ウリパパの日記

自由気ままに・・・

霧と暴風後晴れの西吾妻山登山 2023.8.10

2023-08-11 20:55:30 | 山登り

昨日は、1日早く夏休みを取得して西吾妻山に登ってきました。吾妻連邦には一切経山と吾妻小富士しか登ったことが無く、日本百名山の西吾妻山は初めてとなります。昨日は湿った東風が吹きつけ積雲におおわれ天気は悪そうですが、太平洋高気圧が一時的に強まり雲は解消傾向と予想。雷雲の発生も無いと判断して予定通り福島県へ向かいました。8時40分過ぎにグランデコスキー場の駐車場に到着。ロープウエイを利用して9時過ぎに登山開始。西大巓へ向けての登山道はグチャグチャです。沢登りのような感じで、平坦な場所は水溜まり状態。足場を気にしながらの登山でした。尾根に出ると霧と暴風が吹き荒れる状態が昼前まで続きました。西吾妻山に着いた昼過ぎから上空に青空も見え始めて、急速に天気が回復。帰りの西大巓からは安達太良山や磐梯山、朝日連峰や遠く月山を遠望できました。西吾妻山付近の湿原や西大巓への登山道では高山植物が咲き乱れ、天気も回復して気持ち良いハイキングでした。

 

ロープウエイ乗り場の案内です。山頂の天気は晴れとなっていますが、標高1600mm以上は霧に包まれています。

 

ロープウエイを下りて登山開始。登山客はほとんどいない様子で、熊鈴を鳴らして歩きます。

 

しばらくは草原歩きが続きます。ヤマハハコの群生。

 

ヨツバヒヨドリの群生地が続きます。アサギマダラの姿も見かけました。帰りは天気も回復すると予想し、先を急ぎます。

 

笹の花

 

20分ほどで気持ちの良い草原歩きを終わり、標高1600m付近から樹林帯の中の本格的な登山道となります。水が流れて滑りやすいため、足元に気をつけながらゆっくりと登ります。奥白根山でもよく見かけるカニコウモリの花。

 

標高1800m付近から姿を見せたミヤマアキノキリンソウ。ここから山頂まで、登山道を黄色く彩っていました。

 

少し空が開けてきました。まだまだ霧の中の上りが続きます。

 

稜線に出ました。山頂が近いかな? 霧に加えて猛烈な風が吹きつけます。

 

ナンブタカネアザミが咲き始めています

 

イワイチョウ。ミツガシワ科の花です。

 

ツルリンドウかな? 季節的にまだ早い印象ですが。

 

ウメバチソウが開花

 

ミヤマコゴメグサ。初めて見る可憐な高山植物です。

 

暴風吹き荒れる中、標高1982mの西大巓に到着。霧のため視界はゼロ。帰りに期待しましょう。

 

暴風の中、西大巓の東斜面を下ります。クロヅルの群生とツリガネニンジン

 

再びウメバチソウ

 

霧と暴風の中、西吾妻山へ向けて登ります。

 

あちらこちらに咲く青い可憐な花はミヤマリンドウ

 

木道の分岐点。右側の西吾妻山方面へ向かいます。

 

咲き始めた白い大きな花はモミジカラマツ? 雰囲気が違うかな?

 

11時20分に標高2035mの西吾妻山山頂に到着。登山開始してから2時間20分で日本百名山の山頂に立つことができました。想定より早いペースです。山頂付近は高い木に覆われ視界はありません。えっ、ここが山頂という印象です。

少々拍子抜けしたので、少し先の天狗岩まで足を延ばし、湿原を歩いて戻ることにします。

 

緩やかな下りが続きます。サンカヨウの実。

 

湿原の木道を歩きます。

 

天狗岩に到着。山頂付近では風が収まっていましたが、標高2005mのこの付近は風の通り道で再び暴風に見舞われます。

 

山頂の祠は吾妻神社。上空は雲の動きが非常に早く、青空が見え隠れします。天気は回復傾向のようです。この付近は暴風で飛ばされそうなので、天狗岩の裏側で昼食休憩とします。

 

昼食を食べていると、流れ去る雲の間から山形県の平野部が見え隠れします。米沢あたりでしょうか。下界の山形県平野部はフェーン現象のため快晴。猛暑となっている様子です。

 

天狗岩から湿原を歩いて戻ります。左側の小高い丘が西吾妻山です。

 

湿原ではミヤマリンドウが満開

 

キソチドリ

 

正面はこれから向かう西大巓。霧と暴風に見舞われた往路とは雰囲気が全く異なり、風は強いものの爽快な湿原歩きが続きます。

 

西大巓へ続く登山道を見上げます

 

霧が晴れて、南側には磐梯山と猪苗代湖が姿を見せました。

 

足元に見慣れない花が咲いています。キンコウカかな?

