今年初めての磐梯山です。標高1816mの山頂では南からの強風が吹き付け、若干の肌寒さを感じます。比較的湿度が低いためこの時期としては周囲の眺望はまずまず。足元にはバンダイクワガタの花が咲き、見ごろを迎えていました。
山頂の祠と青空
ハクサンチドリと吾妻連山
岩場に咲くバンダイクワガタ
櫛ヶ峰方面へ下ったガレ場の群生地ほどではありませんが、山頂付近にも数多く咲いています。
紫色の可憐な花です
前の記事で一通り掲載しましたが、山頂からの眺望を紹介しておきます。西北西からぐるっと1周します。猫魔ヶ岳、雄国山の先には残雪の飯豊連山。
左側のピークが西大日岳(2092m)と大日岳(2128m)、右側が飯豊山(2105m)となります。
北側の桧原湖の先には朝日連峰と月山を遠望。
朝日連峰までの距離は75km程度。右側のピークが大朝日岳(1871m)、左側が西朝日岳(1814m)
朝日連峰の右奥には月山がまだ見えていました。右から月山(1984m)、姥ヶ岳(1688m)、湯殿山(1500m)。月山までは105km離れています。気象条件に恵まれると、月山の先に鳥海山を遠望できるという話を以前山頂で聞いたことがあります。まだ自分の目で確かめたことはありません。鳥海山となると165km離れるため、真冬の移動性高気圧に覆われた時など、年に数回しか遠望のチャンスが無さそうです。
同じ2000m近い吾妻連山は目と鼻の先。20kmしか離れていません。櫛ヶ峰の先には小野川湖と秋元湖。その先には西大嶺、西吾妻山(2035m)から中吾妻山(1931m)、一切経山(1949m)、東吾妻山(1975m)にいたる吾妻連山を一望します。一番右端は高山。
東には安達太良の山々。箕輪山(1728m)、鉄山(1709m)、安達太良山(1700m)、和尚山(1602m)と連なります。
安達太良山付近には珍しく積雲が湧いていません。爆裂火口と安達太良山山頂をズーム。こちらにも登ってみたいです。過去に何度か一日に磐梯山と安達太良山の2山を登った経験が何度かありますが、さすがにシンドイです。足が完全復活したらチャレンジしてみたいですね。
南側に目を移すと猪苗代湖の先に那須連山がくっきり。
那須から日光方面をズームします
那須連山をさらにズーム。左から赤面山(1701m)、中央に朝日岳(1896m)、1900m峰、三本槍岳(1916m)が連なり、右手前には旭岳(1835m)。茶臼岳は1900m峰の背後となるので見えないかもしれません。磐梯山から那須連山まで50km、意外と近いのです。
那須連山の右には、大倉山、三倉山から男鹿山塊が連なり、その右には日光連山をうっすらと遠望。男体山(2486m)、太郎山(2368m)、日光白根山(2578m)が見えているものと思います。
眼下には会津盆地。その先の山々は霞んでいます。
燧ケ岳、会津駒ケ岳方面。会津駒ケ岳はうっすら認識できますが、写真をブログにアップすると解像度が低下して不鮮明になってしまいます。
会津盆地の西側はうっすらと浅草岳(1585m)と守門岳(1537m)
再び会津盆地を見下ろすと、白い象が見えています。
コンデジで引き寄せます。まだ訪れたことはありませんが、会津慈母大観音像です。一度見学してみたいです。
ぐるっと眺望を楽しんでから、再び山頂に咲く花を楽しみます。岩場に咲くバンダイクワガタ。
グンナイフウロ
南からの強風が吹き付ける山頂に20分ほど滞在してから下山します。櫛が峰方面へ向かってバンダイクワガタの群生地を訪れたいところですが、前回攣ってしまった太ももが気になるため断念します。とにかく、下りは要注意です。
山頂付近に咲くイワカガミ
わずかに咲き残っていたミツバオウレン
ヤマハタザオもほとんど終わっていました
咲き始めたウラジロヨウラク
弘法清水小屋まで下ってきました。ここで自家焙煎珈琲を飲みながら休憩とします。室温は15度、清々しさを感じます。
15分ほど休憩してから八方台へ下ります。このあたりではマイヅルソウが元気に咲いています。
ツマトリソウ
爆裂火口を右手に見ながら下ります。
12時40分に八方台へ戻ってきました。途中長い休憩を2回挟んだものの、櫛が峰方面への寄り道無しで往復4時間。足腰や体力の衰えを感じます。それでもYAMAP上では、130~150%で平均より早いペースと表示されましたが・・・
いつもなら、この時期の磐梯山登山後は南会津へヒメサユリを見に行くのですが、ちょっと距離がありすぎるのと(体力&気力の衰え?)、天気が下り坂ということもあって断念。代わりに、田村市のあぶくま洞を訪れる計画をたてました。その前に五色沼の自然探勝路に寄り道します。
お花畑でベニバナイチヤクソウを見ることができなかったので、例年この時期満開となるここならと期待していたのですが。。。全て終わっていました。
この時期に一度も見たことが無かったサイハイランが咲き乱れていたので紹介しておきます。
続いて猪苗代磐梯高原ICから磐越道自動車道を利用して田村市のあぶくま洞へ向かいます(続く)