陽だまりの中のなか

前田勉・秋田や詩のことなど思いつくまま、感じたまま・・・。

船木俱子詩集『真夏の牡丹雪』

2022-02-03 | 詩関係・その他

        

  船木俱子さんの新詩集『真夏の牡丹雪』が出版された。
  真っ白な装幀の帯には

   ことばの画集 
    ー 余白は額縁 ー

  とある。B5版のこの詩集を開くと、中央寄りにゆったりと作品がおさめられている。
 
上下左右の贅沢な空間を”額縁”とする感性にまずは頷く。この白い空間の中でことばは拡がり、
 イメージを
纏った詩句が余韻を持ちながら読み手に伝わってくる。
  収められた25編のほとんどが短い作品だが、それゆえにイメージを追っては膨らませていく
楽しみがある。

 

     吹雪のような風が

   きこえていたのはいつからだろう
   ひとつが終り
   わたしをすぎて
   吹かれるものだということを

   なじんでしまったのはいつからだろう
   終わりがすぎて吹かれるままに
   わたしのうえを往くものに


 船木俱子詩集『真夏の牡丹雪』

 発行日  2022年2月1日
 発行者  俱子オフィス(279-0011 浦安市美浜2-1-502 ℡047-381-4145 Fax047-381-4022)
 体 裁  B5 判上製本 
 定 価  2,200円(本体2,000円+税) ※注文は㈱JRCへ(Fax03-3294-2177)

 (著者略歴)
 秋田県現男鹿市生まれ
 日本ペンクラブ、日本詩人クラブ、秋田県現代詩人協会、各会員
 詩集『あなたとおなじ風に吹かれた』(秋田県現代詩人賞)、『男鹿半島』、絵本『月夜には』、
 他著書あり。

 ※ホームページ「船木俱子の詩」http://www.tomokofunaki.com/


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