陽だまりの中のなか

前田勉・秋田や詩のことなど思いつくまま、感じたまま・・・。

紫陽花

2020-06-28 | 季節

 昔から紫陽花のこの色が好きで、いろいろな思い出と重なる。紫陽花は色の変化がいいという人もいるが、
私の中ではこの色が一番。この色だけでいい。若い頃、鎌倉の紫陽花寺で有名な明月院を訪れたことがあった。
雨の降る日で一層この色が映えて感動したことを覚えている。人だらけであったが・・・。

 上の画像は隣家からの”借景”。窓から毎日拝借している。
 下の2枚は、ここ数年前から有名になった男鹿市北浦の雲昌寺の見事な紫陽花。今年はコロナウイルスを
考慮し、県内者に限り公開としているようだ。(2017年に訪れた時の画像)

 一番下の画像は北秋田市合川の翠雲公園。ここは公園自体が紫陽花のみ。多品種の紫陽花を見ることが出来
る。(2012年7月に訪れた時の古い画像)

 まだ行ったことはないが、身近なところでは秋田市添川の乗福寺も有名だ。

  

  

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福司満全詩集刊行される

2020-06-05 | 詩関係・その他

 

 

 2018年12月、83歳で他界された福司満さんの全詩集が発行日(6月27日)
を前に届いた。

 福司さんは秋田県藤里町生まれの詩人、郷土史家。生前の著書に詩集『流れの中で』
『道こ』『泣ぐなぁ夕陽コぁ』『友ぁ何処サ行った』、郷土史書『藤里の歴史散歩』。
この全詩集に収められたのは各詩集、郷土史書、単行本未収録の詩、エッセイ・評論、
俳句、川柳のほか病床ノート。本人朗読のCDが付属されている。

 詩行に方言をルビで付す形で書かれる作品は、絶妙なニュアンスで文字と方言とを
結びつけている。朗読を聞くとそれにイントネーションが加わり、より”生”(せい)が
伝わってくる。

 全詩集は刊行記念特価で販売される。

 
・発行日:2020年6月27日 
・編 者:亀谷健樹、寺田和子、佐々木比佐雄 
・発行所:株式会社 コールサック社  
・体 裁:A5版350頁 ・定価:3,000円+税                                                                                                                             

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鈴木いく子詩集「朝の自転車」

2020-06-04 | 詩関係・その他

      

 秋田市の鈴木いく子さんの詩集「朝の自転車」が刊行された。
 鈴木さんは製本作家でもあり、自ら製本したり外注したりしながら複数刊行されてきた。
 今回の詩集は、昨年末に同様刊行した「バイパスのない一本道」に続くもので、これまで
書いたり先に詩集に組み入れた作品を<夕暮れ><静かな夜に><朝の時間><新しい年に>
の4つにテーマ化し、18篇を収めている。そこにはテーマごとに感じた素直な世界がみて
とれる。情景や出来事から感受し言葉に表した作者の姿は、前向きでありながらどこか寂しさ
も感じられる一面がある。また、タイトルとなった「朝の自転車」は作者の心の姿でもあり、
よく伝わってくる。私事だが、かつて”会社人”であった頃の、出社前に感じていた”私”や私の
くぐもった”心”の声のようなものがふと思い出された。

 この詩集を手に取って読んだ人は、自身と共感できる詩がこの中にあると気付くことが出来
るかも知れない。


   「夕暮れ」  
暮れ始めると/早いから/まばたきの間に/落としていくから/しっかりつかまっていこう/
お母さんのエプロンを//街路樹の繁った葉のすき間を/鳥たちが帰っていくから/おうちに
いくんだろうね//今日の日も泣いて笑って/心のひだを揺さぶっておさまって/あたりは茜
色から夕闇に変わろうとしているから/今日の最後の色をしっかりと目に入れておこう//も
うすぐ/お味噌汁の匂いだよ/カレーの匂いがしてくるよ/何もなかったように/日が暮れる
よ/今日も終わるよ/明日がくるよ//

   「静かな曲」
夜に聴く/静かな曲は/気持ちを落ち着かせる/体の中心の重心が/だんだん下に降りてくる
/下がって下がって/下に辿り着いたら/横になって眠りにつく/静かな曲のように/水が流
れる//


   「朝の自転車」
朝の自転車はペダルが重い/前日までの快適な軽さは/すっかり忘れてしまう/今日も一から
やり直し//長年使って錆びた車体は/見た目も年季が入っている/時々悲鳴をあげる部品の
/今にも倒れそうな自転車//一日の始まりはハンドルに/手をかけるまでが第一歩/気が重
い時は/辿り着くまで時間がかかる//エンジンはついていない/自力で動かさなければ/一
ミリも動かない/体力に加え/気力も大いに必要だ/特に坂道のぼり坂は//うんとこしょ/
どっこいしょ//あちこちギシギシ/痛みも響くが/少しずつ動きだす/少しずつ回転も上が
っていく/次第にペダルも軽くなって/今日がリズムに乗っていく//



 著 者  鈴木いく子
 発行日  2020年5月20日
 発 行  アトリエほっとはあと  
 体 裁  B6判
 頒 価  500円

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秋田県「あきたの文芸」公募開始

2020-06-02 | 詩関係・その他

       

  あきた県民文化芸術祭2020「あきたの文芸」第53集の作品募集要綱が発表され、
周知要請ががありました。応募してみてはいかがですか?

 1、募集期間  6月1日(月)~8月31日(月)(当日必着)                                       
 2、応募資格  秋田県内に居住または勤務(通学)の方/秋田県出身の方(過去に
1年以上居住したことがあ
る方を含む)/秋田県内の文芸団体に所属する方
            いずれも満16歳以上の方(今年度中に16歳になる方を含む)
 3、募集作品     小説・評論、詩、短歌、俳句、川柳、エッセイ (投稿料 千円)
 4、その他      様式、申込用紙等詳細は、下記の秋田県観光文化スポーツ部文化振
         興課の関連ホームページで
 確認を。             

美の国あきたネット 文化振興課  http://www.pref.akita.lg.jp/pages/genre/12984

あきた文化情報発信サイト「ブンカDEゲンキ」 http://common3.pref.akita.lg.jp/bunka/                                                                                                                  

 

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