 

再び東側を振り返ります。東吾妻山の右に安達太良山が姿を見せました。

 

安達太良山をズーム。左から箕輪山、鉄山、安達太良山、和尚山と連なります。

 

山頂が近づいてきました。斜面に咲くエゾシオガマ。

 

クロヅルの群生とツリガネニンジン

 

往路にも紹介したミヤマコゴメグサ。落ち着いて観察できました。

 

北東方向の霧が晴れて蔵王連山が見えています。

 

南側には磐梯山

 

足元の高山植物と周囲の眺望と楽しむうちに再び西大巓に到着

 

南側正面に磐梯山と猫魔ヶ岳。その手前には小野川湖(左)と桧原湖(右)を見下ろします。桧原湖の先の猫魔ヶ岳と雄国山の間には雄国沼が見えています。往路には味わえなかった絶景です。

 

櫛ヶ峰と磐梯山をズーム。磐梯山頂にはちょこっと雲がかかり、なかなか全容を見ることができません。

 

南東には箕輪山、鉄山、安達太良山と和尚山

 

山頂の西側から北側にかけて、樹木の間から東北の山を遠望できます。西側の飯豊山は積雲の中。

 

北側には朝日連峰から月山を遠望します。

 

朝日連峰をズーム。左から袖朝日岳、西朝日岳、大朝日岳、小朝日岳と連なります。

 

コンデジで袖朝日岳、西朝日岳、大朝日岳をさらに超ズーム。

 

朝日連峰の右には月山をうっすらと遠望します。左から湯殿山、姥ヶ岳、そして最高峰の月山。

 

北東の方角には蔵王連山を遠望

西大巓山頂から360度の遠望を満喫したので、麓へ向けて下ります。

 

しばらくは見晴らしの良い尾根を下ります。西吾妻山へ続く稜線を振り返ります。

樹林帯に入ってから標高差200mの間は、泥濘や滑りやすい沢下りが続き、気を抜けません。

 

樹林帯を抜けスキー場?の草原に出ると、視界が開けます。ヨツバヒヨドリの群生と磐梯山。

 

オヤマリンドウの蕾が膨らんでいました

 

ヨツバヒヨドリと安達太良山

 

ヨツバヒヨドリと磐梯山。朝登るときにはアサギマダラの姿を見かけましたが、下りでは全く姿を見かけません。アサギマダラは暑さが苦手なので休憩中なのでしょう。

 

14時過ぎにロープウエイ乗り場に到着。アサギマダラのモニュメント。

 

こちらのモニュメントの背後には磐梯山。

ロープウエイ山頂駅付近はアサギマダラの飛来地になっていて、アサギマダラの観察会が開催されています。こう暑いと、なかなか姿を見るのが難しいのではないでしょうか。

 

最後に、グランデコスキー場とトレッキングマップの案内を掲載しておきます。

初めて訪れた西吾妻山。前半は霧と暴風に見舞われましたが、後半は天気に恵まれました。メインの登山ルートは山形県の天元台からロープウエイとリフトで標高1800mまで上がり、中大巓から梵天岩経由で湿原を散策するコースのようです。紅葉の時期に訪れてみたいですが、天元台までは遠いな。。。友部のアパートから磐梯山やグランデコまでは2時間30分。天元台となると福島を経由するので3時間30分は見ておく必要があり日帰りではしんどそうです。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
なんて清々しい。 (種吉)
2023-08-12 11:39:21
こんにちは。
すばらしいお写真、ありがたく拝見いたしました。
二十代の頃、大菩薩峠と三つ峠に、しんどいしんどいと言いながら、やっとこのぼったことがあります。あとはバスで上高地、そして乗鞍と美ヶ原高原まで行きました。勉学のため富士山の裾野に五年もいたのに、一度も頂上まで登らずじまいのわたしです。御嶽昇仙峡へは観光で行ったことがありました。とて馬車と呼んだでしょうか。小さいけれど頑強そうな馬が、幾人かの観光客が乗った箱車を引いていたのを今でもおぼえています。
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昭和の山登り (uripapa)
2023-08-12 17:07:30
種吉さん
コメントありがとうございます。昔、山登り経験されていたのですね。
本ブログの記事を見て昔の登山を思い出していただけたなんて
とても嬉しいです。
昇仙峡では馬が箱車引いていたのですか!
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確か……。 (種吉)
2023-08-13 00:06:00
こんばんは。
たしかに。馬が歩くたびに、大きく鈴の音が鳴っていたように憶えています。
返信する
トテ馬車 (uripapa)
2023-08-13 08:13:27
種吉さん
おはようございます。

ネットで調べると、確かにトテ馬車と呼ばれる観光馬車が
2017年まで70年間にわたり活躍していたようですね。

(参考)
https://final-access.jp/16359
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