陽だまりの中のなか

前田勉・秋田や詩のことなど思いつくまま、感じたまま・・・。

秋田県現代詩人賞表彰式

2016-04-24 | 詩関係・その他

     

 平成28年度秋田県現代詩人協会の総会が本日秋田市内で開催され、決算ならびに行事計画案、予算案が承認された。

 引き続き平成28年度秋田県現代詩人賞の表彰式が行われた。選考委員会を代表者し山形一至氏が、「3月に選考委員会が行われた。一人一人の作品を丁寧に読んだ。作者それぞれの生き方、表現の仕方に接することができた」としたうえで、個々の作品にそれぞれ講評を述べられた 。受賞者は次の通り。

詩集賞・・・亀谷健樹 詩集「杉露庭」
作品賞・・・十田撓子 詩作品「殯(もがり)」
奨励賞・・・矢代レイ  詩作品「八月 Ⅱ」

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『日本海詩人』第3次 46号

2016-04-13 | 詩関係・その他

           

 『日本海詩人』第3次46号が届いた。
あゆかわのぼる氏、山形一至氏、小玉勝幸氏など錚々たる名が連なる歴史ある詩誌だが、
斎藤勇一氏の名が見当たらない。そう思いながら「航海通信」へ読み進むと、
創刊に係った斎藤勇一氏が脱会したという事が書かれてあった。

 保坂英世氏の「菜時来」の表現形態に興味を持った。25字×9行で1篇をなしているが、
それぞれ1行ごとに25文字がワンセンテンスを成し、切りよく収まっている。
詩とも散文ともとれる世界がそこにあってなかなか面白い。(全国的には2行詩というのがあるが・・・)

     晩酌
   ニュースは暗澹とした事件だけ 明るい話題はないのか
   週に三日、気分を変えるために飲む一日一合足らずの酒
   米は磨かれ芳醇な香り 一筋のせせらぎとなって流れた
   もう若くない 付き合い酒は必要ない ほろ酔いで十分
   この日に縁取りをして明日を迎えるための 晩酌は儀式
   平々凡々変わらぬがよい 淡々と過ぎていくありがたさ
   酒は『明鏡止水』『美丈夫』『雪の茅舎』『正雪』『翠露』
   さかなは 鰹のたたき ゴリ煮付け 冷奴 ミモレット
   ぐい吞みは 織部 焼締め 備前の火襷き 赤絵 切子 
 

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