでいる時に、こう言った温かさに溢れたコメントを
頂くと、嬉しいもんです・・・

えぇっ! へ、へんじがある!! 母の気分の私は、ビックリするやら、うれしいやら。
気のせいか、それ以来、Aくんの書く内容も少し変わってきたように思うし、そのせいか、堰を切ったように読んでいる人たちがコメントするようになって、彼も律儀に返事を書くようになりました。彼のブログが、明るく、活発になって来た感じなんです。
先週、舞台公演中の様子がアップされてので、新年のあいさつがてらコメントしたら、数日前に、春公演のお稽古が始まったというAくんのお返事コメントがありました。
「琵琶湖は元気ですか? 琵琶湖は綺麗ですか?・・・」なんて書かれてました。
私が、湖国に住むおかんやということを、覚えてくれてたんですね。
なんかしら、うれしくなった私です。

お友だちが言うんですよ。私の文章って、「返事したくなるような文章」やって。
そうなんかな~ ただでは起きひん、なんていう関西人の厚かましさ?なんでしょうかね~

寒い今夜は、おでん



女流作家の話

2006-01-25 23:50:42 | 舞台・映画・ドラマ
夕べ、山村美紗物語とかいうのをやってたんで録画して見ました。どこまでが真実で、どこまでがフィクションなのかわかりませんが、ミステリー作家のミステリアスな私生活、なんていうのにそそられました。というか、京都のあの家に、売れっ子推理小説家が隣同士で暮らしてる不思議と、山村美紗が亡くなった後に、西村京太郎が「女流作家」とかいう小説を書いてたのも立ち読みしてました。けっこう、こんな人間くさいことが好きです。小さい頃、伝記ものもよく読んだしね。
二人が隣同士で住んでるってのは、確か、西村京太郎が倒れた時に、隣に住んでた山村美紗が発見して救急車で運ばれたっていう記事を読んだことがあって知りました。
二人が知り合ったきっかけが、山村美紗がファンレターを送ったからというのも何かで読んでたし、あの派手な、京都の女性作家さんが、夫も子どももいるのに、西村京太郎と親しい関係というのは、やっぱり、「不倫」?なんて思ったもんやしね。
あれだけ売れっ子の作家やけど、山村美紗のデビューがけっこう遅かったことは、主婦としては、ちょっと勇気を与えてもらった感じやったけど。
ドラマは、娘の女優紅葉、西村京太郎、出版社等の実在の人の語りもあって、現実味のあるものでした。京太郎役の内藤剛志の「はんなり」さは、ホントに感じ良かったし。

ついでに、西村京太郎はよく読みましたね。十津川警部シリーズ。特に、子育て中に読んだもんです。子どもを寝かせながらとか、子どもの昼寝中にとか。山村美紗も読んだけど、テレビで見た方が多いかな。
それくらい、TVでよくやってますよね。今だに、どっちも。

DVDデッキ、買ってからフル活用です。今月末には舞台「12人のやさしい日本人」がWOWOWで放送されるし、2月には、あの「ダブリンの鐘つきカビ人間」、先日録りそこねた「天保十二年のシェークスピア」もやります。
すっかり、舞台好き?になった私・・・録るぞ~

遺跡でカゲキ?

2006-01-23 23:02:50 | 日々のつれづれ
今朝はまた雪でした。みるみる雪が積もって、ダンナがパジャマのままでせっせと車の雪かきをしてました。どうなってんのよ~ ホンマに・・・道路が積もるほどではなかったけど、雪が小やみになったお昼頃まで家にいました。今日〆切という仕事をせっせとこなしてたんですよ。んで、お昼にFaxを送ってから銀行へ振り込み等で出かけました。こんなに寒いと、掃除する意欲もないしねぇ・・・(なんでかな?) 銀行を出て、そのすぐ並びにあるマクドでベーコンレタストマトバーガーセットを買って車に乗ったら、相方(笑)から電話がありました・・・
「午後から空いてる? 1時半から図書館まで行こう」・・という、なんやわからんけどお誘いがあったんで、彼女と一緒に図書館へ。
「ナニがあんの?」
「一昨日、遺跡説明会があったやろ、あの遺跡のなんかがあるらしい・・」
「はぁ? ”なんか”ってなんやねん・・」
他の話もあったので、しゃべりながら図書館の2階へ行くと、「文学講座」の張り紙が・・・
「文学講座なん?」
資料をもらって、名前を書いて、な~んかよくわからないまま会場へ。会場内は50人くらいの、60~70代の人たちが、静かに、真面目に、講義を受けてました。
いちばん後ろの席に座った私らおかん二人。
チラシのウラに、相方が文字を書きます。
(ここにいる人らは、どんな人ら?)
(知らんがな)・・・と書く私。誘ったんは、アンタやんか~!

