陽だまりの中のなか

前田勉・秋田や詩のことなど思いつくまま、感じたまま・・・。

矢代レイ個人詩誌『ピッタインダウン』第7号

2016-11-30 | 詩関係・その他

       

 矢代レイさんの個人詩誌『ピッタインダウン』第7号が届いた。
 あとがきで≪今号は「徒然のエチュード」特集とした≫とある通り、瞬間しゅんかんのイメージを書きとめたものが何と71フレーズ。これは日課のように自らの発露を記し残してきたものであろう。気取らず?自身の多様な思いを数行で表出している。(以下数点アトランダムに紹介)

 ・推敲上手は/捨て上手/勇気をもって/捨てましょう!
 ・食欲にスランプなし/詩作にスランプあり/じゃぁ 詩を食べたら?
 ・庭先から見える/新幹線に向かって/坊やが敬礼/しなやかにそり返る/紅葉の手/秋の陽に舞って
  いる
 ・その文章/ひねりが足りないネ/だって/ウエストがなくなったんだもの・・・・

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秋田市芸術祭「古典芸能のつどい」

2016-11-23 | その他

      

 秋田市文化団体連盟主催の「第59回秋田市芸術祭 古典芸能のつどい」が秋田市文化会館で開催され、筝曲、篠笛、清元、長唄、常磐津、尺八、地唄などの団体による発表が行われた。今月初め、うれしいことに、篠笛奏者で『連々篠歌会』会主の小泉篠歌さんから招待券が届いていた。
 実は、こうした古典芸能の公演会に出かけるのは初めてで、自分がどう反応するのか未知であった。が、いざ公演が始まると演奏と踊りの世界に入り込んでいた。出掛ける前に思っていた単調さ?とは異なり、それぞれの演目は奥行きがあり”動”の世界であった。不思議なくらい引き込まれてしまった。長唄も常磐津も清元も小説の世界では名前くらい知ってはいるものの(テレビ放送を除い)その実演を観たことはなかっただけに、思うこと多々。
 篠笛の演奏は勿論初めて。祭りで聞く笛の音とはちょっと異なった音のようでもあった。口元から出た息が”唄口”の切り口にぶつかってかすれるような柔らかくもある音を奏でていた。

 もっとこうした機会を持たなければ・・・。

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思潮社現代詩文庫『米屋猛詩集』

2016-11-09 | 詩関係・その他

        

 思潮社現代詩文庫「米屋猛詩集」が刊行され、届いた。
 米屋さんは1979年の第一詩集「家系」で第13回小熊秀雄賞受賞。第六詩集「人に生まれて」で第12回秋田県現代詩人賞を受賞している。このたびの現代詩文庫は六冊の詩集の一部または全編を収録。
 秋田の地名や祈り、愛、やわらかな感じのする<ぼく>から見る多彩な繋がり・風景が描かれている。全般に、静かでナイーブな詩人の姿が見え、豊饒な時間を感じることが出来た。
 詩人吉田文憲さんが「聖地巡礼としての、秋田」と題し、米屋論を書き下ろしているのも読みごたえがある。

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