CuniCoの徒然・・・岩下邦子の独り言

日々の暮らしの中で、立ち止まったり、すれ違ったり。私の中のアレコレを思いつくまま、気の向くまま。

もう一度『逢い引き』のこと・・・

2013-04-14 05:13:13 | 表現にからむ様々なこと
4月10日『逢い引き』について少しだけ書いた。
その時、木村先生と歌詞について、いろいろ話したのだけれど・・・

最後の歌詞・・・
これをどう捉えるかで、歌は全く違うものになる。

そう、『ジジラモローゾ』もハッピーエンドで歌う人が多いようだが、私は逆。
ジジは、帰ってこない。

『逢い引き』の歌詞・・・最後に「もう、生きて行けない」とある。
これを、「甘え」として表現するか、「絶望」と捉えるか・・・

道ならぬ恋を歌った歌なのだが、私はどうしても「絶望」になる。
やっぱり、根が暗いのか、幸せな恋をしていないのか・・・
はたまた、ひねくれているのか(笑)

もちろん、「絶望」と捉えて歌っている方も、いるのだと思うが・・・
「あなたのいない世界は、考えられない。もう、生きて行けない」ほど愛している。
と歌っている方が多い気がする。

先生に聞いたら「甘えかなぁ・・・わからないけど・・・」と言っていた。
そう、「甘え」として表現している人、多いもんね・・・
でも・・・私は「絶望」で唄います。みたいな感じ(笑)

『暗い日曜日』という歌がある。
放送禁止になった歌・・・なのだけれど、私にとって『逢い引き』はこの歌に近い。
『逢い引き』のメロディーラインは明るいけれど・・・
私は、歌えば歌うほど、そう感じてしまう。

まぁ、聴いてる人にどう聴こえるかは、わからないけれど。


月シャンで私の歌を聴いたお客さまが、休憩時間に声をかけてきた。
「先生にああいう風に歌うように教えていただくんですか?」
「いいえ、自分で考えるんですよ。」
「全部?」
「そうです、全部。自分で考えると、面白いですよ。」
とお話した。

私を指導してくださっているのは、ピアニストだから、基本、唄わない。
この間レッスンの時に珍しく一緒に唄っていた・・・なんか、嬉しかったな(^.^)
先生が、一緒に歌いたい気分になってくれたのが、嬉しかった。

「こういうふうに歌ったほうがいい。」「この歌は、こういう心情ですよね。」
などとは言わない。
音程を外すことより、日本語のイントネーションが変なときに指摘される。
「邦子さんの心のままに。素直に。力まずに。うまく歌おうとしなくていい。」
ということを、毎度、言われる。
だから、ちゃんと考えていかないと、レッスンにならない。
「私は、この歌を、こう唄います!」と決めていかないと、レッスンの時間が無駄になる。

火曜日のレッスンで、「絶望」している女の『逢い引き』を木村先生に初披露(^.^)

レッスンでは、自宅で練習した通りには、なかなか歌えないから、
もう少し歌い込んで、心の位置をしっかりつかんでおかなくっちゃ。

いつ、お客様の前に出せるかは・・・まだ、わからないけれど。


昨日の庭いじりは、雑草取りと、枝の刈り込みで終わってしまったけれど、
ベランダから見下ろす庭は、少しスッキリした。さぁ、洗濯物も干したし、早番出勤。
仕事の時間以外は、歌のこと、試行錯誤するとしましょう(^.^)