テーマは「『国』淡海に建つ」、~倭国大乱から卑弥呼共立の時代~。先日説明会のあった遺跡を中心とした、教育委員会文化財保護課の学芸委員さんの講座です。
県内遺跡ベスト10に入る弥生時代後期の遺跡。規模も大きく、円周上に8個の建物があったようで、それが他にはない特徴だとか。2~3世紀の「クニ」の政治や祭祀を行う場所であったと考えられる・・・このへんは、周辺に大きな環豪集落跡がたくさんあり、銅鐸が24個も発見された山にも近い・・・
数年前に(いや、ホンマはもっと前やと思うけど・・)NHKで放送されたという、この遺跡に関するビデオを見たんやけど、ムチャな言い方をすれば、ひょっとしたら邪馬台国はここらへんやったかも~なんて、みたいなビデオでした。
相方との筆談・・・
(吉野ヶ里とケンカせんなんやん)
(大和朝廷の奈良も)
(ホンマや~ 卑弥呼はどこにおったちゅうねん~)
(何人もおったんちゃうか?)
(影武者?)・・・大笑い
と言っても、みんな静かにしてはるんで、可笑しくても、声を殺しながらの筆談です。
(みんな、静かやね。ナニをしに来てはるんやろ?)
(勉強やん~ ここに来ることに意義があるんちゃう?)
(私ら、60才になったら、こういうとこ来るんかな?)
(そんな長生きでけへんて)
(アンタは生きてる。踏んでも死なへん)
・・・このツッコミたがる私らって、かなり不謹慎ですよね。遺跡に関する講座の内容はなるほどという話で、面白い話ではあります。でも、ついツッコム私ら。

最後の方で、学芸委員さんが次回の遺跡に関する講座を紹介してました。
「Mさんという方が講師ですが、かなりカゲキな方で・・」
えっ? カゲキ?
(考古学でカゲキってどんなん?)と私。
相方、声を殺しながら、笑いこける・・・
「他にも、若い講師が来るんですが、これが新進気鋭の若手で・・・」
えっ? 新進気鋭?
(考古学で、シンシンキエイって、どんなんよ?)と私。
相方、笑いをこらえきれず、慟哭・・・

最後に、この文学講座を開催してる人から (どんな団体さんなんかも知らんねんけど)
挨拶がありました。
「楽しい講座ありがとうございました」
(楽しい?)
相方、慟哭・・
「土の下にこんなに歴史があったなんて、本当に、夢を掘っていただいてありがとうございます」
(夢を掘ったんや~)
相方、悶えながらカバンを取って立ち上がり・・・二人で会場から出て行きました。

まったく、不謹慎な私らです。
も~、相方は笑いのツボにはまりまくり・・・

遺跡調査員の人からのお誘いがあったから行った「文学講座」。受付の人に聞くと、
「年に4回ある講座で、いろんな内容の講座をするんですけど、地元の遺跡に関する講座は好評なので、今回もお願いしたんです」

