CuniCoの徒然・・・岩下邦子の独り言

日々の暮らしの中で、立ち止まったり、すれ違ったり。私の中のアレコレを思いつくまま、気の向くまま。

シャンソンを唄うということ

2013-04-12 08:30:18 | 表現にからむ様々なこと
今日も、コートが必要な感じ。
朝目覚めた時の出窓の結露がそれを教えてくれる。
湯船に身体を沈めてのんびりしていると、口笛が聞こえてきた。
お散歩中の方だろうか、なにかのメロディーを奏でている。

『口笛』なんとも懐かしい音色だった。

昨日は、いつもの舞台照明のYさん宅を訪ねる。
90才を過ぎた義父(舞台音響Aさんのお父さん)と過ごす彼女を訪ねて
いろんな人が、たまに、集う。

舞台(演劇)と共に生きてきた方たちに包まれて、幸せな時間が流れる。

北林谷栄さんのこと
越路吹雪さんのこと
宇野重吉さんのこと

80才を越えた照明家が語る思い出は、
その方たちの凄さとともに、語るその方自身の大きさがわかる。
30年前に一度だけ、その姿を遠くから眺めていた私。
昨日初めて、優しい笑顔に包まれながら、お話をした。
現場で会っていたら・・・怖いんだろうなぁ・・・なんて思いながら。

昨日は、十年数年ぶりの方にもお会いすることができた。
「なんで、邦子がシャンソンなんだ?」
と聞かれて、始めたきっかけや、その後の想いなどを話した。

みんな、笑顔で聞いてくれる。

シャンソン知ってる曲なんてないから、YouTubeで片っ端から聴いて
自分で歌いたい曲を探す・・・これが結構大変・・・
と話すと、大笑いされながら、
「いいなぁ・・・邦子だなぁ・・・」と言われる。
なにしろ、越路吹雪さんの舞台の照明をプランされた方がいるわけですから、
シャンソン知らないで、シャンソン歌ってるなんて、『どの面下げて』ですよね(^^ゞ

「でもね・・・音の通りになんて歌えないんだ・・・
 私の心のままに歌うと音が外れるんだ・・・
 でも・・・嘘はつけないから。」と生意気を言うと
「それでいい・・・」
「あたしら、嘘見抜くからね・・・ごまかせないよ・・・
 嘘があったら、ナイフが飛ぶぞぉ~~~」
 としっかり釘を刺されました(^^ゞ

とっても素敵な時間だった。

歌うこと、それは、
自分とは?人間とは?愛とは?命とは?
問い続けながら、考えながら、観察しながら、表現すること。
評価を求めず、あるがままに・・・観客に届けること。

そのためには・・・かなりの努力が必要です、ね。

あ~~~いい時間でした。

さぁ・・・
昨日の明日である今日が来た。
明日が来るまでにできることを。
明日を迎えるために、今日を生きるとしましょう。

月シャンまで、あと10日(^.^)