風は冷たいが、青空の午後、
近くの雄物川河口へ数年ぶりに散歩に出かけた。
陽気に誘われてか、河口では釣人も多い。
雄物川、流路延長約133kmの河口である。
何年か前も同じようなことを思ったような気もする。
淡水と海水が揉み合いながら融合している箇所。
ふっと
かつて同じ詩誌の同人であった細部俊作氏の詩を想った。
「橋のうえで」という作品の中で
人生を詩を自分を旭川の流れに寄せ
「詩は
河口のように
広い河口をもつものであればい」
と表現した。
当時まだ27歳だった彼の冷静な見方に感服したものである。
流れて川は、水は、河口へと到達して終えるだけなのか。
河口の先を見ると、水平線を蜃気楼に揺れる旅客船が航行し、
その先には男鹿半島と寒風山が浮いていた。
風の冷たさが思いのほか心地よかった。
※細部俊作(ほそべ しゅんさく)秋田市生・住
近くの雄物川河口へ数年ぶりに散歩に出かけた。
陽気に誘われてか、河口では釣人も多い。
雄物川、流路延長約133kmの河口である。
何年か前も同じようなことを思ったような気もする。
淡水と海水が揉み合いながら融合している箇所。
ふっと
かつて同じ詩誌の同人であった細部俊作氏の詩を想った。
「橋のうえで」という作品の中で
人生を詩を自分を旭川の流れに寄せ
「詩は
河口のように
広い河口をもつものであればい」
と表現した。
当時まだ27歳だった彼の冷静な見方に感服したものである。
流れて川は、水は、河口へと到達して終えるだけなのか。
河口の先を見ると、水平線を蜃気楼に揺れる旅客船が航行し、
その先には男鹿半島と寒風山が浮いていた。
風の冷たさが思いのほか心地よかった。
※細部俊作(ほそべ しゅんさく)秋田市生・住