とうとう、あの社長さんが逮捕されましたよね~
ダンナが見るテレビがない!って、ぼやいてました・・・








直木賞作家のドラマ

2006-01-20 23:39:07 | 舞台・映画・ドラマ
去年の10月と12月に、劇団Studio Lifeの舞台「白夜行」を見に行きました。東野圭吾原作のミステリーです。そう、直木賞受賞しはったよね。「容疑者Xの献身」。本屋さんへ行ったら、東野圭吾さんの本は売れてるみたいでした。受賞作はもちろん、あの「白夜行」もなかったし。舞台化ではそこまでの反響はなかったやろうけど、TVの力は大きいみたい。そこへもってきて直木賞やしね。東野圭吾さんて、プロフィールによると大阪出身の47才で猫と暮らす独身らしい。(まぁ、あの「白夜行」のヒロイン雪穂が理想の女性らしいので、わからんでもない?)
セカチューコンビでのドラマ版「白夜行」、私も2週続けて見たけど、ドロドロの暗~いイメージは原作通りながら、設定とか細かなところとかかなり違った展開になってます。何より、ミステリーというより純愛のようで、原作を読んだ人にとっては賛否両論あるようですね。
Lifeの舞台は、原作を忠実にていねいに描いていて、やはり見る人の想像力を喚起させる仕立てでした。ストーリーを追いすぎて、淡々と描かれてる部分もあるんやけど、でも泣かせるところはちゃんと泣かせてくれました。見たあとに、重いけだるさ、悲しさはあったけど、感動もしましたね。
今回のドラマは、最初から泣かせるんですよ。何や知らんけど、TBSの陰謀にまんまとハメられた感じ・・・
先週、第1回目はスペシャルで2時間弱あったんやけど、仕事先で仕事仲間が
「昨日のドラマ見のがしてん」て言うたんで、
「白夜行なら録ったけど・・」と言ったら、
「それそれ!」
「んじゃ、貸すわ~」と言うと、別の人が、
「私も~」また別の人も
「私も見たい~」
・・・ということで、にわか「白夜行」ファンをつくりました。(笑)

直木賞受賞作、長女がちょうど買って読んでたらしいけど、選考委員の話として、「推理小説としては完成度が高い。しかし、人間像がえがききっていない」というコメントがありました。
「白夜行」の主人公たちは、そうかも知れません。刑事とか、まわりの人たちは丁寧に書かれてるのに、主人公の亮治と雪穂は、心の変遷だけでなく生活そのものまで書かれてないんです。二人が、いつ、どこで会ってるのか、どんな思いで手を携えて生きているのか、読者が想像するしかないんですね。でも、それがミステリアスで作品の個性となってるんやろうけど。

わが家の、とある「冬の夜」

2006-01-19 22:56:21 | 日々のつれづれ
夕べは、ビデオをHDDにダビングしたのを編集してました。憧れの「彼」のファン仲間から借りたビデオです。といっても、そんな複雑なことは私にはできないんで、いらないところを削除する程度ですけど。ダンナがいるとできないし、(寝るまでTVを見てるからできないし、何より、「彼」をダビングしてるとこを見られるのも困るやんね~) でも、全部で6時間あまり、早送りしながらやのに、気が付くとまた丑三つ時を過ぎてました・・・何をやってるんだか。
毎日、早く寝やな~って思うのに、夜型生活はなかなか改善できませんね。
今日、笛吹の練習日やったのですが、今度演奏に行く、ディサービスでの演奏曲をサークルのみんなで考えていました。冬の曲をということで、
「文部省唱歌にある『冬の夜』はどうかな~」って言ったら、
「この歌は良い曲やね~」とリタイヤ組のお父さん。
「歌詞がいいですよね。なんかそんな絵が浮かんできますよ」
「でも、ボクが小さい頃はこんな景色があったけど、今はないよね」
「ホンマやね~ 『居並ぶ』ほど、子どもはないし~ ちなみにウチは『蛍光灯の下で、パソコンに向かう母~』やもんねぇ」
ついでに、父は縄をなわへんし、語る手柄もないけど(笑)、今夜も、テレビのニュースに向かってつっこんでおります。
「テレビ、見るもんがないやんけ~ 小早川伸木、イメージちゃう!」

冬の夜

燈火(ともしび)近く衣(きぬ)縫(ぬ)う母は
春の遊びの、楽しさ語る。
居並(いなら)ぶ子どもは指を折りつつ
日数(ひかず)かぞえて喜び勇む。
囲炉裏火(いろりび)はとろとろ
外は吹雪(ふぶき)。

