kyoの今日を楽しく☆

趣味の陶芸・食べ歩き・映画鑑賞などを通じて毎日を楽しく充実して過ごせたらと思っています!

「西の魔女が死んだ」

2008年06月12日 23時26分32秒 | 映画
今日は、「西の魔女が死んだ」試写会へ。

最初タイトルだけを見た時には、ホラーなのかと思ったけど・・
今日に至るまで十数年もの間、愛され読まれ続けてきた
100万部を超える大ヒットを記録している梨木香歩小説が原作。

第44回小学館文学賞、第28回日本児童文学者協会新人賞、
第13回新美南吉文学賞受賞と数々の賞に輝く名作らしい。

ストーリーは・・・
中学に進んでまもない夏の初めに、
学校へ行けなくなったまいは、
森で暮らす"西の魔女"のもとで過ごすことになった。
西の魔女とはまいのママのママ
大好きなおばあちゃんから、
「早寝早起き、食事をしっかりとって、よく運動すること」が、
どんなに大事かを教わる。
まいは戸惑いながらも、料理、掃除、洗濯、庭づくり・・・と
日々励んでいくが、実はその生活は、"魔女修行"の始まりだった・・・

おばあちゃん=西の魔女役には
アカデミー賞女優シャーリー・マクレーンの愛娘で
日本映画デビューを飾るサチ・パーカー

幼少時代を日本で過ごした経験のある彼女は、
とても流暢な日本語を話し
それは、日本人よりも圧倒的に綺麗で丁寧な日本語!

彼女の全身から暖かな雰囲気が醸し出されていて
映画の雰囲気を決定づけている気がする。

繊細な少女まい役には、
半年にも及ぶオーディションで選び抜かれた13歳の期待の新星・高橋真悠
新人だというのに、繊細な役どころを自然に演じていたっ。

山梨県清里に実際に建てられたオープンセットで撮影は行われたらしく
その高原の素敵な空気感が映像に滲み出ていた!

木漏れ日、陽だまり、木々のざわめき、小鳥のさえずり
新緑の季節の魅力が溢れんばかり。

手嶌 葵があの澄明感のある歌声で
主題歌「虹」を歌っているのも、映画の雰囲気にマッチしている。

西の魔女やら、高原での生活やら・・と聞くと
とてもメルヘンチックな作品なのかと思われそうだけど
決してそうではなく、
現代社会の問題点や心の問題などが根底にあるので
人々にこれだけ共感されるのだと思う。

やはり・・・特に子供達には、現代社会に適応出来なかったり、
挫折したりした時に、西の魔女のような
自分の存在を無条件で受け入れてくれる人が必要なんだと思う。

それぞれにそういう人が一人でもいれば
昨今のような残虐な事件は起こらないのかもしれない。