陽だまりの中のなか

前田勉・秋田や詩のことなど思いつくまま、感じたまま・・・。

西脇順三郎 記念室

2014-07-24 | 詩関係・その他

    先日、所用あって新潟方面へ出向いた折、小千谷市の市立図書館内にある「西脇順三郎記念室」を訪れてみた。こじんまりとした歴史ある街並みの片隅に、市立図書館はあった。館内に入ると、3階に記念室があることと、展示物保護のため消灯しているので閲覧希望者は申し出てほしい旨の表示があった。

   記念室は西脇の絵画展示室と文庫室に分かれていた。残念ながら文庫室ではどうやら西脇に関する団体かもしくは文芸関係の役員会らしき会議が開催されていた。会議中であってもどうぞ閲覧してくださいとは言われたが、雰囲気がそうではなかったので早々と退出した。本音では残念であったが、これは致し方ないこと。と、仕方なく自身を納得させた。

  それでも、自筆原稿や見慣れた西脇老年期の顔写真などをデジカメで収めてきたのが”収穫”か。文庫室の書棚に、私が持っている本と同じものを見つけてニンマリ。ただそれだけなのに・・。「旅人かへらず」「アンバルワリア」の初版本を見つけて、ちょっと思い返し、自身の青春時代に帰ってしまった気がする。高校生の頃に出会った詩集が目の前にあること、それだけで何かミーハー?のように心ときめいた。

  またいつかは訪れてみたい。またいつかは読み返してみたい。西脇順三郎の詩。十代に出会い驚き惚れた詩人の一人である。

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「青い花」第四次78号

2014-07-23 | 詩関係・その他

つくば市の高山利三郎さんから、詩・小説・エッセー「青い花」が届いた。この号の書評で、高山さんが拙作の詩集「橋上譚」について評されている。ありがたいことである。(内容は、追って私のHPでご紹介したい)

編集後記を読んで驚いた。勉強不足というのはこういう時に知らされる。                        
『第四次「青い花」は、今号で七八号となる。通巻で言うならば、一九三四年に、太宰治、山岸外史、壇一雄、中原中也、今官一、伊馬春部、木山捷平、(他)が第一号を刊行して以来、一一五冊となる。その間八〇年という歳月を重ねてきた。」と、編集・発行人である丸地守さんが記す。驚いたのは80年という歴史もそうであるが、太宰治の名があったこと。手元の資料を探して確認してみなければ、と思った・・・・いずれ。そして、中原中也・壇一雄・伊馬春部の名にも驚かされた。
いい機会を与えていただいた。感謝。

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詩集「乳茸狩り」 富沢 智

2014-07-23 | 詩関係・その他

群馬県榛東村にある「現代詩資料館 榛名まほろば」を運営されている富沢さんの詩集。2006年から2012年までの間に発表された77編の詩を収めている。

 るっと るっと/それから何が始まったのか/もうすっかり忘れてしまったが/るるっとるっと/そのくすぐったい予感だけが/ぼくを青春のただなかに立たせた                                                                                        

 「青春」という作品の第一連。この軽やかさというか感性がうらやましい。他の詩でも結構、言葉遊び的な面があって軽い言葉なのに、ずしりと読み手に重さが残る。表現の仕方に学ぶ所多い感じがした。時間をかけて読みこみたい。                         

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書肆えん 地元紙1面に広告打つ!!

2014-07-15 | 詩関係・その他

    拙作詩集「橋上譚」の出版元である「書肆えん」が、秋田を代表する地方紙「秋田魁新報」の1面へ、詩集だけの刊行物CMを打った。詩集だけがこのように広告されるのは珍しい。秋田の文化を担う社主の努力に敬意を表したい。

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