囲炉裏のはたで縄(なわ)なう父は
過ぎしいくさの手柄(てがら)を語る。
居並ぶ子どもはねむさ忘れて
耳を傾(かたむ)けこぶしを握(にぎ)る。
囲炉裏火はとろとろ
外は吹雪

夕べ、帰宅の遅かった娘。どなたかに(ダレ?)もらったケーキをお持ち帰り。
「どうすんの? ケーキ買ってたのに・・」
「だって、くれはってんもん」
ケーキだらけながら、夜中に食べるワケにもいかず、結局、今日、みんなの口に入りました。
一応、本人が、ローソクを吹き消しておりました・・・1日遅れやけど、おめでとうさん!


心の満腹は?

2006-01-18 21:51:41 | 地域密着
昨日は、健康推進委員の研修でした。いよいよあと3回。と言っても、すでに仕事で欠席した日があるんで、追加講習が1回あるんやけど・・・この研修は、県や市だけでなく、各地域の人々の健康を推進するための活動を支える人を養成する講座で、1年で14回あり、保健関係や福祉関係、運動や栄養、病気や介護、児童福祉や老人保健など、多岐に渡って学びます。地域によって活動内容は違うらしいけど、高齢者のサロンとか、検診とかのお手伝いをするようですね。たまたま、幼なじみに頼まれて引き受けたんやけど、ウチの町内では、講習が1年、任期が2年です。昨日を終えて、あと3回で終了。4月から、健康推進員として任務が始まるわけですね。
昨日の講習は、栄養士さんが講師で、健康のための食事作りの実習でした。調理実習は全3回あったんやけど、仕事の都合で前回を休んだんで、昨日は2回目でした。
テーマは「高脂血症予防食」。メニューはコールドサーモン(サーモンの白ワイン蒸し)、ポテトサラダ、いんげんのカレー和え、豆腐とわかめのみそ汁、オレンジゼリー。調味料の量をみると、ホントに少なくて、みんなビックリ。酸味で味をつけることで塩分を抑えます。わかっているのに、なかなか出来ないのが、この「うす味」ですよね。
仕事がら、伝統食や米、豆腐、漬物・・などをテーマにした記事を書いて来たので、知識としては、様々なことを知ってはいるんやけど、実践というのが身に付いてないですね。
意識するだけで、塩分も脂肪も抑えられることを実感しました。
調理&試食が終わってから、反省を含め、調理実習の感想を書いて発表することになりました。みなさん、いろいろな意見を発表してはったんやけど、多くは、「調味料の少なさ」とか「計量してつくることの大切さ」とか、「教えてもらった健康のためのレシピのありがたさ」とか、普段の食生活で、いかに塩分の多いものを摂ってたかという反省などでした。
私も同じやけど、「目で見ておいしい」ことと、「作って食べることが心の満腹」ということを感じましたね。
娘らのお弁当に、いつも入れてたのが、赤いプチトマトと、緑のインゲンorブロッコリー、そして玉子焼きの黄色。ゴチソウというほどの食材でなくても、見た目の彩りで、美味しそうに見えるんですよね。
それに、栄養だけならサプリメントでもいいようなものやけど、(毎日、手の平いっぱいのサプリメントを飲むっていう人がいるんですよね) それでは満腹は得られませんよ。やっぱり、おいしい食事をしないと。
私ら、サプリメントが夕食、なんていおうものなら・・・あばれるで~

そんなことを、感想として発表したんやけど、あまりにうまくまとめてしゃべったらしく、終了後に、講師の栄養士さんが声をかけてくれました。
「すいません。失礼ですけど、どんなお仕事をされてる方ですか~」
「はぁ、ライターです」
「あぁ、そうですか。もう、私が最後に言おうと思ってたことを、ちゃ~んとまとめて話してくれはったんで、何をしてる人かと思ったんです。そうですか・・またよろしくお願いします」
「いえいえ、こちらこそ。知識だけで、実践はなかなか伴わないんですけど・・」
ひょっとしたら、講師にとっては、迷惑な講習生やったのかも?・・(笑)

さてさて、娘の誕生日・・・まだ帰っておりません。
誰かと、食事してくるらしい・・・誰やねん?
ケーキは買って欲しいと言うてたんで、買ってきました。
ローソク、太いのが2本、細いのが2本・・・そんなに大きくなったのね~ しみじみ・・

あれから、11年!

