陽だまりの中のなか

前田勉・秋田や詩のことなど思いつくまま、感じたまま・・・。

ヤブカンゾウ

2013-07-20 | 季節

今年も家の前にカンゾウの花が咲き始めた。一昨年もこのブログで取り上げたが、正式名称がわからないままであった。ネットで検索した画像から判断するに、”八重”咲きであることから、我家のこの花は「ヤブカンゾウ」と決定!?。参考にさせてもらった「野の花散歩」には次のような記述があった。

「カンゾウ(萱草)の意味はこの美しい花を見ていると物も忘れると言う故事からの漢名で、忘れ草とも言う。
 万葉集に次の歌がある。 「忘れ草 我が下紐に 付けたれど しこのしこ草 言にしありけり」(あなたを忘れようと思って、下紐に忘れ草を付けたけれど、言葉通りの効果は無く、思いは募るばかりです)。
中国原産の史前帰化植物で日本中に広がり、今でも山菜として食べられている。 春の若芽や葉は和え物、お浸し、煮物になり、花は料理に添えられる。 平安時代に編集された 「和名抄」 に若葉を食べると美味しくて憂いを忘れると記されている。 根は乾燥して利尿剤の漢方薬になる。
古今集に 「忘れ草 種とらましを 逢うことの いとかたきものと知りせば」 とあるが、3倍体の為種子ができず、根茎で増えるユリ科の花である。」

  忘れ草 我が下紐に 付けたれど しこのしこ草 言にしありけり

なんとも切ない歌である。

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