ひなげしと海の見える坂道で

翌年に東京オリンピックを控え
高度経済成長期に突入しようかという
１９６３年の横浜

それが「コクリコ坂から」の舞台

ガリ版印刷・路面電車・学園闘争

今や過去の物となってしまったものが
この映画の中にあります

高校生の純愛
出生の秘密に悩む二人

よくあるテーマですが
なぜか新鮮に感じられます

そうたらしめているのは
海と俊のまっすぐな気持ち

また坂道に生えているコクリコ（ひなげし）や
眼下に広がる太平洋
氷川丸や桜木町駅など
今と変わらない横浜の景色もなかなかのもの

「魔女の宅急便」
「となりのトトロ」と並ぶ
ジブリの名作に出会えました
（個人の感想です）

ちなみに劇中に登場する
「カルチェラタン」とは
「ラテン語を話せる（教養のある）人たちの地区」
という意味を持つフランスの地名
海のあだ名「メル」は
海という意味のフランス語「ラ・メール」から
来ているそうです