2006-01-17 23:40:46 | 日々のつれづれ
今日は1月17日、そう、あの阪神・淡路大震災があった日です。前にも書いたけど、直接的な被害のなかった私にも、この日はやっぱり特別な日です。あの日の、あの「揺れ」は忘れられません。すっごい揺れに目が覚めて、布団の中で、「きつう~」と私が言ったら、花瓶が出窓に当たった、小さな「カチン」という音がして、警報ブザーがなりだしました。わが家は、その2ヶ月前に新築したばかりで、一瞬、わが家に警報ブザーが付いてたんかと思い、あわててダンナと二人で起きだしたんやけど、ウチではなかったみたい。ダンナが家のまわりを一周して、「なんもないわ~」と言ってたら、ウラの賃貸マンションの人たちがベランダでキョロキョロ・・・どうもこのマンションのブザーみたいでした。(耐震構造になってるんかしら??)
な~んもなかったんで、また布団の中に潜り込みました。起きるには早い時間ですし。
この日、ダンナは休みでした。6時半頃に起きて、普段と同じように、長女のお弁当を作り、娘らを起こして・・・時計代わりにかけてるテレビは関西ローカルの「おは朝」。地震があったことを報道してるんやけど、映像は大阪で、「被害状況がまだわかりません・・」みたいなことを言ってました。
「大阪でエライ地震があったんや~」と漠然と見ながら、朝の支度をしてました。こういう場合こそ、NHKを見るべきなんやけど、あわただしい朝、そんな大きな出来事やということに私はまだ気付いてなかったんですね。
娘らを送り出して、洗濯を干そうとしたら、テレビの画面に、あの、横倒しになった阪神高速道路が映し出されたんです・・・
「え~っ! えらいこっちゃ!」
あわてて、まだ寝てたダンナを起こしました・・・
神戸が大変なことに・・・
神戸には母方の従兄弟一家がいます。電話は不通になってなかなかつながらなかったようで、母や姉がやっと、従兄弟一家の無事やという連絡をもらったのは翌日やったと思います。

この辺は大手メーカーの工場とかがあり、その社宅や寮もあったので、その後、神戸から一時避難してきた人たちが何人もいました。娘たちの学校も被災した子供たちを受け入れたし、個人だけでなく、行政も、企業も、なんとか力になろうという姿勢でした。

私が、去年、すっかりハマっていたあの朝ドラは、そんな神戸を舞台にしたドラマです。
1月17日放送で、ヒロインが語りました。

1.17希望の灯り

1995年1月17日午前5時46分 阪神淡路大震災
震災が奪ったもの 命 仕事 団欒 街並み 思い出
…たった1秒先が予知できない人間の限界…

震災が残してくれたもの やさしさ 思いやり 絆 仲間
この灯りは 奪われた すべてのいのちと
生き残った わたしたちの思いを むすびつなぐ

このシーン、泣けました。
この後の、ヒロインが震災で亡くなった父を思って泣いた時に、恋人役のあの「彼」が、「・・・オレがそばにいるから」・・・なんてベタなセリフを言って涙を流すんやけど、正直、ツッコミながら(笑)、泣いてました。
あれからも、世界で、日本で、地震は起こっています。被災した人だけでなく、悲しい思いをした人はいっぱいいると思います。遠くで起こったらなかなか実感できないけど、この日を迎えると、改めて、他人事ではないんやと戒めますね。
「何か起こった時は、まず、小学校に集まろう」・・・家族で決めたのはこれだけやけど。

ちなみにあの日、中1の長女は起きたけど、小5の次女はグースカ寝とりました。学校へ行っても、みんなの話についていけず・・・いまだに、未体験?
でも、明日、18日は、その次女の誕生日。
だから娘にとっても、あの震災は忘れられないことなのも確かですね。